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農場だより(電気農場)

電気農場
電気農場

22時間前にオンライン

代 表 者 : 渡部 陽一 
所 在 地 : 山形県
生 産 歴 : 39年
モットー : 『毎日ご飯!』

農場だよりを更新しましたNEW
( 9月 20日 更新 )
  • 田んぼに棲む貝ドブシジミ 田んぼに棲む貝ドブシジミ
  • アマランサスの穂 アマランサスの穂
  • 豪雪地帯です。 豪雪地帯です。
 
お米を食べよう!もっとご飯を食べよう!
毎日食べても飽きずに美味しく食べられる。そんなお米を作ろうとがんばっています。

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2008年10月4日

電気農場日記 2008年9月後半
アマランサスの穂
アマランサスの穂
 9月16日

日曜日に地区の公用。
共有地の杉林の下草刈りでした。
10年ぶりの下刈りなんで、みんな林の場所の記憶がおぼろげ、昔の記憶と記録をたよりになんとか仕上げました。みんなでやるとさすがに早い。2時間ぐらいで終わってしまいました。
夕方から芋煮会って予定だったのが、シャワーを浴びて着替えたら、もうみんな仕事なんか出来ないってんで、明るいうちから始まってしまいました。
さすが、日本酒党の私も汗をかいたあと、とくに明るいうちから飲むならビールですね。ジョッキで生ビール。たまりませんです。

 −−−

 9月17日

朝晩はかなり冷え込むようになってきたけれど、日中は相変わらず暑い。
モチキビの刈り取りを終えて、アマランサスを刈り取り中。鎌で刈り取って、軽トラに積んで、ビニールハウスまで運んで、単管パイプを組んだのに掛けて乾燥させる。
汗が噴き出します。一日これを繰り返して、もうくたくたです。

今日はけっこう稲刈りを始めた家が多くて、稲刈りの匂いというんでしょうか、夕方犬の散歩で田んぼを廻ってみると、秋らしいその香りが一面に漂っておりました。

 −−−

 9月20日

今日から稲刈り始めました。
最初はモチ米の「ヒメノモチ」から。
収穫量はそこそこいいようです。

 −−−

 9月23日

稲刈りは天気との勝負。

天気予報によると今日の降水確率。午前中は20%、午後は80%。
慣行栽培のあきたこまち、2〜3時間くらいで刈り取れるのだが、はたして天気がもつか。

コンバインは刈り取りと脱穀を一緒に行うので、穂が濡れていると上手く籾が脱穀できない。だから穂が乾いてからでないと作業が始められない。霧が深い日はお昼近くまで作業が始められないこともある。

きょうは朝から風があって、稲に付いた露を振り落として乾かしてくれている。なんとか午前中で予定の面積を刈り取れるかもしれない。
いくら天気予報が当たらないといっても、降水確率80%はほぼ確実に雨が降るだろう。
それよりも午前の20%、午前中はほぼ確実に降らない方に掛けてみた。

稲刈り始めた時から北の空、秋田方面には雨が降っていそうな暗い雲。風もだんだん強くなる。
作業が終わったのはお昼12時半くらい。なんとか雨が降る前に作業終了しました。
で、午後から冷たい雨がざあっと。
今日はいい感じに仕事が出来たな。

 −−−

 9月30日

4日ほど稲刈りを中断して、籾摺り作業、小豆・雑穀刈りなどなど、こまごまとした作業をやっていました。
今日は稲刈り再開です。
それにしても明日から10月。季節は完全に冬に向かっているって感じです。
稲は朝霧でびっしょり。やっと11時を過ぎてからお日様が顔を出し、稲刈りが始まるといった具合。
稲刈りと平行して、父母にヒエ・アワの刈り取りをやってもらっています。
ほんとは稲刈りが済んでからゆっくりやろうと思っていたんだけれども、ぐずぐずしているとスズメちゃん達に根こそぎ食べられてしまいます。
このまま天気がよければ、稲刈りはなんとか今週中に終えることが出来るかも。
あー、温泉行きたい。

2008年9月21日

電気農場日記 2008年9月前半
草むらにカマキリ
草むらにカマキリ
 9月1日

9月に入りました。
8月後半は天気の悪い日が多く、かなり肌寒かったのですが、今日はまた暑さがぶり返しました。
真夏のようなギラギラした暑さではなく、ジメっとした蒸し暑さです。
けっこう疲れます。いろいろと収穫後の段取りなんかをしているんですが、とても暑くて仕事がはかどりません。

秋の初物がいくつか食卓に上りました。
まずは菊の花。もちろん食用菊。爽やかなほろ苦さです。
サンマのお刺身もいただきました。脂がのって、しっかり旬のサンマの味でした。
まだまだ暑いけれど、食卓は秋が始まっています。

 −−−

 9月9日

ひさびさに風邪を引いてしまいました。
どんどん秋が深まっているのに、体と気持ちが付いていかないって感じで、ちょっと油断してしまいました。

日曜日のことです。
相変わらず日差しは強く、少し働いただけですぐ汗がダラダラ流れるんだけれども、風はもう秋の風でけっこう冷たいのです。
午前中田んぼの畦の草刈りをして、汗びっしょりになって、それでも風が気持ちいいんで、そのままいたんです。昼まで。
で、午後から地区の防災訓練ってことで、消防団出動。バンバン放水して終了後、よし、飲むぞって段になって、あれ、なんか腹が痛い。悪いもの食ったか?
胃がズキズキ痛み出す。ヤバイ、例のアレだ。私の風邪は胃から来るんです。酒飲みを途中で切り上げて、布団かぶって寝ました。
この胃の痛みは胃薬飲んでも風邪薬飲んでも効かないんで、ひたすら耐えるのみです。
翌朝、熱はないもののまだちょっと胃が痛いのとのども少し痛い。
一日ガッツリ寝れば治るんだけれども、青い空と強い日差しが窓から差し込んで、とても寝ていられません。寝込むほどきついわけでもないので、結局ダラダラと仕事して・・・・やっと今日になって少し落ち着いてきました。
季節の変わり目、皆さん体調管理には気をつけましょう。

 −−−

 9月13日

田んぼの畦草の刈り取りを毎度大汗をかきながらやっています。
稲の葉っぱもだいぶ黄色みを帯びてきて、そろそろ刈り取りの準備を始めなければと、作業小屋を稲刈りモードにセッティング中。
コンバインや乾燥機の準備もしなければ。
アマランサスもそろそろ刈り頃、稲刈り前に刈り取りたいと思っています。
モチキビはちょっと早いかなって気がしますが、早く刈らないとスズメに全部食べられてしまいます。
明日は地区の公用。共有地の杉林の下刈り。
の〜んびりかまえていたら、いつの間にかやらなければならないことが山積みです。

忙しいのはイヤダナー。

  ※※※

秋を感じる時。

ナスがですねえ。
皮が固くなってくると秋ですねえ。
夏の間は浅漬けと素揚げだけだったのが、秋になると皮が固くて不味いんですね。
そこでなんかヘンな料理になってでてくる。
キュウリもそう。
夏の間は漬け物か生食。
それが秋になると熟れすぎるんで、ユウガオみたいな感じの料理に化けてくる。

あ、それから、先日国道脇に「クマ出没注意」ののぼりが。秋だなあ〜

2008年9月6日

電気農場日記 2008年8月後半
夏はスイカ!
夏はスイカ!
 8月19日

8月後半になって、なんだかいきなり雨の日が多くなりました。
今まで降らなかった分をまとめて放出してつじつまを合わせようとしているみたいです。
たまに晴れると夏雲の隙間から見える青空は高くなって、秋っぽい雲がずうっと上の方に浮かんでいます。

昨日もぽっかり晴れて、以前から行きたいなって思っていた秋田県羽後町、西馬音内の盆踊りを見に行ってきました。車を飛ばして1時間半。
毎年8月に三日間行われる盆踊りの最終日でした。
700年も続いている祭で、国の重要無形民俗文化財に指定されているんだそうです。
明るく力強いお囃子に、ちょっとユーモラスな歌詞。それに対してしなやかでエレガントな振り付け。
深い編み笠と鮮やかな端縫い衣装。顔をすっぽり覆った黒い頭巾には藍染めの衣装。子どもたちは色とりどりの浴衣に鉢巻き姿。
なんだか、すべてにアンバランスなところがあって、とても不思議な感じです。
ほんとにいつまででも観ていたいお祭りでした。
全国的に有名になって、だいぶ観光的な配慮もなされていますが、やはり基本は地元の人が地元の人のためにやる祭って感じがしました。
東北の小さな町の短い大通りを夜が更けるまで踊り続けます。
ここではこれが終わると秋が始まるんでしょうね。

最終日は11時半まで。さすがに最後まではいられないって途中で帰ってきましたが、家に帰ったのが深夜12時ちょっと前。おかげで今日は眠かったよう。

 −−−

 8月22日

昨日の大雨が上がって、今日は曇り空。
いきなり秋めいた肌寒さ。
うちの台所には店には並ばないようなでっかいスイカがゴロゴロしてるのに、とうとう秋が始まったのですね。
ってなことで、数日出掛けてきます。いつものアレで。

