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農場だより(万宝院ファーム)

万宝院ファーム
万宝院ファーム

9時間前にオンライン

代 表 者 : 小松新一 
所 在 地 : 山形県
生 産 歴 : 58年
モットー : 『なせば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり』
  • 万宝院ファーム作業小屋 万宝院ファーム作業小屋
  • 収穫作業 収穫作業
  • 田植え後 田植え後
 
米沢平野の一角に位置する山形県西置賜郡飯豊町椿にて、江戸期を通し先祖代々お米を作っております。

屋号の「万宝院」は、”まんぽういん”と呼びます。英訳すると「Millions Treasures Farm」

遠い先祖はきっと幾多の宝物、美味しいお米を生み出す農家という気持ちを込めて名付けたのでしょうか。

飯豊町は田園散居集落の広がるのどかな町として、日本で最も美しい村連合(http://utsukushii-mura.jp/iide/)に加盟しており、当ファームが属す水田地帯は粘着性の高い肥沃な土壌を持ち、水源は最上川の源流白川に発しミネラル分の多い清らかな水を利用し、昼夜の寒暖の差が大きい、おいしいお米を作るのに最適な条件が備わった理想的な土地です。また世界でも指折りの豪雪地帯のため冬季は白銀の世界へと一変し、日本の中でも四季が最もはっきりしており、そのメリハリの効いた季節の移り変わり、そして昼夜の寒暖差が美味しいお米を育て上げます。

明治11年(1878年)東北地方を廻ったイギリスの女性旅行家イザベラ・バードは、現在の飯豊町椿~川西町へ至る道中の諏訪峠から米沢平野全体を見渡し、その著「日本奥地紀行」にこのように表現しております。
”米沢平野は鋤で耕したというより鉛筆で描いたように美しい。実り豊かに微笑する大地であり、アジアのアルカディア(桃源郷)である”

深い歴史が刻まれた、自然の恵み豊かな土地柄で育んだ農家自慢のお米を、ぜひ一度味わってみてください。

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2018年5月11日

トラクター恐怖症

田んぼの出入り口、狭くて急勾配で車体の大きなトラクターで出入りする時めちゃくちゃ緊張します(;^^

初めてトラクターを運転した時、田んぼから出る際に後ろにつけた重い畦畔機を上げたままにして急勾配登ろうとし、前輪が浮き上がり危うく横倒しのトラウマ経験が、緊張度合いを嫌が応にも高めます。

田んぼによって平地ですんなり出入りできるとこ、急勾配で難易度半端ないとこ、それぞれ特性がありますね。

この田んぼ、あまりに急勾配すぎて、入るのは問題ないですが(それでもジェットコースターみたいな急角度感味わえます)、出ることができず、熟練の技でも重い重機が足枷となりウィリーして万事休す。

やむを得ず、あぜ道乗り越え隣の田んぼへ移動することでなんとかこの危機を乗り越えました。

大量の土を購入し、ユンボー(ショベルカー)で平すしかないかな。

前輪が浮いてしまうと頭がパニクり、クラッチ踏んで止めようと試みてしまうのですが、横滑りして事態を悪化させてしまい焦りまくりです。

トラクターなどの農機は基本、クラッチを踏むと動力が伝わらなくなるので、常時クラッチがブレーキ代わりのような感じで身体に染み付いてます。

車幅感覚もなかなか身につかず、ドキドキの連続ですが、とにかく安全運転第一で慎重に慎重に操作。

早く自動運転普及しないかな!?

2018年5月7日

一度目の代掻き、荒掻き

万宝院ファームでは代掻きを2回行います。


代掻きにはこうした効果が期待できます。

田んぼの高低差を均一にして水回りを安定、管理を容易にする

田んぼをかき回して土をドロドロに練り上げ、雑草を抑える

苗を植えやすくし、根張りがよくなる

代掻きして水を張ると鏡張りのような美しい水田へ仕上がり、気持ちいいです。

今年は水田面積を増やしたので、この時期から代掻きを始めないと田植えに間に合わないのですが、あまり早くから代掻きを始め水田を放って置くと雑草が根付いてしまうため、田植え前に再度代掻きを行います。

