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農場だより(電気農場)

電気農場
電気農場

31分前にオンライン

代 表 者 : 渡部 陽一 
所 在 地 : 山形県
生 産 歴 : 39年
モットー : 『毎日ご飯!』

農場だよりを更新しましたNEW
( 9月 20日 更新 )
  • 田んぼに棲む貝ドブシジミ 田んぼに棲む貝ドブシジミ
  • アマランサスの穂 アマランサスの穂
  • 豪雪地帯です。 豪雪地帯です。
 
お米を食べよう!もっとご飯を食べよう!
毎日食べても飽きずに美味しく食べられる。そんなお米を作ろうとがんばっています。

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2007年9月5日

電気農場日記 2007年8月
夏の夕暮れ
夏の夕暮れ
 8月6日

暑い。うだるような暑さ。
日中田んぼにいると、水田から立ちのぼる熱気で気が遠くなりそう。
先月末に田んぼのアイガモを引き上げ、今は田んぼに張ったネットの撤収作業。
5ヶ所ほど破られて穴が空いていた。
あの台風の夜の侵入者の痕跡だ。
こんなにたくさん侵入者があったのか。
ずいぶんと稲がなぎ倒されていたわけだ。
それにしても暑い。
朦朧とする意識でネットの破れを補修し収納。
まあ、10時を過ぎるともう限界。
流れる汗は滝のよう。
夜は夜でまた暑い。
台風が行った辺りから寝苦しい夜が続いている。

 −−−

 8月11日

暑いです。
サッパリ仕事する気がおきません。
家の中でぐーたらしています。

それにしても最近のガソリン価格の上昇具合といったら、怖ろしいですね。
家の乗用車もオートバイもハイオク仕様なのでさらにキビしいです。
ガソリンだけじゃなくいろんなものが値上がりしていますねえ。
農業関連でも、燃料はもちろん肥料や農薬、機械設備など生産コストは増す一方。
豊作・不作の価格変動とは別に、生産コスト高を理由に農産物の価格は上がるか?
店頭価格が上がるってことは、もしかしたらあるかもしれないけれども、こと米に関して生産者価格が上がるってことはなさそうですね。先日の農協座談会によると。
農家なんて、いいように利用されているだけみたいな気がしてくるな。

 −−−

 8月18日

連日35℃越えの猛暑も、お盆を過ぎたらいきなり涼しくなった。
過ごし易いのなんの。天国みたいだ。
で、暑いっつってだらけているわけにも行かず、そろそろ仕事しようかと。
でもなかなか気が乗らない。
午前中はネットで中古農業機械さがし。
このご時世、新品の機械なんてなかなか買えませんから。
で、お昼。
昼寝できるくらいには涼しくなった。
しょうがないんで午後から畑に出た。
で雑草刈りを始めたものの、すぐににわか雨。西の方は明るいんで、すぐやむなと仕事を続ける。ところが思った以上に強い降り。いや、すぐやむのはわかっているんだけれども、雨とともにやる気も流れていってしまったようで。
で、家に帰って、濡れた服を脱いで、冷蔵庫を開けたら、親父が冷やしているビールがあったりして。
雨がやんじゃったけれど、まだ日が高いけれど、まあ、いいか。ってことで、台所にあったサバ缶で冷えた大瓶一本。
ああ、夏はいいなあ。

 −−−

 8月24日

朝晩は寒いくらいになってきました。
日中は30℃くらいになるけれども、吹く風が冷たい。仕事するのが気持ちいい。
何をしているかというと、田んぼに送水管を設置しています。
来年はちょっと有機栽培の面積を増やそうかなと。
有機JASの認証では入水路と排水路が兼用だと認可されないみたいなんで、今まで排水兼用の土側溝で入水していたのを、ポンプ直結のパイプで入水するようにしようと。
田んぼの脇の土を掘りまくって、パイプを埋めまくってるわけです。
暑いけれども、気持ちいい。
汗をダラダラかいて、服がびしょぬれになって、冷たい風が吹いて乾いていくときの心地よさと来たら。

2007年7月28日

電気農場日記 2007年7月前半
畦の花に蝶々
畦の花に蝶々
 7月4日

雑穀畑の草取りです。
雑穀は多少雑草が生えていても負けずにどんどん伸びていくので、そんなに丁寧に草取りはしないのですが、なにせ今年植えたところは去年大豆を植えて雑草に埋もれさせてしまった畑。雑草の勢いが違う。
今後のことも考えて、手取りで一本残らず抜き取っています。やっと半分終わったか。
今日は低気圧の影響で肌寒いほどの天気。仕事のし易い良い天気。
畑にかがんで草取り作業は背中が痛くなるけれども、まあ、のんびりやれば楽しくないこともない。
それでも、ああ、終わりが見えなーい。

 −−−

 7月10日

ここ数日の暑さ&空の青さと来たら。
ほんとに夏が来たような感じです。
雑穀畑の中耕除草、大豆畑の培土等々、それから手取り除草。いろいろと仕事がはかどりました。
それにしても暑かった。

自給用畑、食卓にも夏が。
ナス、ピーマン、青トウガラシ。夏の三点セットが食卓に上りました。
全部素揚げにしていただきました。ああ夏だ。

 −−−

 7月14日

九州辺りに台風が来ているそうだ。
テレビで見るとものすごいことになっている。
こちらはというと・・・あまり梅雨っぽくない梅雨が続いている。
天気予報では午後からひさびさの雨。
畑の雑草取りを中断して畦草刈り。
午後から何しようか(何して遊ぼうか)とか考えながら、仕事していたら早くも10時頃には降り出した。
びしょぬれになりながら仕事を終えて家に行けば、昼前に雨は止んでしまった。
仕方なく午後からも畦草刈り。何して遊ぼうか考えていても、空はいっこうに雨を降らす気配がない。
夕方には汗でびしょぬれ。
あー、仕事がはかどってよかったなー。
なんか生活に潤いがない今日この頃。なんか。

2007年7月10日

電気農場日記 2007年6月後半
除草機
除草機
 6月19日

今日も真夏のような暑さ。梅雨入りはまだか。

有機田&減農薬田に有機肥料の追肥。
実際有機肥料ってのはいつ頃追肥したらいいのかわからない。
化学肥料だと播種後何日とか、出穂何日前とか、散布する時期ってのが決まっていて、散布すれば即効き目が出てくるので、臨機応変の使用にも対応できる。
でも有機肥料って、緩行性で効き目がでるまで時間が掛かるし、肥料によっても効き方がまちまち。無農薬だから効きがよすぎても病気の原因になってしまう。
毎年手探り状態での肥料散布。

畑のさやえんどうが食卓に。
季節がまた一歩前進したな。

 −−−

 6月23日

やっと梅雨に入りました。
梅雨はいいですね。
なんか、気持ちがしっとりして。
雨に打たれて稲たちはどんどん青みを増すようです。
と思っていたら今日はまたいい天気。
なんか、仕事したくないなあ。と、午後から秋田県の秋の宮のほうにぶらりと。帰りにジュンサイなんぞ買ってきて。

知ってます?ジュンサイ。
ゼリー状のぷるぷるに覆われた水草です。これが美味いんだ。ポン酢とかで。あのぷるぷるがなんとも涼味があってたまりません。

家に帰ったら弟がトビウオを買ってきていて。
そういえばトビウオって今まで食ったこと無かったような。
これがまた。旨味山盛りって感じの鰺に比べて、あっさりと潔い感じの旨味で、適度に身が締まって、これもまた涼味を感じる味。
どちらも初夏にピッタリな味でした。

 −−−

 6月24日

今日3回目の機械除草。
曇り空で気温はさほどでもないけれど、なにせ湿度が高くて風がない。
朝から滝のように汗が流れ出る。
6月末ともなると田んぼの土も締まってきて、歩くのが難儀。
おまけに午後、あと少しで終わるって時に機械の調子がおかしくなってきた。
泥の中、重い機械を力任せに押しながら歩き回ったらへとへとです。

 −−−

 6月25日

今日は大豆畑の中耕除草。
まだ雑草はあんまり生えていないけれども、去年、のんきに構えていたら後半雑草の下に埋もれてしまったので、早め早めの対応ってことで。
耕耘機の後ろに付いていくだけなんで、昨日の田んぼの除草に比べたらとっても楽な仕事。
でも、作業が終わって畑から家に帰る途中でまさかのガス欠。あと200m。結局人力で押して帰るはめに。また汗かいた。

 −−−

 6月27日

今日は田んぼの溝切り作業。
これから田んぼは水を落とす時期に入ります。
水の出し入れをし易くするように、田んぼの中に溝を掘るわけです。
これまた機械を押して田んぼの中を歩き回る作業。
今日もまた暑い。30℃越え。
毎度おなじみ、汗をダラダラかきながらの一日中田んぼの中。疲れたな。

初めて食べた。
パセリとニラのかき揚げ。
うわっ、っと思ったけれど、意外と美味かった。

2007年6月26日

電気農場日記 2007年6月前半
アイガモ出動
アイガモ出動
 6月1日

田植えが終わって、少し生活のテンポがゆっくりしてきました。
昨日は大雨、今日はカラッと晴れて、涼しい風が吹きました。
風は涼しいけれど、日差しが強くてけっこう汗をかきます。
今日の仕事は畑の石拾い。例の毎年まともな収穫のない畑。
大きな石、小さな石、畑一面、嫌になるくらいたくさんあります。
これじゃ作物が育たないのも仕方ないか。でも何もせず荒らしておくのももったいない。
それで今日は一日中地道に石拾い。
まだまだ拾いきれない。
はたしてこれが、将来の収穫に繋がるのだろうか?