 −−−

 8月27日

今年もまたツーリングに行ってきました。2泊3日。栃木、群馬、長野辺りを走ってきました。
日光から沼田を経由して草津、軽井沢へと続くルート、「日本ロマンチック街道」と名の付いているルートです。
オートバイ乗りならば一度は走ってみなければと、行ってはみたのですが・・・。
それがまたずーっと雨。気温もずっと20℃以下で寒いこと寒いこと。
草津から万座辺りの標高の高い、景色の良さそうなところは、雨と深い霧でサッパリなんにも見えませんでした。どころか、ヘルメットのシールドに張り付く雨粒をぬぐいながら濡れた路面の急カーブを下る大変さ。すんごい疲れました。

と、悪いことばかりでもありません。今回の目的は走ることの他にもう一つ。
池波正太郎『真田太平記』の舞台を廻ってみようということ。
真田太平記を読んだのは20代の終わり頃だったでしょうか。戦国時代に勇名をはせた真田一族の趨勢を描いた全十二巻の長編小説です。長野県上田市から群馬県沼田市へのルートはその主要舞台で、一度実際に訪れてみたいと思っていた土地でした。
雨の中、名胡桃城跡、沼田城跡、岩櫃城跡をめぐったあと、上田市に入ったらやっと雨が上がりました。
真田氏本城跡、上田城跡(跡ばっかり)をめぐり、真田氏歴史館、池波正太郎真田太平記館で歴史的な展示品を観、最後に池波正太郎ゆかりの蕎麦屋・刀屋で「さなだそば」をいただきました。
雨中走行でかなり難儀な思いはしたけれど、長年の念願だった、こっちの目的を実現できたのでまんぞく、まんぞくです。

2008年8月22日

電気農場日記 2008年8月前半
ミントの花にミツバチ
ミントの花にミツバチ
 8月1日

8月です。
暑いは暑いけれども、けっこう涼しい風が吹いたり、雲が多かったり。
6,7月の猛暑を思えば、それほどのこともないのかも。
畦の草刈りや、アイガモのネットの撤収作業を、の〜んびりとやっています。
そうこうしているうちに有機の田んぼはまたイネミズゾウムシに蝕まれ、萎縮してきているところがチラホラ。
まったく、みんなどんな対策を講じているんだろう。

それにしても・・・。
農協からFAX。肥料の値段が2倍です。ビックリです。
あわててディスカウント店にいってみると、こっちも同じような値段。いつの間に!
どうやって食っていきましょう。
このまま農家続けていってほんとにいいんでしょうか。
真剣に悩んでしまいます。
正直自信が無くなってきました。
ちょっとへこんでます。

 −−−

 8月5日

まったく暑いです。
午前中汗だくで仕事すると、もう午後はダメですね。
4時頃にならないと、屋外の仕事はキツイです。

まあ、そんな言い訳をして、少しのんびりせねばってことで。
どっか涼しい木陰でどっぷり昼寝しようと。
この時期「涼しい」となるとちょっと標高の高いところでなければ、ってことで秋田県の小安峡まで行ってきました。うちから1時間ほど。
途中「三途の川渓谷」が通行止め。なんと。稲庭うどんで有名な稲庭町辺りを迂回して小安峡のキャンプ場「とことん山」へ。
人出が多かったらどうしようかなどと心配していたのですが、この間の地震の影響なのかほとんど観光客がいません。
お土産物店も閉まっています。夏休みだってのに。
キャンプ場にテントを張っているのも3グループくらい。
静かにのんびり出来るんでありがたいんだけれども、なんだかちょっと気の毒のような気も。
テントを張る土台にレジャーシートを敷いてどーんと大の字。
木々の緑が夏の強い日差しを遮っていい具合。林を吹き抜ける風の心地よさよ。そのまま夕方までダラダラと。
サイト内にある露天風呂に入って汗を流し。すっかり充電して帰ってまいりました。

 −−−

 8月9日

暦の上では秋だとか。
なんだかほんとに秋の匂いが。
いや、日中は連日30℃を超す真夏日。
だけども吹く風が熱気を帯びた風から、ちょっと冷たい肌触りに変わって、なんといっても朝晩がめっきり涼しくなった。油断をすると風邪を引いてしまいそう。
この昼夜の大きな気温差が美味しい作物を育むんですね。

昨日はちょっと足をのばして秋田県雄勝町の花火を観に。
河川敷に寝ころんで、真上に上がる花火。終わって帰る時のもの悲しさ。この落差がなんとも夏の終わりって感じです。シミジミ。

 −−−

 8月15日

サッパリ雨が降らないなあと思っていたところ、昨日からいきなり大雨。
いきなりの大雨洪水警報です。
国道が土砂崩れで全面通行止めとか、川があふれて床下浸水とか。もうむちゃくちゃですがな。
それでも家の地区は災害とは無縁の土地なのでその手の被害はなかったのですが、先月末の大雨で倒れたタカキビ、立ち上がってふたたび伸びはじめ、穂も出たところだったのにまたまた強烈な降雨で倒伏。今度は立ち直れないか?
ついでにハトムギも倒れてしまった。
意気消沈。こういう雨は勘弁してもらいたいなあ。

2008年8月7日

電気農場日記 2008年7月後半
アマガエル一休み
アマガエル一休み
 7月17日

相変わらず暑い日が続きます。
最近の仕事は雑穀畑の草むしり。
ヒエ畑のヒエ抜き。
いえ、種を播いたヒエではなく、勝手に生えてくる野生のヒエ。
こいつがまた、小さいうちはどっちがどっちか見分けが付かない。
ある程度成長すると、両者の違いがわかってくる。
栽培種のヒエは葉っぱが広く、柔らかい。野生のヒエは葉っぱがシュッとしていて固く、根元が赤い。
取り始めた頃は両者の背の高さは同じくらいだったのに、ここ数日で野生のヒエがどんどん伸びてきて、栽培種のヒエは埋もれてしまった。
あと少しで取り終わるのだけれども、他の仕事もあるし、天気の具合もあるし、なんとか一週間くらいで取りきりたいのだが。

それにしても暑い。
ちょっと塩を溶かした水をペットボトルに入れて凍らして、それを飲みながら、作業しています。

 −−−

 7月19日

今日梅雨が明けたらしいです。
サッパリ雨が降らなかったから、今日だろうが、一週間前だろうが、どっちでもかわりはないなあ。

わが家の畑はカボチャとインゲン、青トウガラシも食べ頃です。
それでも一番はやっぱりナス。
毎年食べきれないほど穫れるナス。
わが家の食卓に上るナスの50%は浅漬け。
残りの50%は素揚げです。
秋の風が吹くまで毎日これです。
美味いんですこれが、まったく飽きません。
今日も明日も、ナス、ナス、ナス。

 −−−

 7月20日

今日は一日曇り空、ものすごく蒸しました。
大豆の培土作業。大豆の株元に土を寄せる作業です。
管理機の後ろを着いていくだけの仕事なのに、ただ歩くだけで全身から汗がにじみ出てきました。
でもまあ、作業はつつがなく完了。これで畑の大きな仕事はおおむね終了。残るは手作業での雑草取りのみ。のどかな仕事なんだけどねえ。これまた半端なく汗をかくんですわい。

 −−−

 7月24日

まるで夏のようだった梅雨が明けてから、なんだか不安定な天気が続きます。
今日も午前中にバケツの底が抜けたような大雨。温暖化の影響か、近年こんな雨がよく降ります。
雨が上がって、午後畑に行ってみると伸びはじめたタカキビが強烈な雨のせいで八割方倒れている。
ショック!
ふたたび立ち上がるだろうか。

倒れたタカキビを横目にヒエ畑の雑草取り。
こちらは無事完了。
ヨカッタ、ヨカッタ。

2008年7月18日

電気農場日記 2008年7月前半
田の畦に鴨の卵
田の畦に鴨の卵
 7月1日

また夏日です。
一日だけ本格的な梅雨の日があったと思ったら、それからまた夏のような天気。
仕事がはかどるのはいいのだけれど、ダムの貯水率が34.0%。農業用水の取水制限もだんだん厳しくなり、2日流して3日断水の繰り返し。家はほとんど地下水だからダムの水はあんまり関係ないけれど、このままいくと地下水位も下がってきそう。雨よ降ってくれえ。

 −−−

 7月11日

ひさびさの雨。週間天気予報を見ても、けっこう傘マークが並んでる。
ずっと夏のような天気だったのが、やっと梅雨が来たって感じ。
それにしてももう7月の11日。ちょっと遅いなあ。
いつもの年なら、「あ〜、雨だ。ゆっくり休もう」ってなるんだけれど、なにせ今年はサッパリ雨が降らなかったので、田畑の仕事だけはかどって、雨が降ったらやろうと残しておいた屋内の仕事がどっさりたまっている。
そんなわけで、ゆっくりしていられない。
それでも、日頃の疲れが出たか、昼寝をしたらもうダメ。3時頃までダラダラうとうと。結局のんびりしてしまった。
もっともっと雨が降りますように。

 −−−

 7月14日

天気は梅雨っぽい空と、夏っぽい空のせめぎ合い。
それでもわが家の畑では夏野菜がどんどん実ってきた。
キュウリ、ナス、インゲン、ピーマン、その他もろもろ、これからどんどん食卓は豊かになっていく。
キュウリの塩揉みサイコー。
カエルと一緒にセミも鳴き始めた。
あんまり雨も降らぬまま、夏になってしまうのかな。

