お米は野菜と同じく「生もの」に分類されます。
加工食品ではないため、賞味期限は表示されませんが、美味しく食べられる期間は一般的には精米されてから1か月が目安とされることもあります。
ここでは、一年を通じておいしいお米を安全に食べるための保管のポイントをご紹介していますので、参考にしてください。
常温保存か、冷蔵保存か
スーパーなどではお米は常温で陳列されていることから、ご家庭でも常温保存で大丈夫だと思われるかもしれません。
しかしこれは入荷してから販売されるまでのわずかな期間のお話となります。
お米は、温度15℃以下、湿度55〜75%で保存することが理想的とされています。
そのため、秋から春にかけての涼しい時期は常温保存でも問題ありませんが、梅雨から夏にかけてはお米にとって非常に過酷な状況となるため、冷蔵庫での保管が必要となります。
避けるべきNG行動
・届いたお米を袋のまま放置するのは避けましょう。
運送会社のトラックで運ばれる時間も、お米にとっては良い環境とは言えません。
お手元に届いたら、できるだけ早く適切な環境に移し替えましょう。
また、お米の袋には運搬時の破裂を防ぐために空気穴が開けられていますので、そもそも保管には適していません。必ず専用の容器に移し替えて保管しましょう。
・高温多湿の場所(例:シンク下)での保管は避けましょう。
ご家庭での保管場所で意外に多いのが台所のシンク下です。
お米の品質の劣化が進みやすい高温多湿の不向きな場所となりますので注意が必要です。
・大量にまとめ買いするのは控えましょう。
まとめ買いはお得な場合がありますが、適切に保管できる環境がない限り、ひと月以内に食べきれる分だけをこまめに購入しましょう。
・古いお米への継ぎ足しは厳禁です。
新しいお米を購入したら、必ず古いお米を使いきってから保存容器をきれいに洗って、完全に乾燥させてから移し替えましょう。
理想的なお米の保存方法
お米が届いたら、ジップロックやペットボトルなどの密閉容器に分けて冷蔵庫(野菜室など)で保管するのが理想的です。冷蔵庫の容量に限りがある場合もあるかもしれませんが、以下のポイントを参考にして適切に保存しましょう。
・涼しい場所を選ぶ(温度15℃以下、湿度55〜75%が理想)
お米は湿気に弱いので、涼しい場所が最適です。
冷蔵庫でない場合でも、風通しの良い場所で直射日光の当たらない場所がベストです。キッチンや窓辺、室温の上昇する場所は避けましょう。
・密封容器を使用する
袋のままでなく、密封容器に移し替えて保管しましょう。
これにより虫や湿気から守られ、お米の新鮮さが保たれます。
・定期的な確認を心がける
お米の状態を時々確認し、異常がないかチェックしましょう。
虫害や湿気の影響を早めに察知し、必要なら取り換えることでお米の品質を保つことができます。透明な容器を使うと、中身が見えるので異常があってもすぐに分かります。
これからの保存方法が難しい場合は、一度に購入される数量を調整することも含めてお考えください。
虫が発生してしまったら
お米に発生する虫の中でも最もよく見られるのは、コクゾウムシです。
この虫は、オスのカブトムシを米粒サイズにしたような外見で、象の鼻のような口ばしを持っています。
虫の発生が数匹程度で、それほど多くない場合は、お米を研ぐ際に虫が浮いてくることがあり、それに気付くことがあります。その場合は浮いてきた虫を取り除いていただければ、お米は安心して食べられます。
あるいは、天気の良い日にお米を新聞紙などに広げて日光に当てることで、太陽が苦手な虫は逃げていきます。
また、袋の中で数えきれないほどの虫が大量発生してしまった場合は、お米の大部分が劣化が進んでいる可能性が高く、残念ながら処分せざるを得ない状況と思われます。
まれに、ガの幼虫などが糸を引くことがあります。そのような場合は、異常のある部分を大きめに取り除いてよく洗っていただければ、問題なく召し上がれます。 ただし、やはり気持ちの良いものではありませんので、気分が悪くなる場合は、無理をせず、処分することも検討しても良いかもしれません。
年間予約での定期購入がおすすめ
以上を踏まえ、できればお米のまとめ買いは避け、短期間で消費できる量だけこまめにご注文いただくことが理想です。
ですが、こまめな購入となると、つい注文を忘れてしまったり、注文しようとしたら完売になって購入できなかったりということが起こります。
年間予約では、一年間を通じてお届けのスケジュールを組むことで、生産者の専用貯蔵庫で厳重に保管されたお米を、あらかじめお客様が設定したスケジュール通りに自動的に配送されます。
梅雨時期から夏場の期間だけ年間予約を利用することも可能ですので、ぜひご活用いただき、一年間を通じて美味しいお米をお楽しみください。
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