 −−−

 6月6日

ちょっと雨が降るくらいのはずが、ふたを開けてみたら遠く西の空で雷がゴロゴロ鳴っている。
ラジオでは庄内地方が土砂降りって言っている。
あの雲が逸れていってくれますようにと願いつつ、田んぼに入って除草機を押す。
10時頃にいよいよ雷鳴近くなり、雨が降り出す。
避難&一休みしているとうまい具合に雲が北の方にそれていった。
隣町に落雷で家が一軒焼けたそうな。コワーイ。
この除草機もだいぶ操作になれてきて、思ったよりずんずん仕事がはかどる。進歩だなあ。
午後からまた田んぼにはいると、今度は南西の方角から暗い雲が。
方角からして今度は避けられそうにない。
なんとか到達する前にと、作業スピードアップ。
どんどん雷鳴が近くなる。雨も降り出した。
「どうか落ちないで」、ヒヤヒヤしながらなんとか無事作業終了。
家に帰って一息ついていると近くに落雷。
ブレーカーがパッチン。
おーこわ。

 −−−

 6月9日

昨日、天気予報がものすごい雨になるみたいなことを言っていて、仕事しながらラジオなんか聞いていると、南の方から天気が崩れていく様がリアルに伝わってきて、こりゃあ明日は仕事できんなあ、久しぶりに仕事休んで何するか。
あれやって、これやって、それからそれもやってと、いろいろ考えていたのに、今日になってみるとどうも降りそうで降らない。仕方なく田んぼに出て仕事をしていると、何となく降ってくるものの、根性のない雨で仕事を中断するほどではない。
おかげさまでアイガモを囲うネット、全部張り終えてしまった。
いや、仕事が進んでよかったんだけれど、なんか損した気分だなあ。

 −−−

 6月11日

アイガモ、今日田んぼに入れました。100羽。
飼い方が悪いのか、どうも毎年田んぼに入れるまでに2,3割死んでしまう。
で、毎年試行錯誤しているんだけれども、今年はなぜか6羽しか死ななかった。管理がよかったのか、それともたまたま丈夫なカモが送られてきたのか。
6羽とはいえ、死んでいくのは切ないもんです。
田んぼから引き上げる7月末にはまた何割か死んで数が減っている。
生きものを扱う商売ってのは、けっこうきついな。

 −−−

 6月14日

除草機による田んぼの除草2回目です。
午前中蒸し暑かったけれども、午後から涼しい風が吹いてきて仕事もはかどり、終わった頃に雨がポツポツ。
毎年この時期、凍えるほど寒い日が幾日かあるんだけれども、今年はまだ無し。
わりと暖かい日が多いからか、田んぼの雑草も順調に芽を出す。
畑も雑草の芽が伸びはじめた。
また忙しくなるなあ。

2007年6月12日

電気農場日記 2007年5月後半
道端に咲くスミレ
道端に咲くスミレ
 5月17

代かき作業、まだまだあります。
近所の田んぼではぼちぼち田植えが始まりました。
うちでは20日からの予定。

5月3日に新庄市消防団の大演習があって、それから2週間ぶりに消防ポンプの収納庫を開けてみました。
そしたら、大演習の日にみんなの朝食として配ったコンビニのおにぎりが一個残っていて、おそるおそる手に取ると・・・カリカリだった海苔がしんなりしていて、表面のご飯が固くはなっているものの、腐るどころかカビ一つ生えていない。匂いも海苔の香りが移ったもので、すえた感じは一切無い。
この2週間けっこう暖かかったぞ。
いったい何で出来ているんだ?2週間たっても腐らないとは!
なるほどこれなら絶対食中毒にはなりませんね。
話には聞いていて知識としては知っていたけれど、実物を見てしまったらやっぱりちょっと怖い。
食品の安全の定義って人それぞれあると思います。
保存料無添加の手作りおにぎりが2週間無事なおにぎりと一緒に置いてあったとします。
無事なおにぎりと同じ感覚で手作りおにぎりを買えば、それは食中毒の可能性をはらんだ危険な食品ってことになってしまいます。
無農薬・無添加の食品を選ぶとそれで安心してしまいがちですが、安全性に対する配慮がいっそう必要になるのかもしれません。

それにしても・・・。
酒のつまみによくコンビニの一品料理を買うんだよな。
ちょいと気の利いた肴があるんで。
なんか怖くなってきたなあ。

 −−−

 5月20日

予定通り今日から田植えを始めました。
去年田植機がはまってしまった田んぼも無事終了。
それにしても寒かった。
こぬか雨ってんですか。細かい雨が朝から降っていて、冷たい風も吹いていて。
田植えは日の照った暖かい日にやりなさいと、普及所の指導だけれど、まあ、うちの苗は風雨にさらしたスパルタ苗なので少々の悪天候でも平気かな。

 −−−

 5月29日

無事田植えが終わって一段落です。
機械で植え残したところの補植や、育苗資材の片付けなどダラダラとやっています。
アイガモのヒナも待機中。
それにしても、意外と疲れがたまっていたみたいで、めまいが止まらない。
頭がぽーっとして、なんだか思考がうまく働かない。
なんて言ってられない。畑のほうにも取りかからなければ。

2007年6月5日

電気農場日記 2007年5月前半
田んぼにイモリも這い出した。
田んぼにイモリも這い出した。
 5月4日

5月になりました。
5月、雪国新庄も緑が伸びはじめる季節です。
家の裏に植えているコゴミが食べ時です。太い株の中から次々と伸びてきます。シャキッとした歯ごたえ、ほのかな春の青臭さ、これが食卓に上ると5月です。
あと、親父が山から採ってきたアケビの新芽。苦いんです。この苦みが春です。
今朝は親戚が持ってきてくれたタラの芽を天ぷらでいただきました。野生のやつ。スーパーで売っているような促成栽培ものの3倍はあるでかいやつ。食いでがありました。
夕方仕事を終えて帰ってくると、近所の知り合いがコシアブラを置いってくれてました。ウレシー。さっそく天ぷらに。
雪国の5月は楽しみが尽きません。

昨日の新聞で農村の住民のほとんどは将来に不安を抱えている。なんてアンケートの記事があったけれども、どうも大学の先生とかって、農村に住んでいる人は毎日絶望の中に生きていて、生活を楽しむ術を知らないと思いこんでるような節がある。
とんでもないです。
田舎の人は田舎の良さを知らない。「よそ者」が農村の宝を発見してくれる。みたいなことが言われるけれども、あえて言わないだけで、十分知っているし、存分に楽しんでいます。社会的・経済的な不安とそれとはまったく別。
農村に都会の価値観を持ち込むことが田舎を活性化させることだみたいな話が多いけれども、出来上がった『不便な都会』にはたして意味があるか?

 −−−

 5月8日

どーも今年は田んぼが乾かない。トラクターの轍をいっぱい作っての肥料散布に続いての田起こし作業。
重たい泥がトラクターに絡みついて、ネッタネタのモッコモコです。作業がはかどらないったら。
その上、一日中トラクターの轟音と振動の中にいるもんだから、平衡感覚がちょっとおかしい。疲れるなあ。

山菜のアイコとシドケをいただきました。ホントもらってばっかり。
アイコはほんのりと香り、シドケはクセが強め。美味い!
おまけに家の畑のアスパラも伸びてきました。
どんどん豊になる我が食卓よ。

 −−−

 5月11日

田起こしを終え、代かき作業中です。
今年は雪が少なかったので地下水の量は大丈夫かなと心配だったのですが、今のところ切れずに出続けています。おかげで仕事が次々出来て休んでいる暇がありません。水が多いのもちょっと困ります。贅沢な悩みですが。

さて、山菜。
今度はゼンマイをいただきました。山ほど。売ったらいったい幾らになるんだってほど。茹でて、日干しにして、保管しておきます。
あと、家の裏に出ていたウド。味噌汁にしていただきました。強い香りがたまりません。

2007年5月18日

電気農場日記 2007年4月後半
田んぼにさっそくドジョウが
田んぼにさっそくドジョウが
 4月16日

今日、一回目の種まきしました。

有機栽培のさわのはなとササニシキ。こちらは順調。
そして慣行栽培のモチ米、ヒメノモチの一部。
暖かい日が多く、水温も上がったせいか、ヒメノモチは水に漬けている段階ですでに芽が出ていたので、芽出し作業をしないでそのまま播種。
ところが思ったより余計に種が播かれてしまい、二回目の播種は種が少し足りなくなってしまう。
そもそも農協から直前になってモチ米の種が確保できないとかいって予約分を減らされた。それがプロの仕事かってーの。
とにかく他の品種を余計に播かなければ。となるとどの田んぼにどの品種を植えるかってのも変わってくるので、計画を練り直さなければ。