2008年7月12日

電気農場日記 2008年6月後半
カエルに成りかけ
カエルに成りかけ
 6月16日

おとといの地震にはビックリしました。
新庄市の震度は4。
ちょうどトイレにしゃがんでいる時だったので、頭の上のガラスが割れないかヒヤヒヤしましたが、とくに被害はなくてホッとしました。
日中は時々余震の来る中、のほほんと田んぼの仕事をして、仕事から上がってテレビをつけたらものすごいことになっている。
お隣の最上町は震度5弱、震源の栗駒はさらに山をいくつか囲えた辺り。
お隣の鮭川村と金山町の人が現地で土木作業中に亡くなられてしまったり、ずいぶんと身近な出来事です。なんだかあんまり身近すぎて現実でないような。でも今日もまた小さな余震がありました。

今日は2度目の田んぼの機械除草。
一日中田んぼの中を歩き回りました。
足腰フラフラです。

 −−−

 6月20日

昨日ちょっと雨が降ったと思ったら、今日は真夏のような猛暑。
夜になってもかなりムシムシ。
気をつけないと体調を崩してしまうな。

今日は有機田の追肥。
今頃やっておかないと、今月末頃から発生する害虫、イネミズゾウムシの幼虫に根っこをねこぞぎ食べられて、生育が止まってしまう。
そこで肥料を与えて栄養を蓄えさせる。
さらに今頃からが稲が一番活発に生長する時期なので、それを助ける意味もある。
真夏のような日差しの中、滝のように汗を流しながら、肥料を散布して回った。
すんごい疲れた。

 −−−

 6月22日

あ〜っついんです。
今日もまた真夏みたいな天気。
梅雨はどこへ行ってしまったの?
昨日の夕方、けっこうな入道雲の発生で、ずいぶんと雨を期待したのに、降ったのは山際だけ、こっちはサッパリ。
沢水を引いて田んぼに入れている人の中には、すでに水が枯れて、田んぼにひびが入っているところもあるそうだ。
家の田んぼは地下水ポンプアップでまだ大丈夫だけれども、畑の方はカラッカラ。
お天道さん。どうか。

 −−−

 6月27日

有機田の機械除草3回目です。
作業の途中でいきなりの雨。あ、困った。と思ったけれど、畑の作物にはうれしいかぎり。
なんて思っていたら、あっという間に上がってしまった。ほんの一時の通り雨でしかなかった。
その後はまた今日も真夏のような好天。やっぱり今日も汗をダラダラ流しながらの作業になってしまった。疲れたなあ。

大豆の中耕も完了。
今のところ畑は順調。
それにしても、なんでこんなに忙しいんだろ。

 −−−

 6月28日

機械除草3回目終了。
田んぼの大仕事はとりあえず一段落です。
勢い余って無農薬じゃない田んぼまでガンガン除草しました。
相変わらずの真夏のような日差し。ちょっと塩を加えた氷水をゴクゴク飲みながら、田んぼの中を歩き回る。今日もいい汗かいたな。
足腰はガクガク。いい感じで疲れました。今日もぐっすり眠れます。
明日も早いぞ。

2008年6月20日

電気農場日記 2008年6月前半
田んぼのカエル
田んぼのカエル
 6月5日

田植えが終わってほっとしたのもつかの間、今度は畑の種まきです。
黒豆、青豆、小豆類に雑穀類。大豆以外は種まき終了です。
もうちょっとのんびりしたいのだけれど、大豆畑の耕起、種まきをして、有機田の機械除草を急いでしないといけないし、アイガモ田のネットも張ってしまわなければ。
その内に畦の雑草も伸びてくるので草刈りが始まり、畑の中耕も・・・。
なんでこんなに忙しいのかねえ。

 −−−

 6月7日

春仕事も一段落して、次のステップへ。
そろそろ田んぼの除草の時期です。
雑草の対策は早め早めが基本。雑草が芽のうちに鋤き込んでしまわないと手が着けられなくなる。

ここ2年ほど除草機の調子が悪い。
どうも動きが渋い。エンジンが吹け上がらない。
去年農協の機械センターで見てもらったら、キャブレターの不調ってことで、キャブ清掃&調整をしてもらったがまだ渋い。
しょうがないんで、昨日全部分解、解体して隅々まで点検したら、車輪のギアボックスのギアオイルが鉄粉でドロドロになっていた。
このせいでエンジンを吹かしても動きが渋かったのか。
こういった単純な機械はあんまり細かい整備とかしなくても動くんでゼンゼン気付かなかった。
ともあれ、ギアオイルを入れ替えて、今日一回目の除草。
とっても順調。明日半日で終了の予定。

 −−−

 6月9日

田植えが終わってからも、なにやかにやと仕事が立て込んでいてけっこう忙しかったのですが、今日大豆の種まき完了しました。
これで種まき作業はすべて終了です。アーヨカッタ。
もういつ雨が降ってもゼンゼン構いません。
でもまだ、アイガモの囲いを設置していないので、早いうちにやってしまわないと、そして早くアイガモを放さないと田んぼが雑草に埋もれてしまいます。
やっぱ、雨はもう少し後に降ってもらった方がいいかも。

 −−−

 6月11日

あついなあ。昨日は真夏のように暑かった。
今日も、ちょっと風が吹いて、ちょっと雲が出て日がかげったりしたけど、やっぱり暑い。
一日田んぼで仕事をしていると、頭がクラクラしてくる。
暑い中、田んぼでアイガモを囲うネットを設営中。けっこう手間がかかるんだなあ。

先に播いた小豆や雑穀は芽を出し始めました。

 −−−

 6月12日

今日も暑い!
関東からあっちは天気が悪いそうな。
こっちは週間天気予報でも晴れマークがずらり。
また水不足になってしまうんじゃないかと心配です。

今日やっとアイガモを田んぼに放しました。
といっても片隅に囲っています。
ネット張りがまだ半端、カラスよけの防鳥糸も張らねばなりません。

まだまだ仕事がいっぱい。

2008年6月6日

電気農場日記 2008年5月後半
ペットと化したアイガモとアヒル
ペットと化したアイガモとアヒル
 5月16日

それにしても水が出ない。
上流の方で代かき・田植えが始まると、地下水が増えてくるはずなんですが、今年はまだ増えてきません。
おかげで代かき作業が進まない。
手持ちぶさたで、上流の方・萩野・仁田山辺りを軽トラックで探索に。
そっちの方は代かきがほぼ終わってぼちぼち田植えが始まってます。
そろそろ水が増えてきてもいい頃なのに・・・。

それにしても・・・・・グルッと回ってきて感じたのが、今年作付けしない田んぼの多いこと。かなり増えた感じがします。減反強化の影響ですね。
ほ〜んとに、ほんとに食糧は大丈夫なんだろうねえ。

 −−−

 5月20日

今日は全国的に悪天候らしい。
仕事が遅れていると、とにかく何かやらずにいられない。
ということで、田植えを強行。
朝、降る雨もさほどではなく、天気予報でも本格的に荒れるのは午後から、みたいだったんで、とりあえず午前中田植え。午後から代かき。と予定を組んで仕事を始めた。

今年の苗はいつも以上に根張りがよい。
苗箱から苗をはぎ取るのが一苦労。
順調に作業が進むうち、だんだん風が強くなる。雨も強くなる。
なんとか午前中で予定の作業無事終了。
雨の中にいるのは実はそんなに嫌いじゃないんです。
それでも寒かったあ。芯まで冷えてしまった。

午後からはガラスの風防に囲われたトラクターでの代かき作業。こっちは快適。
でも相変わらず水が少ないんで、一枚やっただけで終了。

 −−−

 5月21日

今日はあきたこまちの田植え。
うちの田植機もずいぶん古くなって、あちこちガタが来ている。
無段階変速のレバーがゆるんでいて、締めても締めてもすぐゆるむ。
田植え作業をしていると、いきなりフルスピードで走り出す。ビックリです。
新しい機械を買う余裕なんてありゃしない。なんとか騙し騙し使っていかなければ。

今年のアイガモのヒナ到着。

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 5月26日

代かきも無事終了。
さわのはなの田植えも終わり、今日はササニシキの田植え。
残りは明日半日で終了の予定。
いやあ、今年は水で苦労したけれども、なんとか終わりそうです。ヨカッタ、ヨカッタ。
田植えが終わると、豆・雑穀の種まき、アイガモのネット張り、その内また草むしりやなにやらどんどん仕事が入ってくるんだな。
忙しいってのはありがたいな。

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 5月28日

田植えが終わってちょっと気が楽になりました。
今日の仕事は田んぼの補植です。
機械で植えきれなかった箇所や、植えたけど苗が浮いていってしまった箇所に、手作業で苗を植え直す作業です。

昔は田植機の植え付け精度が悪く、けっこうあちこち欠落していて、田んぼの中を全部歩き回って補植していました。何日もかかる重労働でした。
最近の機械は植え付け精度が高く、途中での欠株はほとんど出ません。
よって、田んぼの角や、出入り口の機械で植えきれないところを植え直すのみです。
ちょっと曇り空の穏やかな天気。周りの田んぼもほとんど田植えが終わって静かなもんです。ちょっと軽く東風が吹いたりして、田んぼの水面が波立ったりして、なんとものどかな一日でした。
一日前屈みで、けっこう腰が痛いけれど。