水田に水が満たされると、明治初頭に大英帝国の旅行家イザベラ・バード がここ置賜を訪れ、”鋤(すき)で耕したというより鉛筆で描いたように美しい、ここは東洋のアルカディア(桃源郷)”とその著書「日本奥地紀行」で表しているそのものの光景が目の前に広がり、感動もひとしお。

地元の人にはこの光景が当たり前のようですが、東京から来た私にはイザベラ・バードのように!??毎年感嘆しております^^

2018年5月6日

田んぼの水入れ

耕耘も終わり田んぼへの水入れが始まりました。


水入れ前に田んぼの排水口を石や肥料袋、土で塞ぎ、2日ほどかけて田んぼに水を引きます。

水が満たされるといよいよ代掻きです。

代掻きとは田んぼに水を張り、土をさらに細かく砕きかき混ぜ、土の表面を平らにすること。代掻きすることによって、鏡張りのような美しい水田が目の前に現れます。

代掻きが終わるといよいよ田植え。関東地方ではすでに田植えが終わっているところもありますが、山形は5月中旬に田植えが始まります。

これから田植えが終わるまで待ったなしの日々が続きます。

2018年5月3日

平成30年つや姫生産者認定証

今年もつや姫の生産者として山形県から認定証をいただきました。


つや姫は限られた生産者のみが作付けできる特別のお米です。

つや姫生産者として認定されるためには、数ある要件を満たす必要がありますが、大きく分けて下記二つの条件が必須。

水田面積が3ヘクタール以上
特別栽培米として作付け
万宝院ファームの水田は6ヘクタール、東京ドームの1.3倍ほど。(東京ドームはグラウンド、スタンド含む総面積が4.67ヘクタール)

当ファームで作る特別栽培米は農薬7割減、化学肥料5割減。

際立つ「白さ」「つや」「甘み」が特徴の山形ブランド米を今年も作付けし、初秋には新米を全国のお客さまへお届けいたします。

2018年4月27日

苗の発育も順調

天候・気温ともに安定し、苗がすくすくと伸びてきています。

ここまで苗が育てば安心かな。

この前、カルガモ夫婦が米をついばみに苗を育てている田んぼの中を優雅に泳いでました:((

公園で目にするカルガモは可愛いのですが、農家にとっては害鳥なので、手を叩いて追い払います。ずんぐりむっくりの見た目で愛嬌あるのですが、大事な種子なので。

田植えまで半月ほど、早朝から日が暮れるまで田んぼに出て、帰宅後は爆睡の日々ですが、田植えが終われば一休み。

一年で最も忙しい時期も残り1ヶ月。

稲作は短期集中型の人間には理想的な職種です^^

2018年4月25日

田起こし

田植え前の必須作業、田起こしを始めました。


田起こしとは秋の収穫を増やすことを目的とし、乾いた田んぼの土を掘り起こし、深く耕し地力を向上させます。

4月も後半になり、天候も落ち着き、晴れの日が続き土埃が立つようになると田起こしのサイン。

トラクターにロータリー(耕耘用の刃がついたアタッチメント)を取り付け、田んぼをうないます(うなう=耕耘)。

耕耘後の田んぼの土はふかふかでモフモフ、我が家の飼い猫^^みたいで、息吹を取り戻したよう。

田起こしには下記メリットがあります。

乾土効果

土を乾かすと土中に含まれているチッソ成分が稲に吸収されやすい形へと変化し、チッソ肥料が増加します。

また深く耕すことによって、より多くの土が空気に触れ(含有)、稲を植えた時の根の成長が促されます。

でもあまり深く耕しすぎるとぬかるんでしまい、田植え機が泥にハマってしまうので注意が必要。

雑草を防ぐ

雑草の種子を土中深くへ埋め込むことにより、雑草が生えてくることを減らす効果があります。

有機物を鋤き込む

秋の収穫後、田んぼには稲の切り株と刈り草(有機物)がそのまま残っていて、ロータリーで土もろともかき回すことで土中に有機物を鋤き込み、この有機物をミミズや微生物が分解し有機質肥料(チッソ、リン酸、カリウム含む)が生成されます。