二回目の種まきは20日の予定。

 −−−

 4月20日

種まき完了です。

以前は一日半かけて床土の混合。
丸一日かけて苗箱に床土の詰め込み。
二日かけて種まき。
と、一気にまとめて作業していたのが、さすがに疲れるので
一日で半分床土の混合。
一日で半分箱詰め。
一日で半分種まき。
これを二回。
という具合に、なるべく疲れないような作業体制にしているんだけれども、さすがに一番最後、二回目の種まき作業はけっこう疲れた。
明日は少しダラダラ仕事をしよう。

種を播いた苗箱はすぐにビニールハウスに並べる。
温度が上がりすぎないように、床土が乾かないように、細かい管理をしながら芽が出るのを待つ。
ここ数日天気がいいので、最初に播いた種は芽が伸び始めている。

 −−−

 4月22日

昨日の夜から強い雨が続いている。
種まき終わって一段落付いたってことで、今日はデスクワーク。
有機JAS認証の申請書類の送付期限が今月末。
こりゃのんびりしてられない。一日机にかじりついて書類の作成。
って、また今年も少し書式が変わっている。もー面倒だあ。頭が沸騰してくる。
これって、まだ有機JASの体制が完全に固まっていなかった頃から毎年少しずつ勉強しながらやれたので、何とか続けてられるけれども、今から新たにはじめようとしたら、ほぼ不可能に近いんじゃ無かろうか。
書類の作成はほぼ終了。後はコピーとって、発送。で、いいはず?だ。疲れたあ。

 −−−

 4月28日

今年は雪が少なかった割には田んぼが乾かない。
なもんで、なかなか本田作業に入れない。
で、今日は田んぼの水抜き作業。
ひさびさのスコップ使い。
雪が少なかったこともあり、冬の間もあんまりスコップ使わなかった。
だもんだから、疲れるったら。腕の筋肉パンパン。背中の筋肉もジンジン。
その上けっこう暑くて、汗がジワー。
田んぼの土を掘っていたら、ドジョウがちょろちょろ這い出したり、のんきにキジが散歩していたり。
明日も今日の続き、きついなあ。

 −−−

 4月29日

今日も引き続きスコップ作業。土側溝をひたすら掘り続ける。
土側溝は何年かすると底に土が溜まってきて、用を足さなくなる。
そこで数年に一度掘り返すのだけれど、これまたアナログな重労働。
それにしても・・・今日はいったい何匹のミミズの命を奪っただろうか。
クールでなくちゃ務まらない。農業ってのは切ない商売だぜ。

2007年4月25日

電気農場日記 2007年4月前半
アイガモ達は野外へ
アイガモ達は野外へ
 4月01日

かっ、風が強い!
その上ものすごい黄砂。
雪をかき分け、野外にハウスパイプで設置したアイガモの運動場は屋根のビニールが素っ飛んだ!!
もっとも骨組みが壊れると困るので、素っ飛び易いようにはしているんだけれども、設営してすぐ、こんなに早く素っ飛ぶとは思ってもみなかった。
明日は又やり直さなきゃ。

昨日、種籾の塩水選と温湯消毒無事終了。
去年はそれまで出なかった「バカ苗病」が少し出たので、塩水の比重をちょっと高めに&キッチリ、シッカリお湯に漬ける。
家の方みたいに気温が低いと乾いた籾よりも塩水選して水に浸した籾のほうが温度が高くて、お湯に漬けたときお湯の温度が下がりにくい。
午前中は天気もよく籾をつけてもお湯の温度が下がりにくかったが、午後から急に寒くなって冷たい風が吹き、水に漬けた籾の温度が奪われて、漬けたお湯の温度も下がり気味。おかげでちょっと時間が掛かったけれど、それでもトラブル無く無事終了。その頃にはかなり寒くなって、お風呂に直行。

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 4月04日

ハウスのビニールの張り替え作業をダラダラやってます。
いや、今日は雪が降るってえから、あんまり気分がのらないもんで。

足りないものを買いにホームセンターまで行ったついでに、グルッと遠回り。
すっかり雪は融けたな。町場を離れるとどこもかしこも真っ茶色。緑なんてありません。茶色い田んぼに雪解け水がどっぷり溜まっていて、風が吹いて波立って、暗い水面にキラキラと日の光が反射する。何とものどかだなあ。

なんだい。結局雪は降らなかったじゃないか。もうちょっと気を入れて仕事すればよかった。

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 4月08日

ハウスのビニール張り、一棟終了。二棟目に取りかかったところで突然雨。青空なのに。雷もどっかで鳴っている。しばらく降って、また青空。いったい何だったんだ?
おかげで仕事が半端になってしまった。
残りは明日の朝仕事。

今日、知り合いが庄内浜から採りたてのワカメを持ってきてくれた。
さすが、スーパーで買うものとはぜんぜん違う。
舌触りがとても柔らかく、噛めばシコシコ。
茎の所はコリコリと。
わさび醤油でたっぷり食べた。

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 4月10日

午前中、I川さんの種籾の温湯消毒。今年もだいぶ黒米を作付けするようだ。
去年の有機栽培はイネミズゾウムシの被害でだいぶ減収したので、今年は対策としてアイガモを入れようかどうしようか検討中だった。
I川さん話によるとM田くんは今年、有機の稲作はやめるそうだ。彼の場合、有機の野菜が経営の中心で、田んぼまでとなると続けるのが大変なのかな。

午後から黒米の種籾の選別。
乾いた籾の状態だとわからないけれど、水に漬けていると中の玄米の色が透けて黒くなってくる。
帰性遺伝というのだそうだが、自家採種で栽培していると、白い粒が混じってくる。一粒一粒より分ける。

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 4月13日

ここのところの天候はだいたい晴れで、時々雨。
降っても荒れない、穏やかな毎日です。
おかげで仕事は順調に進みます。

明日は苗床の土の混合&種籾の芽だし。
明後日は床土を苗箱に詰める。
その翌日に種まき。
トラブルがなければこういう日程。

2007年4月3日

電気農場日記 2007年3月
種籾の塩水選
種籾の塩水選
※おしらせ

 在庫に余裕が出来たので、有機栽培さわのはなの販売を再開しました。

 −−−

 3月06日

ぽかぽかと暖かい日がずうっと続いて、雪もだいぶ融け、田んぼの畦が見えだした。
今年は春が早いなあなんて思っていたら、あっ雪だ。夕方にはすっかり全部真っ白に埋め尽くしてしまった。こういうのも、まあいいいか。

週末の新聞にまたアメリカ産牛肉問題。
輸入が禁止されているアメリカ産牛肉原料の加工品ソーセージが見つかったそうだ。
米国政府発行の証明書には牛肉使用が記載されておらず、家畜伝染予防法と食品衛生法違反だそうだ。政府のお墨付きも信用できないとなると、いったいなにを信じていいのかわからなくなってくるな。

やっと所得税の申告が終わった。来客があったり、集会があったりでなかなか進まなかった。ほっと一息つきたい所だが、机の上には今年の有機認証の申請書類。またデスクワークだ。頭が沸騰してしまう。

 −−−

 3月12日

今年は暖冬で春作業も早まりそうだ。そろそろ段取りをしようかと思っていたところ、突然大雪。すっかり土が見えていた家の周りも、あっという間に膝くらいまで雪が積もってしまった。
で、今日はこの冬一番の猛吹雪。3月の半ばになってから真冬並みの低温。とうとうビニールハウスのビニールが破けてしまった。半分ほど飛んだ。すでに所々穴が空いていて春には交換しようと思っていたからもったいなくはないけれど、それにしてもこの時期のこの天気。オソロシや。脱穀作業が終わった後でほんとよかった。

新聞によると暖冬の原因となったエルニーニョ現象が終息し、今度はラニーニャ現象だそうな。てぇことは夏暑くなる??
もうわけがわからん。どっちにしろ今年は天気に泣かされそうだ。

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 3月19日

今日も朝からずんずん雪が降り続く。
毎日15cmくらい降り積もる。でも日中気温が上がって融けていき、一進一退の攻防。
春の訪れが早いと思われたが、すっかり真冬の景色の逆戻り。
屋根の破れたビニールハウス。中にすっかり雪が積もってしまった。
外仕事はとても出来ないんで、コタツの中でアマランサスの選別作業をちまちまやってます。
そろそろ種籾の準備などはじめたいんだけれど、この天気じゃとてもコタツからでる気になれない。

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 3月25日

やっと春っぽい天気になった。
雪が止み、雨になり、積もった雪がどんどん融けていく。
久しぶりに日も差し、気温も上がり、コタツに入っているのがなんだかうっとうしくなってきた。
そんなわけで、じっとしていられず、せっせと今日も雪消し。
明日は作業小屋から機械をひっぱり出そう。
やることがいっぱいだ。

 −−−

 3月30日

だいぶ雪が融けた。農業用溜め池で越冬していた白鳥たちもそろそろ北へ帰るところ。頭の上、列を作って飛んでいく。
そろそろアイガモを屋外に出さなければ。雌の鴨がポコポコ卵を産み始めている。今年は何羽孵るか。
明日はいよいよ種籾の塩水選&温湯処理をしようということで、なんだかんだ準備で忙しい一日。
夜はまた消防団で一杯。忙しいなあ。♪