2008年5月18日

電気農場日記 2008年5月前半
ゼンマイを山ほどいただいた
ゼンマイを山ほどいただいた
 5月4日

あっという間に5月です。
夏のような暑い日が続き、田んぼはカラッカラに乾いています。
畦塗りも肥料散布も、トラクターがぬかるむこともなく、スムーズに終了。今日から田起こしをはじめました。
ありゃ、トラクターのエアコンが壊れて、暑いのなんの。窓を全開にして、送風を最大にして、それでも汗、汗、汗&土ぼこり。

今日親戚が大きな段ボールいっぱいのゼンマイを持ってきてくれました。山菜の。
すごい量です。圧巻です。商売できるほどです。これが食卓に並んだところを想像してみると、感無量であります。

 −−−

 5月7日

ますます山菜生活に拍車がかかっています。
今日の主菜はアイコにウルイに去年干しておいたゼンマイ。
さらには畑のアスパラガスも登場し、とうとう肉や魚が食卓に上らなくなりました。
と思っていたら、知り合いが釣りたてのイワナを持ってきてくれました。丁寧に内臓の処理までしてくれていて、至れり尽くせり。さっそく夕食にいただきました。
なんだかもらってばっかり。
ますます豊かになる5月の食卓でした。


そろそろ田起こしも終わってきて、あちこち水の入った田んぼが増えてきました。
家も今日やっと田起こし終了です。

田んぼを回ってみると、田起こしされていない田。畦を崩して平らに慣らされている田があちらこちらにあります。
これは減反の強化によって転作に回される田んぼです。畦を崩すということは、もう田んぼには戻さないということです。
稲作の大規模化、効率化をうたいながら、実質的な米の減産。
米輸出各国の禁輸や輸出制限、世界的穀物価格の高騰など、現実に食糧危機が始まっている今、こんなんで本当に日本の食糧は大丈夫なんでしょうか?

大規模化して効率化するといっているけど、実際の集落営農は収益アップのためというよりは、農地・農村の崩壊を食い止めるための組織化で、実質赤字経営。国の目指しているものとは形が同じでも中身はまったく違ったものです。
どうも、お役人や都市生活者の方々は根本的に勘違いをしているんじゃないかと思う時があります。
農家は代々農業をやっていくものだと思いこんでいるんじゃないかと。
そんな誤った前提の上で農業政策を組んでいるんじゃないかと。
農家に農業をやり続ける義務はないし、実際若い世代は就職して、給料をもらって生活を組み立てています。今のお年寄りが引退したって、安定した職を辞めて農業をやらなければならないという理由はありません。
農家は農業を辞めて生き残っていくんです。
食糧問題を農家に押しつけても解決はしませんよ。

 −−−

 5月12日

今年は春先からずうっとよい天気が続いたせいか、田んぼの仕事がけっこうはかどりました。
ところがここに来てどの家も足踏み状態。
原因は水。
この地区はほとんどの田んぼが地下水のポンプアップ。
今年はなかなか井戸の水位が上がらず、なかなか田んぼに水が乗りません。
そんなわけで、代かき出来ずに待機中の田んぼがいっぱい。
少しのんびりすればいいんだけれど、この時期の農家はかえって気が急くばかり。悲しい性だなあ。

そろそろワラビが食卓に上りはじめました。
先日母親が親戚の家に行ってワラビをもらってきたと思ったら、今度は別の親戚がワラビを持ってきてくれました。
どうもわが家はもらってばっかり。

2008年5月6日

電気農場日記 2008年4月後半
苗床にアマガエル
苗床にアマガエル
 4月17日

今日、一回目の種まきを決行。
有機栽培のササニシキとさわのはなの種。

なんとか作業に間に合った苗床の土。
いつもの土より崩れやすい。
苗床のpH調整と保水性、透水性確保のために、焼き土にピートモスを混ぜているんだけれども、一度混ぜたものを機械で苗箱に詰める段階で、また分離してしまう。ピートモスだけが苗箱の表面に層になって、種まきの時水をはじいてしまう。
そこで毎年、土とピートモスを混合する時に水を加えているのだが、今年の土は崩れやすくて泥団子になってしまう。
仕方なく今年は水を加えずに土とピートモスが分離した状態で苗箱の準備。
種まき、だいぶ苦労するだろうなと思っていたら・・・・・・。
意外と、まったく水をはじかずに、すっぽり水を吸収する。
ピートモスの種類もちょっと違っていたからなのか。
それにしても、あっけないくらいに順調に作業が終了。
ホッとしたというか、拍子抜けというか。

明日は2回目の種まき用の床土準備。
今度はなんにも悩む必要はないな。

 −−−

 4月20日

稲の種まき2回目終了しました。
これで今年の分は完了です。

今年は最上町のA部さんの分も一緒に播いたので、ちょっと数が多かったけれど、それでもなんのトラブルもなく、スムーズに作業終了です。
天気もポカポカと暖かく、そろそろ桜も咲き始めました。
一年で最初の大仕事が終わって、ちょっとホッとしました。
少し仕事を休んでお花見なんかしたいなあと、思っているんだけれど、どうですかねえ。

 −−−

 4月22日

昨日、今日とものすごい天気がいいね。
暑くて長袖ではいられないくらい。
かといって半袖になると、きつい紫外線ですぐに肌が真っ赤になってしまう。
したたる汗をぬぐいながら、種まきの後片づけをしています。
一番最初の大仕事の後片づけってことで、ちょっと気が抜けてます。
けっこうダラダラ仕事してます。

それに対して…夜は大変。
認証機関に提出する有機JAS申請書類の提出期限が今月30日。
のんびりしている場合じゃない。
今夜も机に向かって一所懸命ペンを走らす。
うわ〜、今年も書式が変わっている。メンドクセー。テンション下がるぅ。
SUGIURUMNなんぞ聴きながら、むりやりテンション上げてます。ガンバレ、オレ。

 −−−

 4月24日

今日は雨。育苗ハウスの中での作業。
苗を水の中で育てる「プール育苗」。
ポリシートを敷いた上に苗箱を並べ、周囲にザラ板を立ててプールを作るわけです。
育苗ハウスの中は30℃くらいになるので、晴れた日の作業は大変。
今日は雨なので、ハウスの中も20℃くらいで作業もずいぶん楽。
夜はまた今月末提出期限の有機JAS申請書類と格闘。うー、まだ終わらん。

2008年4月22日

電気農場日記 2008年4月前半
カエルの卵
カエルの卵
 4月3日

田んぼの雪もだいぶ融けて、原付でグルッと一回りしてきました。
山際の牧草畑に所々雪解け水がたまっていて、覗いてみるとカエルの卵がいっぱいです。
冷え込む日は氷が張るほどなのに、ちゃんと孵るのでしょうか。
孵ったとしても水路もない水たまり。そのうち畑が乾いてくれば無くなってしまいます。
どう考えてもカエルになるまで生き残るのはいないような気がします。
卵は命でしょうか。まだ命ではないのでしょうか。
卵のまま干からびてしまったら。無くなったことになるのでしょうか、死んだことになるのでしょうか。
親ガエルはどう思うのでしょうか。

すべては自然のバランスで、消えて無くなることは勘定に入っているはずです。
それでもなんだか、気持ちがふるえます。
気持ちってのはやっかいなもんだな。

 −−−

 4月6日

昨日は消防団の行事で一日潰れてしまいました。
これからこんなのがけっこう増えてきて、仕事以外でも忙しい日々が続きます。

今日はぽかぽかといい天気でした。
育苗ハウスの骨組みやビニールの設置をダラダラとやっています。
いや、天気がいいんで仕事の意欲が萎えてきて、なんかあ、一日のんびりしていたいなあ、ってかんじで、サッパリ仕事がはかどりません。
若干昨夜の酒も残っているんですが。

明日の天気は?

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 4月11日

あ〜疲れた。
今日は苗の床土に混ぜるピートモスをほぐして小分け。
カチカチのブロック状に圧縮されているので、それを細かくほぐして、一回に土と混ぜる分量ずつ空き袋に分けているわけ。

育苗ハウスの方も、ビニールをかけて、中を整地して、苗を並べる周囲にザラ板を立てて、毎日毎日忙しい。
肥料はいつ来る、床土はいつ配達になる、頼んだポリシートはまだ来ないかと、精神的にも忙しい毎日。
今日はこれから消防団の飲み会、イヤ役員会。
夜は夜でまた忙しい。
とにかく今はシャワー浴びて土埃を落とそう。

 −−−

 4月14日

今年はなんだか小さな誤算が次々と。
まず育苗に使う肥料が配達されないので業者に問い合わせたら、今年はまだ製品が完成していないとのこと。
早く言ってくれ〜。
代用品を急遽注文。

プール育苗で苗床の下に敷くポリシートを注文したが、メーカーの製造が間に合わないってことで、種まきまで届きそうにない。
急遽、廃棄するはずだった古いポリを引っ張り出してきて、あちこち空いた穴を補修。

苗床に使う焼き土。
昨年、秋配達で農協に注文しておいて、いつ来るかと待っていたら、雪が降ってから「春の配達になります」。
春作業が佳境に入り、せっぱ詰まってきたので直接業者に確認&催促。
農協を通した意味がな〜い。