肥料の三大要素はチッソ、リン酸、カリウム。

チッソは葉・茎の生育促進、リン酸は根の生育促進、カリウムは茎・根を丈夫にし暑さ寒さへの耐候性、病害虫への抵抗性を高めるのに重要な要素となります。

土を細かく砕く

細かく砕かれた土と切り株などの有機物がくっついたものは(団粒構造の土)、排水性・通気性・保水性・保肥性・保温性が高まり、良いことづくしです。



万宝院ファームではその昔農耕馬を飼い、犂を牽引させて耕していたのですが、今では37馬力のトラクターが快適に作業を進めてくれます。

田起こしは田んぼが乾いた晴天の日に行うのが原則ですが、これから代掻き、田植えと待ったなしでやるべき工程があるので、多少の雨なら進めてしまいます。

今日は大雨、午後からは弱まりそうなので、あまりぬかるんでない田んぼを耕耘してみます。

2018年4月22日

満開の桜 置賜

桜が満開、置賜にも遅い春の到来です。


ここ数日、暑い日が続き初夏の陽気です。

2ヶ月前は厚い雪に閉ざされていたのが嘘のよう。

桜を撮影していると小鳥たちのさえずりが聞こえ、大地にも生命の営みが感じ取れる季節がきたと実感。

オフィスの中で仕事をしていた頃は暑い寒いの感覚しかなかったのですが、農業に携わり外で身体を動かしていると、白鳥がシベリアへ向け飛び立つ瞬間やトカゲが足元をささっと走り抜けていく光景を目にし、四季の変遷を日々肌で感じてます。

5月に入ると田んぼに水を張り、万を超えるカエルの合唱が始まり、生き物たちの喧騒で賑やかになります。

2018年4月20日

山菜の女王、こしあぶら

明日から約1週間、万宝院ファームが所有する山に自生する至極の山菜、天然こしあぶらを採集します。


お昼ご飯を食べに近所の道の駅へ立ち寄り、何気なく旬の野菜コーナーを覗くと、少量ながらこしあぶらが販売されていました。

ここのところ暖かい日が続いてたので、もしかしたら当ファームの山に自生するこしあぶらもそろそろ芽が出始めてるかもと足を運ぶと、日当たりのいいところでは思いのほか芽が出ている!

このぐらいの若芽、天ぷら、おひたしにすると絶品なんです。

特に天ぷら、旨すぎて唸ります。 米があればなお良し^^

2018年4月18日

畦塗り

畦(あぜ)塗り機をトラクターへ装着し、田んぼと田んぼの間に土を持っていきます。

”畦(あぜ)”とは田んぼと田んぼの間の土を盛り上げたところ。

畦にはたくさんのもぐら、ねずみ穴があって、そこから水漏れするので、水漏れを防ぐ為に春先の畦塗りは必要不可欠な作業です。

人生初の畦塗り、きれいに真っ直ぐ仕上げることは職人技で、私が行うとくねくね曲がってしまいます。。

面白いことに、いつも相棒のカラスがついてまわります^^

畦を掘り起こすと、ミミズやカエル君たちも掘り起こされて、カラスのご馳走になるみたいです。

数多くの生き物たちが田んぼを生活の拠点とし、水田に水を張る田植えの季節を今か今かと待ちわびてます。

2018年4月18日

トラクターでヒヤリ

危うくトラクターを横転させるとこでした。。。冷や汗だらだらです。。


トラクター運転ど初心者の私ですが、田んぼの出入り口の急勾配を後ろに重たい畦塗り機を装着した状態で前向きで登ろうとし、前輪が浮き上がりウィリー状態となり、慌ててエンジンをふかしてしまい、そのまま車体が横滑り!!