2007年3月6日

電気農場日記 2007年2月
やっぱり雪が少ない
やっぱり雪が少ない
 2月10日

暖冬で雪が少なく、そろそろ田んぼの土が見え始めるんじゃないか、なんて思っていたら、2月に入って早々大雪警報。
降って、吹雪いて、ひさびさに除雪機登場。去年は毎日毎日除雪作業でうんざりだったが、なんだかけっこう楽しい。
それでもやっぱり気温が高い。せっかく積もった雪もすぐ水っぽくなってぐちゃぐちゃ。今年はこれ以上寒くならないなこりゃ。

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 2月13日

急に近所の葬式が入って、その手伝いで丸二日。
亡くなられたのは私が20代のころ、秋の刈り入れ時期、農協の米倉庫でのバイトでずいぶんとお世話になった方です。
家の地区は開拓村ということもあるからか、葬式は地区の隣組中心で執り行う習わしです。
役所関係の手続き、葬儀屋やお寺の手配、会葬者へのお使い、式の段取り等々、近所の人で手分けして大忙しです。
大概自宅での葬儀となるのですが、今回初めて葬儀場での葬儀・告別式ってのを体験しました。
なんか、「テレビでよく見るやつだ」って妙に感心してしまいました。
でもなんか、司会の人のしゃべり方とか、テンポとか、それらしすぎて変な感じ。自宅で近所の人たちで執り行う葬式は、死が日常の延長線上にあるなって感じですが、葬儀場だとなんか日常から切り離された、非現実的なことって印象です。

3月のような陽気だったのが、この2日間は真冬に戻ったような冷たい風と雪。今日はまた太陽が照りだして、雪は溶け出しています。

 −−−

 2月20日

今日はほんとに暖かかった。
ビニールハウスの扉を全開にして、それでも暑くてTシャツ一枚で仕事してもまだ汗が出た。
雪がどんどん融けてくる。畑の真ん中に立って耳をすますと、雪の融けていく音が辺りから聞こえてくる。いよいよ春か。

ところで、日曜日の新聞で、日本が輸入した米国産牛肉に輸入条件違反の肉が見つかったと載っていたけれど、今回は役所もメディアもサッパリさわがないね。原因は「不注意」っていうから、とても怖ろしいし、かなりなめられてるんじゃないかと思うんだけど。喉元過ぎて話題性が無くなったからか??
それにしても吉野家牛丼再開の時の報道のはしゃぎっぷりはどうだろうか。食品系のスポンサーからそういった意向があったのか、政府から圧力があったのか、それとも単にミーハーなのか。
善し悪しは別にして、最近視聴者のご機嫌取りみたいな報道ばかり目に付くのは私だけか?

今日の山形新聞で東北経済連合会40周年記念フォーラムってイベントの記事が載っていた。東北固有の文化をどう認め、将来に向けて発信していくか
、といった感じのフォーラム。東北の文化を語る中でパネリストの山折哲雄氏が〈「共死を忘れた共生」というのは浅はかなスローガンに過ぎない〉って言っていた。まさに実感。
有機農業なんかやっていると、毎日のように無数の命を奪う現実に直面する。
人間に限らず、生きものは他の命を奪うことでしか自分の命を長らえることは出来ない。それは自然の循環であり、避けては通れない。と言うより、避けてはいけないことだと思う。
現代は生きるということだけ尊んで、死ぬということを忌んでいる。見て見ぬふりをしている。死というものを厭わずにしっかり見据えなければ、しっかり生きることは出来ないと思うのだが。
「共生」は「共死」をも一緒に含んでいる。農の現場にいると、「共生」って言葉も都会とは違ったニュアンスになってくる。

2007年3月6日

電気農場日記 2007年1月
雪が少ない
雪が少ない
 1月08日

強烈な低気圧の影響で、昨日はものすごい風でした。
おかげでビニールハウスにあちこち穴が空きました。
ビニールが汗をかいて、なかなか補修テープがくっつかない。
それにしても、年末の東風で壊れた防風ネット、正月中に直しておいてよかった。でなかったら今頃ビニールハウスは丸裸になっていたかも。
昨日からずっと大雪注意報がでていて、テレビのニュースではけっこうあちこち荒れているようだけれども、こっちは今のところほとんど降っていない。
明日は降るのか?とりあえずは脱穀作業に没頭中。

 −−−

 1月12日

猛烈な低気圧襲来ってことで意気込んで待ちかまえていたら、風は強いものの雪の方はサッパリ。
どうも他の地方で大雪降ってる時はこっちはあんまり降らないことになっているみたい。
この冬、ビニールハウスの除雪をしたのはたった一回。まだしなくてもいいような感じだったけれども、たまには気分転換って感じで。
ほんとにねえ。ビニールハウスん中に一日中座って、一人黙々と手だけ動かしてるってのは、精神衛生上よろしくない。
雪が積もっているとまったくの無音で、音といえばごくたまに近所の牛が鳴くくらい。
気が変になりそうなんで、ラジオ鳴らしながらやっても楽しくはない。
何かいい気分転換はないものか。
ああ、温泉に行きたい。旅館にこもって一週間ぐらいボケッとしていたい。いや、二、三ヶ月は雪深い山奥の旅館の薄暗い部屋の中でコタツにうずくまって、じぃっとしていたい。ああ、病んでるなあ。

 −−−

 1月20日

今日は知人から「パソコンの具合がわるい。メールの具合を見てくれ」と。
朝からさっそく行ってみると2001年制のパソコンにMe。
買ってすぐに押し入れ行き。ず〜っと眠っていたのを引っ張り出してきて、正月にやっとプロバイダー契約&ネット接続したとのこと。
さすがに勝手がわからない。動作が遅い。メモリー64MB!
1,2時間で済まそうと思ったら、あーでもない、こーでもない、なかなか設定が定まらない。
お昼に梅屋のモツラーメンをご馳走になって、結局3時頃まで掛かってしまった。
一日モニターをにらんでいるとさすがに目が疲れる。
まあ、それでもずっと孤独な作業でしばらく家族以外の人間としゃべっていなかったので、いい気晴らしにはなった。
帰りに産みたての卵もいただいたし。

 −−−

 1月28日

一年で一番寒い時期のはずなのに、この暖かさときたら。
今年はビニールハウスの除雪もまだ2回。
この分だと屋根の雪下ろしは春までしなくてもいいかも。
肉体的にも精神的にもずいぶん楽ですが、除雪を仕事にしている人は商売あがったりみたい。
時期が時期だけに厚い雪雲が雪を降らすこともありますが、これが続かない。半日降ったら雲が切れて青空が覗いたりして。
普通の年なら3日も4日も雪が降り続いて、毎日除雪作業に大忙しの時期なのに青空なんて。
厚い雪雲が太陽を遮り、日が差すことがまれなはずのこの時期に、雨が降って雲が切れ虹が立っていました。

2007年1月15日

収穫祭 〜東京・神奈川
鎌倉の修道院にて
鎌倉の修道院にて
地元農家グループの収穫感謝祭に参加してきました。
今年は川崎市宮前区の保育園をお借りしての開催。
会場は神奈川だけれども、こちらは消費者をお迎えする側。
料理も新庄のお米に新庄の料理、名物の芋煮。
終わってから会場を二駅先のビルに移してミーティング。
終わって、また数駅戻ってやっと宿に。
移動が疲れるったら。

農家十数名、翌日はお米などを扱って貰っているカフェや自然食品店などを分担で訪問。
午前中時間があったので、都心のラーメン屋に入る。
豚骨こってり系のラーメンを食べると必ずお腹が緩くなる。
そこで塩ラーメンを頼んだら、これがこってり&脂たっぷり。
案の定緩くなってきた。
下半身の緊張感と戦いながら、午後は府中のカフェスローのイベントに参加。
料理はなにやらよくわからん西洋料理みたいなもの。
農薬を控えた健康的な食材なんでしょうが、田舎者の口と緩い腹には相性が悪いようで。
「スロー」とはいいながら、薄暗い閉鎖された空間に人いきれと音の洪水。すっかりまいってしまいました。
店の前の中庭で子猫とじゃれている方が楽しかったりして。
夜には小金井市の市民活動グループ「市民自治こがねい」の事務所におじゃま。
分散していたメンバーもみんな来ていて、さらには通りがかりの人も交えてのギュウギュウ詰め歓談。
翌日の訪問は鎌倉ということで、途中で退席。電車を乗り継ぎ、横浜のホテルにチェックインしたのは9時過ぎ。つかれた〜。

最終日は鎌倉の修道院を訪問。シスターたちとの和やかな歓談。
毎年新庄に畑の草取りをしに来てくれる方たちです。
いや〜、なんというかやっと生活のテンポが自然体な場所に来たって感じです。
クリスチャンではないけれど、やっと穏やかな心持ちになれました。
いただいた昼食がすばらしかった。
ほんの少し胚芽が残っているかなって位の精米と豚汁。
おかずは細かく刻んだカブの葉っぱの塩揉み、蕗の佃煮、大根と人参のなます。
シンプルで飾り気のない、それでいて生命力にあふれた本当の食事って感じでした。いやあうまかった。