16日に一回目の種まきをする予定だったのが、あてにしていた父親が何かの会合で朝から都合が着かない。
仕方がないので翌日にずらす。

自分の仕事は順調に進んでいるのに、なんだか世の中うまく回っていないような。

2008年4月22日

食料はほんとにダイジョーブ?
奥羽山脈の残雪
奥羽山脈の残雪
 『中国に「食」で潰される日本の行く末』
  山田正彦/青萠堂

けっきょくのところ毒ギョーザ問題はどうなってしまったのだろう。
このままうやむやで終わってしまうのだろうか?あれだけ大騒ぎした消費者も、そのうち何もなかったようにこれまでの食生活に戻るのだろうか?
この本の1章から6章までは食品輸入の実態や安全性検査の実態が書かれている。
どこまで信頼できるデータか?とか、筆者が民主党の「ネクスト厚生労働大臣」ということで、政治的な偏りがあるのかな?とか割り引いて読んでみて、それでもいくつか気になった点。

ひとつは外国産「有機JAS」認証の信頼性。
我々国内の農家は非情に厳しい基準の下、農作業の他、検査員による現場確認、書類作成や肥料・資材の安全証明の提示まで、膨大な労力をかけて認証を取得している。
それに対して外国産のものは単なる書類チェック、実際に有機で栽培されているかどうかはほとんどチェックされていないようだ。
これでは同じ「有機JAS」と表示して販売している国産農産物の信用にも関わってくる。

ふたつめはアメリカ産牛肉のBSE対策。
BSE感染の疑いがある「ヘタリ牛」が多数食肉処理されていたり、輸入禁止になっているはずの特定危険部位や加工品がいまだに年に数件国内に入ってくる。
全頭検査の廃止や米国産牛の月齢制限引き上げと、不安要素が山積みだ。

第7章はこれからの日本の農業の方向性について。
「ばらまき」との批判もある民主党の農業政策を詳しく解説。

国家の安全保障として手厚く保護されているヨーロッパ・アメリカの農業に対し、食料は海外から調達すればいいという考えの上に進められる日本の農業政策。
こんな現状で我々農業者やマスコミが自給率がどうの、国土保全がどうのと騒いでも、ほんとにお国に届くのか?

農家がいなくなって、農地所有が自由化され、農地がマネーゲームの対象になったりしても、日本人の食べる物はダイジョーブ?


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先日の日本農業新聞の一面大見出しが「米がない」。
お堅い新聞にしては度肝を抜く見出し。

内容としては、フィリピンをはじめ、アジア各国で米騒動が起きているというもの。
フィリピンでは米高騰に苦しむ庶民が、政府が始めた安い米の放出に群がっての奪い合いが頻発しているそうだ。
記事によると、フィリピンの米自給率は約90%。業者による米の買い占めや、無許可販売の取り締まりなど、政府による対策にもかかわらず、わずか10%の輸入米の品不足で食糧事情が混乱。日本の麦や大豆など主要穀物の自給率を思うと背筋が寒くなる。

世界第2,3位の米輸出国インドとベトナムも米の輸出規制を始めた。
インドネシアは事実上の輸出禁止。中国も輸出規制の上、国内での食料の移動も監視し始めた。
アメリカはバイオ燃料原料への転作。オーストラリアは2年続けての大干ばつ。
こんな世界情勢で日本の食糧確保は大丈夫なんだろうな。
日本での小麦をはじめとする食料価格の上昇は空想でもねつ造でもない、紛れもない今現在の現実。
食料に関してはもはや「有事」と言ってしまっても過言ではないところに来ているんじゃないのか?
フィリピンで起きたことが、とても遠い出来事とは思えない。
ほんとに、ほんとーにダイジョウブなの?

2008年4月7日

電気農場日記 2008年3月後半
日向ぼっこ
日向ぼっこ
 3月12日

一気に、いきなり、突然、春の陽気がやってきました。
明るいし、暖かいし。やっと春がやってくるって感じがしてきました。
そんなわけで、作業小屋や育苗ハウスのまわりに積もった雪の除雪作業です。
さらには冬の作業で雑然としているハウス内の整理。
冬の間は脱穀作業とか選別作業とか、あんまり体を動かすことのない仕事が多かったんで、ひさびさに全身を使うとけっこう疲れますな。
心地よい疲労感で、もう眠くなってきた。明日も晴れるか?

 −−−

 3月14日

天気も気温も春らしくなってきたってことで、育苗ハウスの周りの雪消しに精を出しています。
吹き溜まりになる場所なので、まだだいぶ雪が積もっています。
除雪機で雪を飛ばすと同時に、雪の上にくん炭(もみ殻の炭)を撒いています。これを撒くと、雪が見る見る融けていきます。
種籾の準備までちょっと間があるので、味噌を仕込むための麹を作っています。
いよいよ春ですね。杉の花粉がそろそろのどと鼻と目、脳天に攻撃を仕掛けて来始めました。
またつらい季節がやってくるなあ。

 3月16日

穏やかないい天気が続きますね。
そろそろ種籾の準備を始めようってことで、今日は種籾の芒取りをしました。
種籾の先っぽにくっついてるヒゲを取り去って、種まきのジャマにならないようにする作業ですな。
作業としては電動の芒取り機に投入するだけなんですけど。

いや、でもなかなか気持ちがね。お仕事モードに切り替わってくれない。
あと半月もすれば目が回るほど忙しくなるのに、今から少し助走を付けておかないと置いてかれちゃいます。
合間を見て家のまわりに積もった雪をとかしたりとか、ちょっとのんびりとした毎日から、まだ抜け出せませんな。

 −−−

 3月17日

春作業が忙しくなり出すのは来週辺りからかな。ということで、忙しくなる前に味噌を仕込んでしまおうと。
豆を煮て、ミンチ機でつぶして、仕込んでおいた麹と塩を混ぜて、樽に漬け込んでおく。
ここのところ大豆の収穫が少なかったり、雑穀の脱穀調整作業に追われたりして、何年か味噌造りを中断していたんだけれども、今年は時間的余裕が出来て、やっと仕込むことが出来ました。
うちの有機農業もだいぶ形が固まってきたので、これからはいくらか時間の余裕が出来てくるかな。
何事にも余裕は必要だなあ。

 −−−

 3月23日

暖かくなってきてだいぶ雪も融け、やっと田んぼの畦が見え始めました。
土が見え始めたところからフキノトウが生えだして、さっそく今日いただきました。
天ぷらと蕗ミソ。
今頃のやつはまだえぐみや渋みが少なくて、とっても爽やかな香り。
春が来るなあ。ああ、仕事が忙しくなるなあ。
花粉症で頭がポーッとしています。春はきついなあ。

2008年4月6日

電気農場日記 2008年3月前半
除雪機フル稼働
除雪機フル稼働
3月4日

夜に農協でこの春からの減反についての説明会がありました。
昨年より2.1%減反が増え、水田の33.6%がお米を作っちゃダメってことに。
80数戸のうち出席は10名ちょっと。まあ、みんな忙しいのか、どうでもいいのか。
ただ一貫性のない行き当たりばったりみたいな今回の補助金の出し方に、減反政策を遵守してきた出席者からかなり批判が。
説明に来た市の職員もわかっているんだけど、どうすることも出来ないみたいな感じでしたね。
国としては農家を無くして他の経営体に農業をやらせる積もりみたいだから、農家と利害がぶつかるのは当たり前のことになっていくのかな。

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 3月6日

アマランサスの選別作業中。
アマランサスは脱穀して唐箕で軽いゴミを吹き飛ばし、目の細かい網で小さいゴミを選別して、さらに残ったゴミを手箕で選別。そして最後に平皿に粒を広げ、ピンセットで残ったゴミをとるという手間のかけよう。
今はその最後の行程。粒が細かいもんだから、目がとっても疲れる。さらに一日中座りっぱなしでお尻と背中が痛くなってくる。

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 3月7日

日本で消費される大豆やトウモロコシはほとんどが輸入物だが、遺伝子組み換えでないモノを輸入するのが難しくなっているそうだ。
今朝の日本農業新聞によると、アメリカで栽培される大豆の91%、トウモロコシの73%が遺伝子組み換えのモノだそうで、今年はさらに増えるらしい。
原因としてはバイオ燃料生産などの影響による相場の高騰。
以前は遺伝子組み換えというと、収量が減って農薬の使用量が増えるので、収入の面で農家のメリットは多くないといわれていたが、この価格高騰で省力化できる遺伝子組み換えのメリットの方が勝ったみたいだ。
世界的に穀物は遺伝子組み換え作物頼みになっていくのだろうか。
スーパーに並んでいる加工食品とかにはほとんど(遺伝子組み換えでない)なんて書いているけどこれからどうなっていくか。
経済格差が広がっていく中で、消費者は割高な非GM食品か安いGM食品か、いったいどちらを選ぶのだろうか。

 −−−

 3月9日

今日は宮城県大崎市にて有機JAS認証の講習会。
いろんな偽装問題があったりして仕方ないのかもしれないけれど、いやはや、年々書類作成が細かく面倒になってくる。
ほんとに一度やめたら、一からまた始めるのは不可能に近いくらい。