うおーーやばい、とっさにクラッチ踏んでギアをニュートラルに入れ、ひとまず停止。その後すぐにバックしてなんとか事なきを得ました。。

トラクターや重量のある農機が横転して、その下敷きになって命を落とす人がいると聞かされていたので、その事が脳裏によぎり。。

無事戻ったはいいのですが、今度は田んぼから出れない。。。さてどうしたものか。

ネット検索で調べるのが一番と思い、「トラクター」「田んぼの出方」で検索したところ、田んぼへ入るときは前向き、出るときは後ろ向きが基本とのこと。もしくは低速で前向き走行し、後ろに装着した重機をできる限り低い位置に調整しながら急坂を登るのがいいみたいです。

恐る恐る後ろ向きで走行してみると、無事上手く登ることができました。

農業で使う重機は馬力があるので、取り扱いを誤ると重大な事故に繋がると改めて実感です。

写真でみると大したことなさそうですが、この角度でも私にとっては十分すぎる急坂で、運転しているとジェットコースターのように感じます。

田んぼの中も厄介で、この時期は水分豊富でぬかるんでおり、トラクターでも頻繁にタイヤがとられ、ドキッとする瞬間が多々あります。

田んぼの出入り口って狭いし急角度で、大きなトラクターで出入りするのはなかなか難しい。

東京で会計士をしていた頃とは180度異なる世界、何もかも新鮮で刺激的な生活です^^

2018年4月17日

苗代に苗箱を並べ終えました

冷たい風雨の中、発芽した苗箱を苗代へ並べ終えました。


それにしても北風の冷たさにはまいりました。

昨年も苗出し時に強風が吹き荒れ、苗箱に被せたビニールシートが夜分めくり上がり、冷たい雨の中かけ直した苦い経験が。。

今年はミスしないよう、丹念に作業を進めていきます。

まずは苗代へビニールシートを敷き、その上に発芽した苗箱を並べていきます。

苗箱は水分をたっぷり含んだ土の影響でかなりの重量。

1回目の苗出しは約800箱。4時間ほどかけて並べ、最後にビニールシートを被せて完了。

ビニールシートは上下にサンドウィッチのように被せるのですが、下にシートを敷くことで田んぼへの根張りを防ぎ、田植え時に簡単に苗箱を取り出すことが可能となります。

上のシートは保温の為に必要。過去には4月中旬に雪が10cm積もったこともあり、油断大敵です。

2回目は700箱ほど並べます。

今年は合計でおおよそ1,500箱。

稲作もまだまだ序盤。気が抜けない日々が続きます。

2018年4月12日

田んぼの整地 苗代作り

田んぼに水を引き、トラクターで苗代作りが始まりました。


苗代は”なわしろ”と呼びますが、こちらでは方言で”ナショ”と発音してます。

最初は地元の人が”ナショ、ナショ”って言っているのがなんのことやら理解できなかったのですが、今ではすっかり溶け込んで、私も”ナショ”って呼んでます。

苗代は田んぼに植える稲の苗を育てる場所で、発芽器から出した苗を田植え前まで約1ヶ月ほどこの苗代で育てます。

まずは田んぼに水を引き、トラクターで土をやわらかくします。

その後、盛り土をして平らにならします。

この盛り土の上に発芽器から出した苗を並べ、田植えに適した苗まで育て上げます。

明日は苗代作りの続きです。

稲作の町、飯豊もなんだか忙しなくなってきました。

2018年4月12日

種まき機 スチーム発芽器の設置完了

電動播種機(種まき機)とスチーム発芽器の設置が完了。

明日からいよいよ種まきそして芽出し作業が始まります。


段取り八分といいますが、準備に万全を記すことが仕事の効率を高めます。

いざ作業が始まると機械が止まった、土が溢れたなど起きないよう気をつかっていることが毎年のように起き、作業効率を著しく下げてしまいます。

農業機械は年に一度しか使わないため、使い終わったらついつい放ったらかしにしてしまいがちですが、きれいに掃除し油をさし大切に保管することが大事だと実感してます。

播種機も10年超えた年代物ですが、まだまだ現役で活躍してもらいます。機械も人間と同じで!?大切に扱えば其れ相応に応えてくれます^^

空の苗箱を播種機のベルトコンベアにのせ、土を盛り、”はえぬき””つや姫”の種をそれぞれ分別して撒き、その上に土を被せ、スチーム発芽器へ移します。

スチーム発芽器では水を加熱し蒸気を発生させ、室内を2日間32℃に保ち、一斉に発芽させます。

これから5月末の田植えが完了するまで怒涛の日々が始まりますが、手を抜かず強い稲を育て上げ、五穀豊穣を願います!