最後に大田区久が原の修道院を訪問。こちらは過去に2度ほどおじゃましています。
こちらのシスターたちも明るく、和気藹々としていらっしゃる。
夕食にカレーライスをご馳走になりました。付け合わせに出た自家製ゴーヤのピクルスが絶品。
さらにはおみやげにいつもいただくシスターが焼かれたパン。これもまた絶品です。
贅沢なわけでもなく、それでいて本当にいい食事をしているんだと、私のお腹がいっておりました。

2007年1月15日

電気農場日記 2006年12月
根雪か?
根雪か?
 12月01日

朝起きてみたら雪で一面真っ白。うわっ、こんなに積もりやがった。
今日はアイガモの処理のため、宮城までいかなくちゃならない。
道路大丈夫だろうか?
とにもかくにも、朝五時半出発。
最上町を走っている頃、ちょっとずつ明るくなってくる。
夜明け前、一面の雪が薄ぼんやりと光り出すというか、浮き上がって来るというか、きれいなんだなこれが。
宮城県に入ると雪はあまり積もっていない。鳴子を過ぎるとほとんど雪はなくなった。
八時に現着。田んぼで働いてくれたアイガモたちは肉になってしまう。
毎日全国の小鳥たちに食べさせる雑穀の脱穀作業をしていて、今日は家で働いてくれたアイガモを食肉処理に出す。
農業なんてのは矛盾に満ちた、切ない商売ですな。

 −−−

 12月05日

1日から雪がずんずん降り続き、けっこう積もってしまいました。
野外に設置していたアイガモの運動場の金網を撤去しようと思っていたのに、雪で埋もれてしまいました。
今日は雪から雨に変わりました。少し融けてくれると作業がし易くなるのですが。

 −−−

 12月06日

いきなり雪が積もって、アイガモの金網の撤去はもう出来ないかなあと思っていたら、晴れました。気温も高い。雪が融けていく。
おかげで無事作業終了。

来年苗に使う培土5トンほど。
雪が積もってくると小屋の中に搬入できなくなるなあと思っていたら、今日業者さんが運んできました。グッドタイミング。うまい具合に雪が融けて、なんとか小屋の中に収まりました。

どうしよう、どうしようと困っていたことが意外にあっさり解決。
じつは世の中って、結構うまくいくように出来ているのかも。

 −−−

 12月18日

数日暖かい日が続き、今月初めに積もった雪がほとんど消えて、やっぱり暖冬かな?と思っていたら、今日はだいぶ冷え込んで、また雪が積もりました。今度は根雪になりそうです。

 −−−

 12月22日

根雪になるか?と思っていたら、また暖かくなって、雪が融けていきました。
やっぱり暖冬なのかな。

 −−−

 12月25日

今日も暖かい。
雪もかなり融けてしまった。
このまま降らないと作業的にもだいぶ楽なのだが、雪が無いと春先の水量が心配。
とっても複雑な心境です。

 −−−

 12月30日

ここ新庄は冬になると日本海を渡ってくる冷たい西風が強く、その一方東風はほとんど吹かない。
除雪の段取りなんかもあって、ビニールハウスの風よけネットは完全に西風のみに対応する形で張っている。
そこに先日の暖かい暴風雨。
残っていた雪がすっかり消えてしまったのはいいとして、猛烈な東風によって風よけの支柱が傾いたり、ネットが飛んだり。
今度は寒波でけっこう雪が積もり、さらに支柱が傾くわ、はずれたネットが雪に埋まるわで、よけいな仕事が増えてしまった。
もうさすがに、この雪は根雪かなあ。
出来ればもう一回消えてくれると、補修作業がし易くなるんだけど…。

2006年12月26日

電気農場日記 2006年11月
大豆の刈り取り
大豆の刈り取り
 11月06日

昼、有機栽培関係の書類を市の農林課に持って行ったら、市役所の玄関入った正面に、日本ハムファイターズ・新庄剛志選手から贈られた、本塁打200本記念の黄金に輝くバットがデーンと鎮座。横の立て札には「どうぞ、手にとってご覧下さい」。おお、恐れおおい。何ともまばゆい黄金の輝き、何かちょっと元気でた。

 −−−

 11月09日

大豆の刈り取り終了しました。
良い天気が続いていて、今年は刈り取りも心配ないな、早くコンバインが廻ってこないかな、とのんきに構えていたら、いきなりものすごい寒い雨と強風。
ちょっと不安になっていたところ、昨日今日とうまい具合に晴れたので、無事刈り取ることが出来ました。
晴れたといっても、午前中は深い霧。昼頃から霧が晴れ、少しずつ日が差してきて、刈り取り作業を開始したのは午後2時半頃。サヤが湿っていると、うまく脱穀できないのです。
この効率の悪さだから、なかなか機械の順番が回ってこないわけです。
明日からまたずっと悪天候。とにかく刈り取れてよかった。
刈り取った大豆は無事、新しい乾燥機で乾燥中。

 −−−

 11月12日

大豆の乾燥は籾と違って、だいぶ低い温度で乾燥するので、24時間くらいかかりました。
そして今日は選別機を借りてきて選別作業。
やっぱり雑草に埋もれたせいで、収量は少なめだし、粒も小粒なものが多めです。
それでもさすが最新の乾燥機、仕上がりは上々です。
選別が終わって、機械を返して、やっと一段落、と一息ついていたら、雪!
寒いと思ったら雪です。
けっこう降ってきました。
このまま冬になるのかな。
急いでコタツの準備をせねば。

 −−−

 11月20日

相変わらず冷たい雨が降り続く毎日。
昨日は消防団で一年の労をねぎらって鴨鍋で一杯。
汁は醤油味に肉の臭みを消す生姜をたっぷり。
具は鴨の肉とレバー、短冊に切ったごぼうと太ネギをぶつ切りにして。具の種類が多けりゃいいってもんじゃありません。
鍋を堪能し、たっぷりと鴨の脂とダシが出てきたところにうどんを入れる。
甘〜い鴨の脂がうどんに絡んでこれまた美味い。
大変あったまりました。

話題は今年一年の収穫。ああ、今年はモチ米が悪かったなとか、はえぬきはイモチ病ばっかりでダメだったな、コシヒカリは割とよかったなとか。
高速道路はいつ通るのかなとか。
新庄の将来はどうなっていくんだろうかとか。
農業で生活していくことは出来るのかとか。
スローライフっていったい何だ?とか。
親父と仲が悪いとか、親父とじいさんの仲が悪いとか。

悩み多き農村青年たちの日常です。

 −−−

 11月26日

ずーっと雨降りだったのが、ここ2,3日ぽっかり晴れました。
さすがに朝は氷点下まで下がりますが、日中は風もなくよい日和。
おかげで雪が降る前にやっておきたかった外仕事はおおむね終了。
畑に残るのはブロッコリー、キャベツ、長ネギがすこしずつ。
車のタイヤも交換したし、あとは雪が降るのを待つばかり。
天気予報では明日からまた雨、そのうち雪。
確実に冬は来る。もう、すぐそこに。

2006年11月22日

電気農場日記 2006年10月後半
黒米天日乾燥
黒米天日乾燥
 10月16日

昨日、近くに熊がでた!
子連れ三頭、田んぼ道をのんびり歩いていたらしい。
今年は7月の低温・長雨、8月の高温・小雨といった異常気象が続いたため、山にはブナの実、ヤマブドウ、アケビ、ドングリ。なんにも実ってないそうだ。
けっこうあちこちに熊が出没している。コワイヨー。

夕べの会合で聞いた熊の話。

熊はモチ米が好きなんだそうだ。
毎年モチ米を植えて、毎年熊に食べられている田んぼに、今年はうるち米を植えてみた。
そしたら熊公、一口だけ食べて、後はよそのモチ米が植わっている田んぼを食い荒らしていたそうだ。
熊って意外と食にはこだわる?

 −−−

 10月18日

やっっっと!大豆畑の雑草刈りが終わりました。
いやはや、どこに大豆があるのかわからないくらい茂ってしまって、途中稲刈りで中断して、はたして大豆刈り取りまでに終わりのだろうかと。それでも地味〜に少しずつ少しずつ刈り取って、やっと終了です。ヨカッタ。
草を刈り取っていると、頭上を白鳥の群が横切って、ああ、もう冬が来るのか。

 −−−

 10月22日

昨日は新庄市の総合防災訓練ってのが我が昭和地区で行われまして。
水の乏しい昭和地区。この時期さらに井戸の水位も下がって、新庄市じゅうの消防ポンプが一斉放水するのに水が足りるかと、ここんとこ地元消防団はあーでもないこーでもない、かけずり回ってなんとか水利を確保。無事訓練を終えました。

夜、打ち上げが終わって外に出たら見事な星空。いい感じ、歩いて帰ろうと、明かりのないたんぼ道を酔った足取りでぶらぶら歩いていると、流れ星がズズッと派手な尾を引いて、東の空を駆け上がっていった。いい感じだな。っと、そういえば熊が出たんだっけ。急に怖くなってきた。道を折れて街灯が並ぶ県道に軌道修正。しかし明かりの灯る歩道を千鳥足でフラフラ歩くってはなんだか無様な感じだな。

 −−−

 10月23日

今日は雨。寒いです。
思い雲が低く立ちこめ、空は暗いです。
気持ちは落ち着きます。のんびり、のんびり。

そんなわけで、屋内作業。
ビニールハウス内で黒米の脱穀作業。
昔懐かしい足踏み脱穀機で、えっちら、おっちらのんきで気長な作業です。
日もすっかり短くなり、5時前には暗くなってくるので仕事の時間も短い。
こんな時代にこんなことしてていいのだろうか?