今年から少し有機の面積を増やそうと思っていて、前回参加したときは新たに有機の申請をする場合、1年目、2年目は「特別栽培」として申請ということで、有機とは別な申請費用が発生するなとびびってたんですが、今回参加したら「有機栽培(転換期間中)」での申請になるそうです。費用が少し楽になるな。

産直のお客さんの中には有機JASの認証にこだわらないという方もいますが、なんのチェックもなく自分なりにやっていると、いつの間にか自己管理がゆるくなっていたりするものです。だから何らかの第三者のチェックが必要と考えるわけです。
さすがに大豆や雑穀まで有機JASの格付で販売するとなると、掛かる手間が膨大になってしまうので格付無しで販売していますが、畑は有機JAS申請の圃場です。
お金はかかるし、手間も膨大ですけど、とにかくやれるうちは出来るだけ続けていこうと思っています。
それにしても・・・・・・・・疲れたあ。

2008年3月7日

電気農場日記 2008年2月
雪は少なめ
雪は少なめ
 2月4日

今日は暖かかったですね。
青空が見えて、太陽がピッカピカ照って。
雪もゆるんで、春がやってきたみたいな天気でした。
冬も折り返し点を過ぎたとはいえ、週間天気予報だとこれからずっと雪マーク。
まあ、今年は過ごしやすい冬なんで、急いで春が来なくてもいいやってかんじです。

アワ、タカキビの調整が終了して、今はモチキビの脱穀中。
こっちの作業も峠を越えて、ハウスの中もだいぶ広々としてきました。
雪が少なめで、除雪作業にとられる時間がなかったので、仕事がはかどりました。
ただ、単調な仕事なので面白みがない。遊びに行きたくなったなあ。仕事サボってどっか行きたいなあ。
暖かくなると、こんな事ばっかり考えてる。

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 2月15日

積もった雪も湿ってきて、もう春が来るのかなと思っていた頃にいきなりの猛吹雪。
今朝はやっと風が弱まったので、さっそくビニールハウスの除雪。
かなり風が強かったためにハウスの西側はほとんど雪が無く、東側は吹き溜まりで乾いた雪がどっさり積もっている。
片側だけ除雪するのに半日。午後になってまた風、そして今度は雪も一緒に。
雪の少ない冬、もう2月も半ばだから、これから大雪になってもそんなに苦労はないだろう。
なんか、今年の冬は意味なく楽しいな。

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 2月19日

ここ昭和地区は開拓村です。
昭和二年から開拓が始まり、現在3代目が30代後半から50歳くらい。
まだ貧しくて生活が苦しかった開拓〜畑作時代を知る2代目の方がしみじみ仰った。「今ほど農業が大変な時代はない」。
子供のころから開拓時代の苦労をずっと聞かされて育ってきたけれど、もしかして今はそれ以上に大変な時代なのか?

2008年3月7日

最近読んだ本から
日が延びた
日が延びた
 『なぜ「粗食」が体にいいのか』
 帯津良一・幕内秀夫/知的生きかた文庫

『粗食のすすめ』の幕内秀夫による、日本人に合った当たり前の食事を取り戻すための解説本。
健康のための食常識の誤りから、日本人にとっての正しい食のあり方、そのための続けられる簡単な方法などを、栄養学を離れ食習慣という観点から詳しくわかりやすく解説しています。
「続けられる」というのがミソですね。でないと意味がない。
いくら無農薬の食材を使っていても、食習慣が正しくなければ意味がない。
とにかく、かみ砕いて非情に分かりやすく解説しているのでおすすめです。
ただし、最後の章は帯津良一による、「ホリスティック医学」の話。「場」の話とか「気」の話とか出てきて、内容がガラッと変わってしまう。こちらは、お好きな人はどうぞってかんじ。

ところで・・・、最近TVCMで、朝にみんなでお茶漬け食べましょうって、朝から子供にお茶漬け食べさせているのがあるが、これってどうなんだ?
ファスト・フード・チェーンならともかく、ごはん食を中心にした加工食品を作っている食品メーカーの姿勢としてどうなんだろうか?

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 『水はなんにも知らないよ』
 左巻健男/ディスカバー携書

水の入った容器に「ありがとう」、「ばかやろう」と書いた紙を貼って凍らせると水が言葉を解して、「ありがとう」の水はきれいな結晶に、「ばかやろう」の水は形の崩れた汚い結晶になる。素人でもウソだとわかるような本が、何十万部も売れたのだそうだ。
さらにはそれを信じ込んで学校の道徳教育に利用する教師が出始めた。
もともとは「水」販売の一環として出版されたこれらの本だが、教育現場にまで影響があるというこの実態に危機感を持った著者が、これらの本に書かれているマチガイを、一つずつ丁寧に解説。
よく聞く「波動」という言葉も、巧妙に科学的な言葉がすり替えられて使われている。
その他「クラスター」とか「π」とか水ビジネスでの科学・ニセ科学を分かりやすく解説。
人の生活に関わる水の基礎知識などもためになる。

ところで・・・ニセ化学を使った水ビジネスにだまされるな。販売促進目的のバイブル本にだまされるなって内容だけれど、なぜかこの本の最後は著者の活動や著書の紹介で終わる。はたしてこれはパロディか?

最近ではこの手のニセ科学糾弾本が売れ始めているみたいだけれど、どーも振り子があっち側からこっち側に振り切れただけじゃないかって便乗的なもの、そっちがニセ科学みたいなニセ科学糾弾本もある。
『偽りの種子/ジェフリー・M・スミス』なんかを読むと、政治・経済、いろんな圧力で科学的なデータが改ざんされ、ねつ造され、隠蔽されている実態が見えてくる。
ニセ科学だけでなく科学的なことも鵜呑みにすることは出来ない。自分で判断しないと。
実際有機農業をやっていると、水やら微生物やらいろんな活性剤やら売りに来る。どれがウソやらほんとやら。わけがわからん。

2008年2月6日

電気農場日記 2008年1月
貯水池の白鳥たち
貯水池の白鳥たち
 1月2日

年末はわりと暖かくて、積もった雪も全部融けていたんですが、土壇場になっていきなり降り出し、大雪、吹雪での年明けになりました。
元日は例年通り、消防団の新年会。まあ、お清めってことですな。どうか災害が起きませんようにと。
今日の午後になって、やっと雪も小降りに。
西から流れてくる厚い雪雲が切れて、青空もチラホラ。
この冬初めての除雪作業です。ビニールハウスはここ2,3日ですっかり雪に埋まってしまいました。
一年寝ていた除雪機を引っ張り出して、調子を確かめながらの除雪作業。
2,3年前みたいに毎日毎日となるとうんざりするけれど、機械仕事は楽しいもんだ。
一仕事したあと、コタツでミカン。ああ、正月だなあ、至福の時だ。

 −−−

 1月14日

昨日の猛吹雪ときたらすごかったね。一日中吹き荒れてたから、とても仕事なんかしてられない。って、屋内作業だから理由になってないんだけれども、とにかく一日コタツの中で過ごしてしまった。
夜に地区の集会と新年会。
集落のほぼ全員が集まった。(各戸一名)
ひさびさガンガン飲んだ。でも、除雪の仕事とかしている人は早めに切り上げていったなあ。翌朝にアルコールが残るとまずいってんで、酒飲みもあっさりとしたものになりつつあるのは寂しいな。

今日は風が収まったものの一日中氷点下。
雪がもさもさ降ってきた。
久しぶりにハウスの除雪。
外作業は楽しいな。

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 1月20日

わりと暖かい冬だなと思っていたのが、中旬当たりから急に冷え込んできて日中でも氷点下の日がザラ。少なかった雪もすっかり例年通りに積もりました。
毎日の除雪作業は大変だけれども、やっぱりしっかり積もってくれると、何となくホッとするというか、ヘンにうれしいというか。なんかありがたいね、冬が寒いと。

 −−−

 1月21日

ドキュメンタリー映画『いのちの食べかた』を観てきた。
「食べ方」をとらえたドキュメンタリーかと思ったら、そうではなく、延々食料の生産現場のみを記録した映画だったので、ちょっと肩すかし。邦題が紛らわしいな。原題は『私たちの日々の糧』。
穀物、野菜、家畜の大規模生産の現場を言葉も説明も音楽もなしに淡々と映し出している。
どうなんだろうね、これ。
見る人の立場によってゼンゼンとらえ方が違ってくるのかな。
農業の現場にいる者としては知りすぎている内容だから、観ていて眠くなってしまった。でもまったく農業の現場を知らない人には新鮮なのかな。

気になったのが、農場や屠畜場で働く従業員の人たちの描き方。
黙々と作業に従事する姿だけを、極力人間性を見せないように描いているし、大型機械での収穫作業など、まるで人間が介在していないように描いている。
農産・畜産物は人間が作るもので、経営者の考えや労働者の思い、感情などがそれらを作っている。そこは大規模農業だろうが、有機農業だろうが変わらない。それを見えないようにして、事象だけを描いたのでは本当のことはわからない。食料に関する問題の解決には繋がらない。
そんな映画ではないのかな?考えずに情報としてただ受けとめればいいのかな?
とにかくなんにも知らない人にはこんなのも悪くないのかな。あくまで一面と割り切って観れば。
でも自分が仕事している姿をこんなふうに描写されたらひどく悲しいな。

2008年1月18日

電気農場日記 2007年12月
冬の味覚ハタハタ
冬の味覚ハタハタ
 12月3日

この冬初めてのハタハタを食べました。
20cm越えの大振りなやつです。とろりとした粘膜で覆われた卵が、溢れ出るほどたっぷり。身もプリップリで皮が香ばしく焼けている。冬の味だなあ。

今日は冷たい雨。明日からは雪になりそう。冬の支度はもうバッチリ。いつでも降ってくれい!