2018年4月7日

去りゆく白鳥

万宝院ファームのある下椿地区に多くの白鳥が飛来しくつろいでます。

春の訪れとともに日本海を渡り、シベリア大陸へと飛び立つ前の一休憩でしょうか。

6~7羽ほどの一群がひっきりなしに西の空、小国新潟方面へ去っていきます。

独特の低音で響く声は遠くからでも白鳥が飛んでると識別できます。

春の訪れとともに何処へか去りゆく白鳥、田舎ののどかな光景のワンシーンです。

2018年4月4日

発芽の準備

種もみ(お米の種)の発芽準備に取り掛かりました。

種もみが発芽する必要条件は3つ。



種もみの重さの約15%の水を吸うことで発芽が促されます。

温度

発芽の最適温度は32℃

10℃以下では発芽せず、45℃を超えると死んでしまいます。

酸素

種もみも生きているので酸素が必要となります。

種もみを発芽させる工程

浸種

種もみを水に浸し発芽に必要な水分を十分吸わせる作業で浸種と呼びます

乾いた種もみは15%ほどの水分を含んでおりますが、発芽には25~30%ほどの水分含量が必要となります。

乾いた種もみを水に浸し吸水することで発芽を早め、目の出方を揃えます。

浸種をする日数は水温によって異なり、発芽に必要な積算温度(水温 x 日数)は100℃です。

例えば水温が10℃ならば10日間浸します。

水温が高ければ浸種期間が短期ですむと考えてしまいますが、急激に吸水させるため発芽にムラが出てしまいます。一般的には低水温で長時間浸し、時間をかけて吸水させ発芽ムラが発生するのを抑えます。

万宝院ファームでは催芽機(さいがき)を使用し、水温、積算温度を管理しています。

浸水最終日に32℃へ上げ、発芽を促します。

催芽機から取り出した種もみは、これ以上の発芽を抑えるため(種まきに備え)冷水で洗い、脱水機にかけた後に軒先に置いて乾かします。

来週はいよいよ種まきです。

これから田植えまで怒涛の日々が続きます^^

2018年4月3日

Year 2018 稲作始動

わずが一週間半前は一面銀世界だったのが一変し雪が消えました。

季節の移り変わりは本当に早いです。

雪国で暮らしていると四季の変遷は、草木や生き物を観察し、外気温の変化を感じとることでよくわかります。

田んぼから雪もなくなったので、いよいよ本年度の稲作がスタート。

雪解け水の影響でまだ田がぬかるんでいるので、もう少し乾いたらトラクターで耕します。

ただ、ここ置賜では4月半ばに雪が積もることもあるので、油断は禁物です。

暖かくなってきて心地よい季節ですが、雪解けとともに花粉が。。。

2018年3月28日

西伊豆フィッシング 春の陣

農繁期前の束の間の休息、西伊豆の大好きなポイントへカヤックフィッシング。

狙いはズバリ真鯛!!


早朝5時半に現地入りし、同じく真鯛狙いのアングラーさんと朝まずめの海へ繰り出しました。

これからの時期、水温上昇とともに真鯛のノッコミシーズンへ突入し、浅場で手軽に釣ることができる素晴らしいターゲットです。

使用するジグはこれまた絶好調の高比重タングステンのTGベイト、カラーは緑金。

緑金、ほんとにすごいです!他のカラー試したことないのですが:)^^、緑金が釣れる釣れるとアングラーの間で騒然としてて、釣具屋へ行っても売り切れ続出で、いつもアマゾンで購入。

イワシが湾内へ入ってきているとの情報通り、浅場からイワシらしきベイトフィッシュの反応が魚探に現れます。今日はもしかしてXデーかも!!??? 期待感と高揚感半端ない!