2006年11月1日

電気農場日記 2006年10月前半
日が短くなる
日が短くなる
 10月01日

どんどん秋が深まっています。
まずは食卓から。

今年初の栗ご飯。
地元産の栗を使って。
渋皮をきれいに剥きすぎだな。
少し残した方が、ご飯にちょっとした渋みが残って美味い。

今年初の食用菊。もちろん自家産。
赤紫色の「もってのほか」。
お浸しにして。
これまた秋の香り。

 −−−

 10月05日

やっと稲刈り終わりました。
ホッと一息・・・・まだ入れられません。
雑穀の刈り入れがまだ残っています。
ただ今小豆と雑穀の刈り取り同時進行中。

朝食に「からとり」の味噌汁、今年初。
からとりは里芋の茎、というか茎を食べる里芋というか。
「ずいき」とか「いもがら」ともいうのかな。

とくに美味いわけでもなく、かといって不味いわけでもなく。
なんだかはっきりしない噛み応えとか。いいんだか、悪いんだか表現仕様のない香りとか。
どうでもいいような食べ物だけど、秋から冬にかけて、味噌汁や納豆汁には必ず入っていたような。この季節には欠かせないもの。
これは一番懐かしさを感じる味だな。

 −−−

 10月08日

昨日親戚が一抱えもあるようなでっかい舞茸を持ってきてくれた。
さっそく舞茸ご飯。美味!

この時期、テレビのニュースやバラエティ番組なんかで稲刈り体験とかよくやっている。
農業に触れてもらいたい。食べ物の出来る過程を知ってもらいたい。って「気持ち」はわかるけれども、農業がレジャーになってしまうのはなんだかとても切ないものがある。
今、国は大々的に農業を大規模化、工業化の方向に持って行こうとしている。現実離れした田植え体験や稲刈り体験がその目くらましになってしまうんじゃないか、とっても不安になる今日この頃。

 −−−

 10月13日

いい天気が続きます。
じっとしていると寒いくらいだけれども、体を動かして仕事をするにはちょうどいい感じです。
雑穀と小豆の刈り取りが終わりました。
小豆の方は刈り取りが遅れたため、こぼれたり、雨で蒸れたりして、だいぶ収穫が減りそうです。
収穫時期がみんなかぶってくるので、手が回りきらず、なかなか全部ちょうどいい時期に刈り取るというのは大変です。

あとは、大豆畑の雑草刈りがまだ残っている。コンバインの清掃もまだ。なかなかゆっくり出来ないなあ。

 −−−

 10月14日
 
籾すり作業が終わった。
刈り取った段階では、まあ、いつもの年より若干少ない程度かな、といった感触だった。
ところが、ササニシキはひどかった。
7月の悪天候が影響して、9月になり一気に穂イモチ病が蔓延した。
籾を剥き玄米にする段階で目減りする空籾の量!選別機を通して、こぼれ落ちるクズ米の量ときたら!
残った米は普通栽培米の半分以下。まいった。
一方さわのはなの方はイモチ病の被害も少なめだったことから、だいぶマシな収量となった。この品種は野性的で、雑草や病気に強い。有機栽培に向いている。
やっぱ今年みたいな悪条件が重なる年は、栽培方法うんぬんよりも、品種の特性がだいぶ影響してくるみたいだ。

ササニシキはもともとイモチ病に弱い品種だから、来年以降も頭の痛い問題だ。
なんとか克服する手はないか。また冬の間、じっくり考えてみよう。

2006年10月11日

電気農場日記 2006年9月後半
黒米手刈り
黒米手刈り
 9月16日

台風がやってくる。ってことで(?)
機械の調子見がてら、ちょっとだけ稲刈りしてみました。
7月の天候不順で、出穂もだいぶ遅れ、今年は不作かなと思っていたところ、刈ってみた感じはそれほど悪くない。
もちろん豊作とはいきませんが、籾の量は平年並みくらいあるような感じ。
とりあえず籾の段階では。

稲刈りは始まったものの、しばらくは雨続き、次はだいぶ先になりそうだ。

 −−−

 9月19日

台風が逸れてくれて一安心。
稲刈り2日目。
けっこう晴れが続きそうなので、稲刈りがはかどりそうだ。
それにしても・・・農協から米の買い入れ価格のFAXが届く。背筋が寒くなるほど安い。いやはや農協出荷じゃまったく商売にならないようになってしまったな。
ちょっと前は「食っていくのがやっと」なんて言葉が聞こえていたが、「食っていけねえ」がリアルな数字。

 −−−

 9月22日

昨日は稲刈りをお休みして、籾摺り(籾を剥いて玄米にする作業)・選別作業をしました。
天気がいいのに稲刈りしないのはもったいなかったなとも思っていたのですが・・・。
夕方農協職員が各戸を緊急訪問。米の値段が下がるので、あるだけ明日中に出荷してくれとのこと。
うっひゃ〜、まだ下がるか!
ともあれ、籾摺り作業をしたのはタイミングがよかった。

夜は地区の芋煮会。本式には川原でやるのだが、こんな忙しい時期、そんなことしてられないってんで、地区の公民館で。
なにせ生ビールのサーバー常備!
今年の里芋はこれが初めて。うまかった。
みんな退けるのが早いなと思っていたら、早朝から籾摺り作業の音がそっちもこっちも。
たいへんだあ。

ここんとこ天気もよく、空気も澄み、夜空の天の川がものすごい。

 −−−

 9月26日

雨が来る前にあきたこまちの刈り取り終了。よかった。
サッパリ休めない。
疲れがたまってきた。
精神的疲労もたまってきたな。何か気晴らしはないものか。
とりあえずは酒飲んで寝るか。

 −−−

 9月29日

おととい、昨日と作業小屋にこもって籾摺り作業。機械の大音響を聞きながら、30kgの米袋を一日中積み上げる。
けっこう疲れがたまる。
今日は朝から黒米と小豆の刈り取り。
どちらも手刈り。とくに小豆は深く茂った雑草をかき分けての作業で、仕事が進まないったら。そんで、天気もいいもんだから、大汗かいてしまった。
この三日間はけっこう腰にきた。きついな。
それに比べて稲刈りなんて、コンバインに乗ってのほほんとしてるだけだから、なんと楽なことか。
明日からササニシキの刈り取り。

2006年9月29日

電気農場日記 2006年9月前半
もうすぐ稲刈り
もうすぐ稲刈り
 9月01日

出穂が遅かったので、稲刈りもだいぶ遅くなるかなと思っていたら、早生品種のヒメノモチはずいぶんと青みが抜けていい感じになってきていました。

困ったのがササニシキ。予想したとおり気温が下がってきたら、穂イモチ病がじわじわと広がってきている。
穂イモチ病は稔る途中で穂の付け根や途中の枝梗が枯れて養分が籾に行かなくなる病気。
ササニシキはとくに弱い。以前減農薬で作ったササニシキはあっという間に田んぼ全体に広がって、収穫が半分以下になってしまったことがある。
無農薬有機の田んぼ。植物活性剤とか散布してはいるものの、じっと耐えてお天道様に祈りながら収穫期を待つしかない。

 −−−

 9月05日

朝 田の畦の草刈り。
あんまり早く刈ると稲刈りまでにまた伸びてくるので、まあ、のんびりと少しずつ。

昼 久しぶりに蕎麦を食う。
庄司ソバの合い盛り。

午後 大豆畑の草取り。
8月半ばあたりから背の高い雑草が伸び出し大豆が埋もれてしまった。
いつ終わるともなく果てしない雑草の海。ああ。

やらなければならないことはいっぱいあるけれど、つまるところ、淡々と、毎日は流れゆく。
急いでも仕方ないな。

 −−−

 9月06日

ぼちぼち周りの畑ではサイロ詰めする飼料用トウモロコシの刈り取りが始まりました。
学校出たての頃は毎日のようにあっちの家、こっちの家と刈り取りに駆り出されたものでした。
2m以上伸びたでっかいトウモロコシを鎌で刈り取って、トラクターの牽引するトレーラーに山積みにして、サイロの前で裁断機に4,5本ずつ入れていく。
腕は切り傷やミミズ腫れだらけ、痛くて風呂に入るのが大変でした。
最近はみんな機械作業になって、バイトの出る幕はなくなりました。

さて、今日もいつものように大豆畑の草取りをしていると、後ろの方でガランガランとでっかい音。
なんだ?と振り向くと、向こうの県道ででっかい四駆が土煙を上げ、ごろんごろん転がって田んぼに落ちてった。
うっひゃー、世の中いろんなことがあるんだなあ。

夕方から雨。
ちょっと寒くなってきました。

2006年9月29日

ちょっと旅に
五箇山・相倉集落
五箇山・相倉集落
8月26日から4日ほどかけて、オートバイでツーリングに行ってきました。
白川郷、五箇山から能登半島をぐるりと回ってきました。
さすがに能登までというと、行き帰りに一日ずつかかります。朝出て一日走りっぱなしで夕方帰ってきました。
疲れたのなんの。

