8月19日
8月後半になって、なんだかいきなり雨の日が多くなりました。
今まで降らなかった分をまとめて放出してつじつまを合わせようとしているみたいです。
たまに晴れると夏雲の隙間から見える青空は高くなって、秋っぽい雲がずうっと上の方に浮かんでいます。
昨日もぽっかり晴れて、以前から行きたいなって思っていた秋田県羽後町、西馬音内の盆踊りを見に行ってきました。車を飛ばして1時間半。
毎年8月に三日間行われる盆踊りの最終日でした。
700年も続いている祭で、国の重要無形民俗文化財に指定されているんだそうです。
明るく力強いお囃子に、ちょっとユーモラスな歌詞。それに対してしなやかでエレガントな振り付け。
深い編み笠と鮮やかな端縫い衣装。顔をすっぽり覆った黒い頭巾には藍染めの衣装。子どもたちは色とりどりの浴衣に鉢巻き姿。
なんだか、すべてにアンバランスなところがあって、とても不思議な感じです。
ほんとにいつまででも観ていたいお祭りでした。
全国的に有名になって、だいぶ観光的な配慮もなされていますが、やはり基本は地元の人が地元の人のためにやる祭って感じがしました。
東北の小さな町の短い大通りを夜が更けるまで踊り続けます。
ここではこれが終わると秋が始まるんでしょうね。
最終日は11時半まで。さすがに最後まではいられないって途中で帰ってきましたが、家に帰ったのが深夜12時ちょっと前。おかげで今日は眠かったよう。
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8月22日
昨日の大雨が上がって、今日は曇り空。
いきなり秋めいた肌寒さ。
うちの台所には店には並ばないようなでっかいスイカがゴロゴロしてるのに、とうとう秋が始まったのですね。
ってなことで、数日出掛けてきます。いつものアレで。
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8月27日
今年もまたツーリングに行ってきました。2泊3日。栃木、群馬、長野辺りを走ってきました。
日光から沼田を経由して草津、軽井沢へと続くルート、「日本ロマンチック街道」と名の付いているルートです。
オートバイ乗りならば一度は走ってみなければと、行ってはみたのですが・・・。
それがまたずーっと雨。気温もずっと20℃以下で寒いこと寒いこと。
草津から万座辺りの標高の高い、景色の良さそうなところは、雨と深い霧でサッパリなんにも見えませんでした。どころか、ヘルメットのシールドに張り付く雨粒をぬぐいながら濡れた路面の急カーブを下る大変さ。すんごい疲れました。
と、悪いことばかりでもありません。今回の目的は走ることの他にもう一つ。
池波正太郎『真田太平記』の舞台を廻ってみようということ。
真田太平記を読んだのは20代の終わり頃だったでしょうか。戦国時代に勇名をはせた真田一族の趨勢を描いた全十二巻の長編小説です。長野県上田市から群馬県沼田市へのルートはその主要舞台で、一度実際に訪れてみたいと思っていた土地でした。
雨の中、名胡桃城跡、沼田城跡、岩櫃城跡をめぐったあと、上田市に入ったらやっと雨が上がりました。
真田氏本城跡、上田城跡(跡ばっかり)をめぐり、真田氏歴史館、池波正太郎真田太平記館で歴史的な展示品を観、最後に池波正太郎ゆかりの蕎麦屋・刀屋で「さなだそば」をいただきました。
雨中走行でかなり難儀な思いはしたけれど、長年の念願だった、こっちの目的を実現できたのでまんぞく、まんぞくです。