ジグを底に落とし、超スロー巻きでジグを動かしているといきなりデカイあたりと同時に下へ下へグオーーーと竿が吸い込まれる。負けじとゴリゴリ巻いていると、中層あたりで魚の力が抜けて重いだけ。これはロックフィッシュ(根魚)だなってことで、あとはファイトなしに巻き巻き。

ロックフィッシュは海底から急激に引き上げると水圧の影響で浮き袋が膨れ上がり、気絶したみたいに何もできなくなってしまうので、すぐにわかります。

上がってきたのは大きなカサゴ。その後ホウキハタも追加し、さらにはコウイカまでTGベイトに食らいついてきました^^

残念ながら私は真鯛を上げることができなかったのですが、他のアングラーさんは一匹上げてました。

何度かデカイあたりあったのですが、すっぽ抜けました。。。

いやーーー、カヤック最高!!!自分の意思で自在に大海原へ繰り出し、あの手この手を模索し試して大物を釣り上げる、この醍醐味、ビジネスにもすごく通じるものがあると思います^^

ロックフィッシュはフィッシュ&チップスにして息子に食べさせるのが楽しみ。

ビールを入れるとサクサクのころもでめちゃくちゃ旨い。

コウイカは握り、げそは天ぷらで決まり!握りのすし飯はもちろん万宝院の”はえぬき”。

天然魚は最高です!! 次回はいつ浮けるかな!???

2018年3月26日

田んぼの雪解け

待ちに待った雪解けです!


この一週間でだいぶ雪が解けて、田んぼの地面が見え始めました。いよいよ春ですねー。

田んぼ横の小川の流れも日増しに強まり、雪が本格的に解け始めたことを実感。

つや姫とはえぬきの種子も購入し、芽出しの準備です。

雪が田んぼから完全に消え去ると、繁忙期の到来。

早朝5時からトラクターで田んぼの代掻きが始まります。

今年は田んぼが6ヘクタールへ増えたので、トラクター初心者の私が全ての田んぼを代掻きするのにどのくらい時間がかかるかな!? 以前、トラクターの達人になるという本(動画付き)を購入したので、まずは初日に身体で操作覚えて、動画で復習、低燃費で効率よくこなしたいです。

ところで、私はやばいぐらい重症の花粉症持ちなのですが、飯豊はまだ花粉飛んでなくて快適です。これから雪が解けて暖かくなると飛翔しだすのですが、スギの絶対量が少ないのか、関東に比べると大したことないです。

東京にいると1月下旬から目が痒くなり、くしゃみが始まり、処方箋飲んでも眠くなって春を全く楽しめなかったのですが、昨年新薬のビラノアが登場し、この新薬のおかげで辛さが8割減で快適に春の訪れを楽しめるようになりました。

ビラノアは眠気もないし、夜寝る前に飲むだけでよく効いて最高。医学の進歩もすごい。

そんな感じで春の憂鬱を解消し、農業にも気持ちよく没頭できます^^

冬は毎日曇天の重く暗い空が続いていましたが、最近は頻繁に晴れ間がのぞき、明るくなってきました。

そろそろカエルくんたちが起き始め、ゲコゲコ騒がしく合唱する生き物の喧騒に包まれる時期ですね!

置賜ならではの劇的な四季の変化、生きてるって感じが堪らないです。

2018年3月21日

白鳥の越冬地、飯豊

田んぼも一面雪に覆われていますが、あと一週間もすると雪もなくなり、いよいよ春です!


まだまだ北風が身にしみるほどの冷たさ。

車で5分ほどの近所にある”めざみスワンパーク”では、多くの白鳥たちが気持ち良さそうにくつろいでます。

ここ置賜は白鳥の越冬地としても有名で、数百羽の白鳥の群れが冬になると大挙して飛来してきます。

以前は万宝院ファームの田んぼにも飛来してきたこともあったそうです。

田んぼにはドジョウ、カエル、ザリガニなど多くの生き物たちが土中で越冬しています。白鳥は豊かな生態系を育んだ土地を求めて来るんですね。

春の訪れとともにいつの間にかいなくなってしまう白鳥、四季がはっきりした置賜の気候は美しいです。

2018年3月19日

ドローン初飛行

4k動画撮影可能なドローン、DJI Mavic Airを手に入れ、ドキドキの初フライトしてみました。


DJI Mavic Air、機能全く使えてないですが、楽しすぎです!