能登半島をぐるっと回ってみて思ったのが、「田んぼしかないなあ」。
海岸線は断崖絶壁みたいな所が多いんだけれども、崖の隙間から波打ち際まで田んぼが突きだしていたり。行く途中の新潟あたりでは転作田に大豆が植わってあるところとかいっぱいあったのに、こっちはなぜか「田んぼだけ」って印象が残りました。
あと、家々の庭に植わっている庭木なんかを見ると、こっちは東北なんかに比べて、ずいぶんと季候がいいんだろうなと感じましたね。
この季候じゃいいものが出来るんだろうなと感じたのですが・・・・4日あっちにいて、天気予報とか見てみると、日中の気温は新庄と同じくらいでも、夜温がぜんぜん高い。25,℃位ある。
確かに夜暑くて朝までクーラーや扇風機を付けっぱなしにしていても平気。
今の季節、新庄では窓を開けて寝たら寒いくらい。
なるほど、季候がいいのも一長一短だな。

とくにあそこに行きたいとか、あれを観たいとか、強い願望があったわけではなく、ただ何となく能登の方は行ったことがなかったので、ちょっと行ってみようかな〜ってなかんじで行ったもんで、4日中移動日が2日ってのはなんだかもったいなかったな。
それでもいろいろと感じるところもあり、無駄ではなかったのでは無かろうかと。

富山・石川あたりではもう稲刈りが始まっていましたね。

2006年9月7日

月山に登って
夏の月山登山
夏の月山登山
先月末に月山に登ってきたということで、月山の麓の村を舞台にした熊谷達也の「迎え火の山」を読みました。
物語の背景として描かれている田舎の生活がとてもリアルです。
現代の地方が抱える問題や、それに向き合って生きる土地の人たちの心情、自然の中で生き、死んでいく日常。血の通った田舎の生活が、都会視点ではなく現地の視点でしっかりリアルに描かれています。


旧盆の十三夜に月山の山頂から麓まで迎え火を連ねる採燈祭。
篝火をたよりに先祖の霊が天上から下りてくる。それに紛れて人々に災厄をもたらす鬼が下界に下りてくるのを防ぐといった、土着の信仰をモチーフとしたオカルトホラー小説ですが、このエピソードはなんか地方の現状に置き換えられ無くないか?
昔から延々と続いている古くさい田舎の生活、慣習とか。これを祖先の霊とするならば、「鬼」は、都会の価値観じゃなかろうか。自然を破壊するとか、共存するとかいったレベルの話ではなく、都市の論理で定義された田舎。たとえば都会視点でテーマパーク化された虚構の、張りぼての田舎とか。
テーマパークってのはその裏側を絶対見せちゃいけないんだそうだ。
たとえば大きなかわいいヌイグルミの中に人間が入っているなんていっちゃあ、絶対ダメなんだそうだ。
田舎の生活をテーマパーク化してしまったら、そこで現実に生活している人はいったいいつどこでヌイグルミを脱げばいいんだ?

地方の活性化とか、村おこしとかいって、都会の視点で田舎を定義してしまうことははたしていいことなのか?
スローライフだなんだいってるけど、結局は都市の視点。そこにあるのは田舎の生活、自然と共にある生活じゃなくて、「自然に囲まれた都会的な生活」にしか見えない。
それがいいのか悪いのかはわからないが、そこに魂を食い尽くす鬼は潜んでいやしないか?

2006年9月7日

電気農場日記 2006年8月後半
夏の牧草畑
夏の牧草畑
 8月17日

相変わらず日差しは強くて気温も高いけれど、なんか風が冷たくなってきた。
空もずいぶん高くて、秋っぽい雲がたくさん漂っている。
ちょっとだけ頭をもたげてきた稲穂が一面風になびく様がとても心地よい。
夏はもう終わったか?
コシヒカリはまだ穂が出ていない。

 −−−

 8月20日

今日も暑い。
アブラゼミの怖ろしいほどの鳴きよう。
それにしても・・・。
うちの地域にはアブラゼミやヒグラシやらはいっぱい居たけれども、ミンミンゼミは一匹もいなかった。
ミンミンゼミの鳴き声なんて、テレビの中か、よそに行ったときしか聞いたことがなかった。
それが今日。生まれて初めて、家の前でミンミンゼミが鳴くのを聞いた!
衝撃的!!
どっからやってきたのか?
飛んできたのか?なぜ今になって?
それとも虫籠から逃げ出したのか?
不思議だあ。

 −−−

 8月21日

今日はちょっとした研修会があって、庄内まで有機の田んぼを見に行きました。
最初に見た田んぼはまったくの無肥料で栽培している田んぼ。除草はうちでも使っている除草機「あめんぼ号」の改良型。なかなか優れもので、ノビエはもちろん、コナギも少ししか生えていませんでした。
新しい機械がほしくなってしまった。
稲の姿は茎数が少なめで、穂もそれほど大きくないけれど、一本一本の茎が太くてきれいに開いている。話を聞いてみると、別に特殊な栽培法を取っているわけでもない。品種によって草の形が違うとはいえ、無肥料でこんなになるとは、やっぱり最後は土の力かな。

次に見た田んぼはノビエもコナギもそこそこ生えていて、それでも稲の生育を邪魔するほどではないかなといった程度。一目で除草剤を使ってないのがわかる感じ。
一株の植え込み本数が多めなのか、穂を着けずに枯れていった茎が目立った。稲の姿も慣行栽培っぽい形。

一昔前だと、こういった田んぼを見ると、自分の技術の未熟さを痛烈に思い知らされたのが、最近は冷静に見られるようになった。
それだけ技術が上がったのか、それとも単に慣れてしまったのかな?

 −−−

 8月24日

いや〜、日中は相変わらず暑いものの、吹く風の涼しさよ。夕方にはすっかり秋の風情でした。
新庄の秋は早い。

新しい乾燥機がやってきました。
最近主流の遠赤外線型です。
今までの温風を籾に吹き付けて水分を飛ばすタイプとは違って、遠赤外線を照射して籾を乾燥させるタイプなので、天日干しと同じような仕上がりになるそうです。
食べるのが楽しみ。

さらに、今回購入したのは「汎用」乾燥機。
米だけでなく、麦、ソバ、大豆の乾燥も出来る型です。
毎年大豆の乾燥では苦労してきましたが、今年は心配なしです。

2006年8月25日

電気農場日記 2006年8月前半
夏の夕暮れ
夏の夕暮れ
 8月07日

暑いなあ。言うとよけい暑くなるけど、言わずにいられない。暑い。
おかげで仕事がさっぱりはかどらない。
朝は涼しいけれど、10m先も見えないほどの濃霧。朝露ぐっしょり。
午前中ちょっと仕事してえ、後はもう暑くて仕事にならない。
3時頃、ちょっと涼しい風が吹いてきたなと思って田んぼに出たら、とてもとても太刀打ちできない。暑くて頭がくらくらする。
アイガモのネットの撤去をしているけれども、いつ終わるやら。
畑の草取りなんかとても向かう気にならない。もー、なるようになれ。

あきたこまちはだいぶ穂が出てきました。
ササニシキとさわのはなも走り穂がちょこっと出始めています。
それにしても、あの日が差さなかった7月から、8月になって一気にお日様が照りだし、よーく田んぼを見てみたら、葉っぱにイモチ病のあることあること。
この天気でだいぶ収まっているけれども、涼しくなってくる今月末から9月頃にまた、今度は穂にイモチ病が付くだろうなあ。
あの天気だったんだから、しょうがないと言えばしょうがないけれども、はたしてどれくらいの被害があるだろうか。見守っているしか手だてがない。

 −−−

 8月08日

書きたくないけど今日も書く・・・暑い!
台風が来る前にって、大急ぎで田んぼのアイガモネットを撤去しました。
午前中は10時前にギブアップ。午後は4時頃から出動。なんとかやり終えました。
次はあれをやらなくちゃ。いや、やりたいという気持ちはあるんだけれど、なかなか、暑くてゴロゴロしていたいという気持ちもあって、どちらかというと後者の方が勝ってたりして。

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 8月10日

有機の田んぼはコナギがすごいことになっています。
コナギ=雑草です。6月の後半、そろそろ田んぼに機械を入れるのは止めようかと思っている頃に、一斉に繁殖してきます。
でもアイガモを入れた田んぼではカモが全部食べてくれるので一本もありません。
と、7月末にアイガモを引き上げた田んぼ、最近一斉にコナギが芽を吹き出した!
これにはビックリ。
はたして収穫に影響はあるんだろうか?
それにしてもしたたかな生命力。怖ろしや。

 −−−

 8月13日

8月に入ってやっと梅雨が明けたと思ったら・・・・確かに真夏日が続いて暑いんだけれども、なんだか空の具合や雲の具合が秋っぽい感じ。今日も暑かったけれど、風が心なしか冷たい。
このまま秋になっちゃうんだろうか?
なんか、そうなると収穫の方もあまり多くは期待できないのかな。