 −−−

 12月9日

12月に入って雪が降ったり雨が降ったり、寒くなったり暖かくなったり、足踏みするような天気の毎日。
今日の晩は納豆汁。
豆腐に油揚げ、芋がら、ナメコ、ワラビにネギ。あったまるんだこれが。

 −−−

 12月16日

雪がずんずん降り出しました。足踏みしていた季節もやっと本格的な冬になりそうです。
もうちょっとねえ、来年は仕事のペースを落としていこうかなって思っています。
あんまり仕事のことばっかり考えてないで、もうちょっとほかのことも考えようかと。
もうちょっとダラダラいってみようかと。
思ってはいるんですけどねえ。来年は有機栽培の面積を増やす予定なんで、はたしてのんびりやれるだろうか・・・。

 −−−

 12月18日

ガソリン高いねえ〜。
今までは農協のスタンドで月締めで入れていたんですが、近頃はセルフで値段の安くなる土日に、使うだけ1000円、2000円とちびちび入れています。
農協のガソリンも安い方だけれども、1円、2円の差がもったいない。
ハウスに暖房を入れている農家は大変だろうな。
余計な外出は極力控えてコタツを友としよう。

いろいろ値段が上がっているけれども、荷物発送に使う段ボールの値段が高くなったのはマイッタナ。これはバカにならない。宅急便の送料だけはどうか上がらないで。

今日の晩はハタハタ鍋。ハタハタは焼いても美味いけれど、鍋もまたよし。
骨張ってちょっと食べにくいけれど、味は絶品。冬はこれだなあ。

 −−−

 12月24日

今日ご近所のお葬式でした。
今回も自宅ではなくて、市内の葬儀場で。
やっぱり自宅での雑然とした手作りの葬式に慣れていると、整然と演出されたお葬式ってのはヘンな感じだな。なんか日常生活から切り離された出来事みたいな。
ともあれ、故人の開拓地に生まれ、同じ開拓地に嫁ぎ、子供を育てながら、土と汗にまみれて、見渡すかぎりの農地を手作業で開墾していった生涯が、苦労を共にしたご近所・ご友人の弔辞からありありと感じられ、ジンときたよ。農業をレジャー的に考えてる人たちに聞かせてやりたいね。

話は変わって2日前。ご近所の結婚式。
横浜からのお婿入り。農業やるみたいです。この農業情勢厳しい折、貴重な人材だあ。
あちらの親族は新庄の雪にビックリしたみたい。草一つ見えない一面の銀世界と、土にまみれた農業が一致しなかったのかな。

そんなわけで、我が昭和地区は一人減り、一人増えた年末でした。

2007年12月7日

電気農場日記 2007年11月
カマキリの卵、今年の雪は多い?
カマキリの卵、今年の雪は多い?
 11月5日

大豆の刈り取り終わりました。
大豆はサヤが乾かないとコンバインで刈れないんです。
ここのところ天候不順が続いていて、なかなか刈り取れなかったのですが、やっと晴れが続いて無事刈り終わりました。
収量もそこそこありそうです。
今年は選別機も早く借りられそうなので、来週あたり選別作業できるかな?

 −−−

 11月14日

秋はキノコ。
で、親戚からナメコをもらいました。
これがでかい。
栽培ものの小さい丸っこいものとは味も形も別物です。
もっと野性的な味です。
グッと冷え込んできたこの季節のナメコ汁はたまりません。

大豆の選別終了しました。
雪の降る前に終わらすことが出来てよかった。
作業小屋もハウスも冬を迎え撃つ準備を着々と整えつつあります。

 −−−

 11月21日

11月に雪が降るのはよくあるけれども、初雪がいきなり吹雪ってのにはビックリです。
昨日ちょっと晴れたと思ったら、今日はもう雪。今日明日と大雪らしいです。
昼近く、毎年キビ栽培をお願いしているK田さんが今年収穫したキビを持ってきてくれました。ネットワーク農縁を離れてからなかなか一緒に飲む機会が無くなって、先日I井くんと飲んだときも誘いの電話をかけたら不在。タイミングがね。そんなわけでお昼に二人でラーメンを。

 −−−

 11月26日

もう冬が始まってますね。今日の最高気温は6℃。これからどんどん寒くなるんだなあ。

昨日は冬に備えて、集落の消防設備の点検をしました。なにせ水利の乏しい土地柄。雪の多いこの地区では火事が起きたら消火にもだいぶ支障が出ます。
でも一番の問題は消防団員のほとんどが勤めに出て日中家にいないってこと。
町場では当たり前のことだったかもしれないけれど、農村部もそうなっちゃったんだよねえ。

どうもテレビなんか見てると、日本の農家が潰れちゃう!ってなかんじで報道されてるけど、決して農家は潰れません。だってみんな勤めに出て生活費を稼いでるんだもん。ただ職業が農業じゃなくなるだけ。
国の農業が崩壊して困るのは農家じゃなくてJAや肥料農薬・農業機械業者。そして何より一番は消費者。
農業やめても農家は自分の食いぶちくらいはいくらでも作れる。農業が崩壊して一番困らないのが農家ですよ。

あ、家みたいな専業農家はキツいなあ。

 −−−

 11月28日

今日は朝早くから宮城の方へアイガモを運んでいきました。食肉処理のためです。
昨日は泥だらけになりながらアイガモをコンテナに詰め込みました。
毎年のことながら、切ないもんですね。
農業なんてのはほんとに矛盾に満ちた職業です。
とくに畜産なんかは、いい肉、上等な商品を作ろうと思えば人一倍愛情を注いで育てなければなりません。9時から5時までの仕事だけでなく、それ以外の時間にいかに神経を使うかも大事です。
生きものの表情を見ながら、大事に育てなければなりません。
そうやって愛情を注いで、それを殺して肉にする。
なんという矛盾でしょうか。
ああ切ないなあ。それでも今年もカモ鍋を食う。ソウスベキダ。そして生命の根源的な宿命について黙考しよう。合掌。

2007年11月12日

電気農場日記 2007年10月後半
ミニトマト鈴生り
ミニトマト鈴生り
 10月17日

白小豆刈り取り終了。
天気がいいんで作業がはかどります。
ついでに大納言と白小豆、脱穀も完了しました。
もう少し天日で乾燥しよう。

それにしても、朝夕はずいぶん寒くて、日中仕事しているとけっこう汗をかきます。
油断していると風邪を引いてしまいそうです。気をつけなければ。

大豆の刈り取り前に、大豆畑に残った大きな雑草を取っておかなければ。
コンバインの清掃もしなければ。
いい季節なんでちょっと山の方にツーリングでもって、思っていてもなかなか仕事のとぎれる暇がないな。
働き過ぎはいけないぞ。

 −−−

 10月22日

急速に、どんどん加速度を増して秋が深くなっています。とても寒い。
今日は晴れた空に雨雲が次々渡ってきて、晴れたり降ったりせわしない天気。なんとかと秋の空か?

ともあれ、ハウスの中で乾燥していた黒米の脱穀中。
毎度おなじみ、足踏み脱穀機での地道な作業。
これが終わったらハトムギの脱穀。

早く脱穀して、籾すり作業を終わらせてしまわないと、作業小屋の中を片付けることが出来ない。
いろんな機械を詰め込んで、冬に備えなければ。
何たって、季節はますます加速度を増しているんだから。

 −−−

 10月29日

新庄の秋は天候が良くない。
雨がよく降る。晴れの日は昼ごろまで霧が晴れない。
日暮れも早いし、だんだんお日様を拝む時間が少なくなってくる。
これが冬になると分厚い雪雲に阻まれ、ほとんど太陽を拝むことが出来なくなる。
それでも雪景色は一面白なので、何となく暖かみがある。
雪に覆われるまでの時期は日も差さず、冷たい雨が降り、どこを見ても茶色く枯れた色でこんな寂しい季節はない。

2007年11月5日

電気農場日記 2007年10月前半
とんがらしを乾燥
とんがらしを乾燥
 10月1日

今日は籾すり作業。
殺虫剤を使った慣行栽培より、使っていない減農薬米の方がカメムシの被害が少ないってのは、どういうこと??
とにかく、慣行米の方はとんでもなく安い上に等級が下がって大変。
慣行栽培の米づくりははもはや限界だな。
減農薬あきたこまちの方はわりときれいで収量もそこそこ。

昨日はやり残していた畦の草刈りを終わらせた。
ほんとは稲刈り前に終わっているはずだったのが、肉離れで数日休んだのが響いたな。
黒米の刈り取りも終了。自然乾燥中。

 −−−

 10月4日

稲刈り完了しました。
やれやれ、ホッと一息・・・とは言っていられません。
雑穀の方もだいぶ葉っぱが枯れ上がってきたので、早く刈り取ってしまわないと。
それでもまあ、今日は一杯やりましょう。
スーパーで期限切れのおぼろ豆腐を買ってきて、日本酒をちびちびと。
ということで、今日の仕事はここまで。

 −−−

 10月9日

お隣の真室川町で「玉ノ井部屋とちゃんこを囲んでの交流会」ってのに参加しました。
相撲部屋が世間を騒がせている昨今、なんとタイムリーなイベント。
玉ノ井部屋の力士の方々とちゃんこ鍋をいただきました。生涯初ちゃんこです。
具は生姜のきいたつくね、ベーコン、ウィンナー、ぷるっぷるの鳥皮も入っていたな。あとそれに野菜もたっぷり。味付けは塩味。カロリー高そう、こりゃ肉付くな。
一緒に参加したI井くん曰く「こりゃポトフだな」。
ともあれ美味しかった。腹一杯になるまでいただきました。
この春入門したばかりの「高橋」くん。16歳。
むっつりした顔でオードブルを食べていると思ったら、ちゃんこを手にした途端笑みがこぼれた。毎日食っているだろうに。
いっぱい食って関取になれ!