今日は減農薬田に竹酢液、有機田にヒノキチオールを散布。
とくにササニシキはイモチ病が多く付いている。涼しくなるとまた増え出すのだろうか。心配だ。

2006年8月25日

アイガモ顛末記
捕獲したアイガモたち
捕獲したアイガモたち
7月28日アイガモ達を捕獲、収容所へ送る。
餌付けしてすっかり従順になっていたアイガモ達は罠とも知らず、餌に導かれるまま、捕獲部屋に収まった。
スムーズに収容作業は終了すると思ったところに心の油断があった。
芋を洗うような混乱の中、一羽のアイガモが仲間の肩に飛び乗り高く跳躍。梁に取り付いて、捕獲作業のため開け放っていた天井から外へ飛び降りた!
さらに油断があった。
群があまりにも従順だったため、包囲の網を解放したままだった。
なんの手だても打てないまま、一羽のアイガモは広大な田んぼの茂みの中へと消えていった。
不覚であった。慢心が招いた当然の結果である。深い悔いが残った。

それから逃亡したカモとの静かな戦いが始まった。
早朝、捕獲部屋に撒いた餌を食べた形跡はある。しかしいっこうに姿を見せない。田んぼの周囲を見回っても、深く茂った8月の稲はカモの姿を完璧に隠してしまっている。気配さえ感じられない。
数日後、満を持して突入作戦をとる。
ぬかるむ田んぼの中を歩き回って探すも、まったくの空振り、徒労に終わる。
ここは我慢比べに徹するか、あるいは囲いをすべてといてしまうか。群れる習性があるだけに、仲間の声につられて、収容所に現れる可能性が無いとも言えない。
悩み続けるも、とりあえず餌だけは撒いておく。
そして8月4日夕刻。
現れた!ついにその時が来た。
夕日に照らされ、捕獲小屋の前にすっくと立つ影。なんと挑戦的な姿。
ここは落ち着かねばならぬ。
これが最後のチャンスかもしれぬ。
そうっと捕獲小屋の前に餌を撒く。
やつが餌に気を取られている隙に、背後に回り込み、囲いの網を閉鎖する。
完璧だ。
ついに自ら囲いの中に突入。
アイガモを追い回すこと数分。ついに、ついに泥にまみれたこの両手はそのアイガモをしっかりと押さえ込んだ。
やった!ついにやった。あの夏の深い夕焼けのもと、ついに私は逃亡者を確保したのである。戦うこと8日。長い道のりだった。
アイガモは収容所に送られ、仲間達と平穏な日々を送ることになる。
そして私は田んぼのネットの収容作業にはいる。
めでたい。今夜は祝杯をあげることとしよう。

2006年8月8日

電気農場日記 2006年7月後半
毎日雨降り
毎日雨降り
 7月16日

ここのところ毎日雨降り。
六月中は暑かったので、梅雨の後半はひょっとして天気が悪いのではと思っていたが、やっぱこの天気。
でも気温だけは高め。イモチ病が発生する絶好の気候。
気温24℃前後、湿度が高く、曇りで無風。これが一番イモチ病菌が繁殖しやすい条件だそうです。
周囲の田んぼでもチラホラ病気が出てきたとの話が聞こえだした。
明日あたり、慣行栽培のあきたこまちに穂肥を散布しようかと思っていたのが、天気予報だと一日雨のよう。
そんなわけで、出来るうちにやってしまおうと、穂イモチ病の殺菌剤と化学肥料を散布。
作業中に小雨が降り出した。それでもなんとか今日中にって、ちょっと無理して終わる頃にはずぶぬれ。
でも気温が高い。妙に暖かい。こりゃ、ますます病気が増えていきそうだ。
暖かいんで油断していたら、ちょっとのどが痛い。油断してるとこっちも病気になるよ。

 −−−

 7月20日

毎日毎日曇りか雨。
日が差さず、暖かく、風がない。絶好のイモチ病日和がずーっと続いていました。
今日、いきなり朝から晴れてビックリ。
夏が来たみたいに日光がジンジン。
朝から晴れたのは21日ぶりと言ったか。今月は平年の19%しか日照がないとか。
明日からまた曇りや雨のイモチ病日和がずっと続くらしい。
梅雨明けは8月にずれ込みそう。
今年の作はどうなるだろう?

 −−−

 7月21日

やっぱり雨だよ。
昨日の予報だと、昼頃からぽつぽつ来るかなってな話だったから、午前中雨が降るまで小豆と雑穀畑の中耕をやってしまおうと意気込んでいたのに、朝田んぼの水を見回っていたら、さっそく降ってきてしまった。
この調子だと、今年はもう中耕は無理みたいだなあ。

いつもは雨でもけっこう暖かめなのに、今日は長袖がほしいくらい肌寒い。なんだかちょっと冷害の気配がしなくもない。
八月、出穂時期にガンガン暑くなれば、だいぶ持ち直すとは思うのだが・・・・。

 −−−

 7月23日

梅雨明けはまだまだ先みたいだなあ。と、考えてみると。
梅雨前線は西日本に停滞して、記録的な大雨を降らせている。
梅雨明けって、太平洋高気圧が張り出してきて、梅雨前線が北へ押し上げられ、そして梅雨明けって事でしょ?
ってーことは、東北の方はこれからまた天気の悪い日が続く。
もしかしたら記録的大雨って事も。
どうもこの調子でいくと、8月頭の穂が出る時期にかち合うような気がしてならない。
後から晴れても、作が持ち直すかどうか。
そうなると、冷害による不作って事も十分考えられる。

お天道様のご機嫌次第なんで、考えてどうなるわけでもないけど、心配だあ。

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 7月25日

稲の生育はだいぶ後れてきた。
早生品種なんかは止め葉が展開して、そろそろ穂が出始める頃なのに、今年はまだ葉っぱが1,2枚残っている。
幼穂も1〜2cmで成長が止まったまま。
8月の天候回復に望みを繋ぐしかない。

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 7月28日

夏が来たかのような昨日、おとといの天気とは一転、今日は田んぼの水があふれ出すほどの、今年一番の大雨。
梅雨明けが待ち遠しい。
稲の穂が出る気配もまだ無い。

午前中田んぼのアイガモを引き上げた。
大雨になる前でよかった。

2006年7月26日

電気農場日記 2006年7月前半
田んぼのドブシジミ
田んぼのドブシジミ
 7月03日

夏のような暑い日が続いていましたが、やっと梅雨らしい天気になりました。
今日は曇り空の下、田んぼの中をはいつくばっていました。
農家の仕事ってのはこんなモンだ。
で、田んぼの泥をじーっと見ていたら、5mm位の小さな二枚貝が泥の表面でぱっくり口を開けている。
え?田んぼで二枚貝?
タニシみたいな小さな巻き貝は昔からいっぱいいたけれど、二枚貝は初めて見た。
そもそも田んぼに二枚貝が居るのか?
ネットで調べてみたら、それらしいのが「貝エビ」というエビの仲間。
でもこのエビ、西日本に住んでいるみたいで、岐阜県が北限と書いてある。本当にこれか?

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 7月07日

7月に入ってからずっと梅雨らしい、シトシトといい天気。
今日は地区の公用。農道の砂利敷きです。
未舗装の農道は農耕車両が走りまくりで、ぼこぼこ穴が空いてきます。
で毎年、地区の予算で、地区民総出で砂利敷きとなります。
来年になればまた穴ぼこぼこになるんだけど。

砂利敷きは午前中で終わって、ご苦労ぶりって事で酒飲み。
生ビールです。公民館にサーバーが常設されてます!

ところで二枚貝。
ジーーっと観察してもやっぱり貝。
さらにいろいろ調べてみたら「ドブシジミ」というシジミの仲間だという事が判明。
田んぼにもシジミがいるんだなあ。
『田んぼの生きもの図鑑・ポケット版』で発見。
『田の虫図鑑』には載ってなかった。虫じゃないから?

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 7月08日

今日、突然晴れました。
んでもって、朝から一日雑穀畑の草むしり。
農業ってのはジミーで地道なもんです。
ずうっと雨で、いきなり晴れたもんだから、たっぷり水を含んだ畑の土から、もああっと湿った熱気がたちのぼり、汗がどくどく。
午後からはちょっと風がでて幾分マシでした。

草むしりは癒しの効果があるという。
癒されただろうか?

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 7月09日

そろそろわが家の菜園では夏野菜が続々実を付け始めました。
きゅうり、ナス、インゲン、さやえんどう、ジャガイモ、シソ葉に明日葉。
食事が美味くてしょうがない。
明日の食事を思うとうれしくてしょうがない。

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 7月11日

暖かくなってきて、土中の有機物の分解が活発になる時期。ガス抜きのため、田んぼの水を落とす。雑草が伸び出すけれども落とさないわけにはいかない。判断が難しい。
有機田は暖かくなってかなりコナギが増えてきた。
コナギは発芽するのに酸素も光も要らないそうだ、この草だけは水を入れようが落とそうが関係ない。田んぼの土をかき回せばかき回すほど増えてくるので、草取りに入ったものかどうか難しい。

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 7月15日

農協祭ってのをやっていて、農協の敷地でビール出したり売り物をしたり、トラクターやら田植機やら大小農機具を展示したり。
200万円、300万円、400万円・・・・目が回るうう。気が遠くなるううう。
どうしろというんだあ。

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