 −−−

 10月11日

親戚からキノコをいただいた。
”ぶなかのか”ってキノコ。
”すぎかのか”も有るといわれたが、どっかで誰かが食べて死んだとかで、お袋が遠慮した。
で、ぶなかのか。茹でてわさび醤油で。
何かに似ているなと思ったら、アオヤギだ。貝の。
食感といい、味わいといい、アオヤギの刺身にそっくり。日本酒が欲しくなった。

 −−−

 10月14日

いつまでも夏の名残が消えないなあと思っていたら、いつの間にかすっかり秋です。夏の片鱗はみじんもありません。
空の高さや、雲の形、流れる具合。風にゆれる木の葉の音も秋のそれです。
国道を車で走っていたら、水のたまった田んぼで白鳥が落ち穂をついばんでいました。
夏の名残どころか、晩秋の匂いがしてきます。
今日はとても天気がいい、風が冷たいけれども日差しは暖か。
まだまだ畑にはやるべきことが残っているんだけれども、なんか今日はちょっとのんびりと、しようかなと、ぼんやり考えながら日が暮れました。
一日何もしなかった。
こんな日も必要です。

2007年10月14日

電気農場日記 2007年9月後半
稲刈り開始
稲刈り開始
 9月18日

稲刈りの準備もやっと整った。
でも今日はなんだか天気が微妙。
晴れているんだけれど、遠く西の方に厚い雨雲。
こっちに来るかな〜。稲刈りしようかどうしようか。
昼近くになってほんの少し降ってきた。昼ごろには止んでしまった。こういうのを「ジャマ雨」という。
昼から稲刈りのかわりアマランサスを刈り取った。
先日の台風で、みんな倒れてしまった。少しは立ち直るかなと思っていたが、何度か強い雨があったりして、結局横を向いたまんま。まあ、刈り取るにはちょうどいい高さだが。

 −−−

 9月20日

昨日から稲刈りはじめました。
最初はモチ米の「ヒメノモチ」から。
収穫はというと・・・玄米にしてみなければわかりませんが、刈り取った感じでは、まあ、多くもなく、少なくもなく、普通の収量って感じですか。
今日は稲刈りを休んで、黒小豆の脱穀。
北海道から中古の脱穀機を購入。トラクターから動力を取る型。
手作業よりだいぶ楽になった。
それにしても、今日も30℃越えの残暑。
朝から夕方まで汗かきっぱなし。
明日からまた稲刈り再開。

 −−−

 9月26日

毎日稲刈りやら、籾すりやらやっています。
やっと涼しくなりました。
朝晩は半袖ではいられないくらいです。
空は高く、風は冷たい。
刈り取り前の稲の葉が、秋の風に吹かれザワザワと揺れる様が心地よいです。
それでも毎日仕事に追われて大忙し。
ほんとこの時期は稲のほかにキビやらアワやら小豆やら収穫せねばならず、仕事の段取りを常にあれこれ考えてなきゃいけない。
気持ちに余裕が無くなります。

それにしても・・・なんかここ数日の気持ちの落ち込みようは尋常じゃなかった。お彼岸だったせいか?
彼岸明けとともにちょっと気持ちが上向いてきた。

2007年10月14日

電気農場日記 2007年9月前半
台風で飛んできた!
台風で飛んできた!
 9月5日

8月後半はけっこう涼しかったのに、ここのところ残暑がぶり返してます。
空は確かに秋の空。風は何となく秋の風。それでも気温は30℃越え。なんだかどっちつかずの季節。
午前中は田んぼの畦草刈り。ぼちぼち雑穀も実りはじめたので午後から雑穀畑のスズメ対策。
収穫量がスズメの気分次第なんてのは、のんきな商売だな。
ちょっと涼しげな風や時折太陽を隠す秋の雲にだまされて、うんとこしょ仕事をすれば滝のような汗。気が付くと目が回るほど疲れている。
これから肝心の収穫作業が待ってるので、体長崩さないように気をつけて仕事しなくちゃ。

 −−−

 9月7日

台風直撃です。
昨夜から風がすごかった。
朝、ビニールハウスの屋根ビニールを押さえているバンドがみんな外れていて、モーレツな風と雨の中、復旧作業。
やっと終わったと、濡れた服を着替えていたらケータイに着信。国道沿いの家の屋根のトタンが剥がれて国道をふさぎそうだから補修してくれ、と消防団出動。なんとか応急処置をして家に帰ればもうお昼。
午後、風が弱まったので、田んぼを見回りに行くと、稲も雑穀もみーんな西の方に傾いている。ビッタリ倒れていないのは不幸中の幸い。
グルッと田んぼを回ってみると、古いポンプ小屋が丸ごと吹き飛んで田んぼの真ん中にひっくり返っているのを発見。
よっぽど強烈な風が吹いたんだな。人間の無力さよ。
とにかく、台風が去って一安心。

 −−−

 9月13日

今日、近所で稲刈りをはじめた人がいました。
家はというと、まだちょっと先ですね。
稲のほかにも刈り取るものがいっぱいあるもんで。
今日は黒小豆の刈り取り。
この黒小豆がねえ・・・。
どうも、収穫適期の判断が難しい。
8月のはじめから末にかけてバラバラに花が咲くもんで、実の入り方もバラバラ。
あとで花が咲いた実が熟すのを待っていると、先に実った豆は地面に落ちて腐ったり芽を出したりして収穫できない。
先に稔ったサヤを順々に摘み取っていけば問題ないけれど、とても広い面積でそれはやれない。
まあ、不効率だから一般に広まらないのだろうけれども、さて、どうしたものか。
アマランサスもそろそろ収穫せねば。稲刈りの準備も。
こりゃ大変だ。

 −−−

 9月15日

小豆の刈り取りを終えて、稲刈り準備のために作業小屋の中身を全部引っ張り出して、大掃除&収穫調整モードにチェンジ中。
それにしても暑い。
滝のように流れ落ちる汗が夕方になっても止まらない。
よって、作業もなかなかはかどらない。
あちらこちらで稲刈りが始まっている。
田んぼを車で走ると、稲刈りの匂いが心地よい。
今年も収穫を迎えたな。

2007年9月5日

ちょっと旅に
遠野のカッパ
遠野のカッパ
2泊3日でツーリングに行ってきました。
今回は岩手県。岩手は何度も走っているんですが、行くたびに思うのが、「高原が気持ちいい」。で、今回は三陸の海の幸も、盛岡の三大麺も抜きでとにかく走り回ろうと、一日存分に走ったら、今まで一回も行っていない遠野をのんびり観光しようと・・・。
いや、初日気合いを入れすぎました。ちょっと欲張りすぎましたね。
集中力が切れて、ふっと、十何年ぶりかで立ちゴケしてしまいました。思わず左足にぐぐぐと力を入れたらズキンと痛みが、うわ、肉離れしたみたい。痛いのなんの。
翌日は痛みをこらえての遠野観光。楽しいやら、悲しいやら。
宿泊したのが市内の民宿「とおの」。
この宿はドブロク特区でドブロクの製造と販売をしています。ほかにも若主人が全国を歩いて見つけた日本各地の地酒が並んでいます。
おまけに料理がちょっと仕事のしてある凝ったもので日本酒に合うことこの上ない。怪我にさわるから一合でやめておこうと、わかっていながら二合、三合と進んでしまう。
そんなわけで、痛む足を引きずりながら帰ってきました。

遠野はなかなか良いとこでしたね。なんというか、想像力をかき立てるような。
町自体はどこにでもあるような小さな地方の町。町そのものには『遠野物語』の匂いを感じることはありません。四方深い山に閉ざされた未開の地、みたいなイメージがあったのですが、実際は内陸部の盛岡や花巻と沿岸部を結ぶ交通の要衝でもあったので、普通に発展した普通の町です。それでもちょっと周辺の田園風景に行くと遠野物語の匂いを感じます。具体的に何かがあるというのではなく、何となくそういうものを想像させる雰囲気があります。
何もないのに何かがあるような、人の心とか、気持ちとか、内面に何か呼びかけてくるような。

遠野物語関連の資料や文献的なものは市内の観光施設に、体験的なものは郊外の施設にと、上手く分けられています。
遠野物語というと柳田国男ですが、ここでは柳田に遠野の伝承を語った佐々木喜善の方がエライ感じですね。

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