片手に乗るサイズで、とにかく軽くて持ち運び便利。iphoneのDJIアプリでどんなことでも操作でき、ガラパゴス化してきているおっさんの脳内も一瞬でアドレナリン全開の活性化が図れます^^

技術の進歩はやばいです。こんなことやあんなこともできるんだってただただ感心。

航空法でドローンの飛行区域は厳しく制限されているので、都内の人口密集地では飛ばすところを見つけるのも大変みたいです。

幸い茅ヶ崎エリアは目の前に広大な海岸があるので、海に向かって飛ばせばなんの問題もなさそうです。

早速風の弱い頃合いをみて、まずは家の近所の海岸へ向かってみます。

ちなみに、風、波予報は釣りでもサーフィンでも大活躍のGPVを常にチェックしてます。3日ほど先までならかなり正確な予報で重宝してます。

平日の朝で周囲に人もいないので、おそるおそるプロモにiphone装着して電源onでドローンを自動離陸させてみました。

基本操作はiphoneのDJIアプリで行い、自動離着陸は簡単でいい感じ。

高さ10メートルほどで前後左右に飛ばしていると、どこからともなくたくさんの園児たちがピクニックで集まり始めました。ドローンを飛ばしているおじさんは瞬く間にヒーローとなり、園児に囲まれます^^

万が一を想定し、そそくさと自動着陸させて退散です。

どこか誰もいなくて広大な場所はないかなと、平塚方面へ向け海岸線をチャリで向かいます。

平日朝は意外と子連れ親子が多くて、安全飛行できそうなエリアが見つからず、馬入川(相模川)河口の広々とした砂浜へ辿り着きました。

ここなら誰に気遣うことなく自由に飛ばせるなってことで、早速スタンバイし、上空は80メートル、前方100メートル圏内を飛行し、安全だとわかっていても海上は避け、ドローンの練習に励みました。

まだまだフライト歴30分ほどのビギナーで機能も全く使いこなせてないですが、ドローンで万宝院ファームや飯豊町の四季を撮影し、野山を駆け巡ってみます^^

この世界、知的好奇心への刺激係数が高くて満足です。

使いこなせるようになったら、見知らぬ世界が広がっていくと思うと楽しみですね!

2018年3月17日

カヤックフィッシング

束の間の休息、伊豆半島の付け根に位置する真鶴でカヤックフィッシングを楽しんできました。

子供の頃から釣りが大好きで、父親と三陸海岸大槌町までカレイやアイナメを釣りに行くほど。

いずれは釣り船に乗って大海原を自在に探索してみたいと思っていたところ、釣り用カヤックなるものがあって、ブリやヒラメをバンバン釣り上げている方々がいることをブログや雑誌を通し目にし、興奮が抑えられず、3ヶ月ほどカヤックフィッシングについて調べに調べ、妻の承認を得た上で、3年ほど前に足こぎフィッシングカヤックのHobie Revolution 13を購入。以来、時間と海上が穏やかな頃合いを見計らい、海へ繰り出してます。

足こぎカヤック、これはすごーく画期的で、読んでそのまま、パドルを使わず自転車を漕ぐように足こぎで海面をスイスイ進んでくれます!

進むのにパドルを使う必要がないので、両手はロッド(竿)とリールに常時集中でき、流されたら足こぎでカヤックの位置どりを行います。

海上は穏やかに見えても意外と潮の流れが早かったり、微風でも流されたりするので、足で微調整しつつ、両手は釣りに集中できるのはとてつもないアドバンテージとなります。

沖合3キロ程を航行することもあり、一日の走行距離は10キロを越すこともあるので意外と体力ないときついです。

水深は浅場は10メートルぐらいから150メール程の深場までを狙ってます。水深5メートル程の浅場にイワシが群れ、そこにジグを落としてヒラメが釣れたこともあります。

今回は水温が低い厳冬期の釣りなので、魚の活性が低いため、冬の冷たさでも大丈夫な魚種、アマダイを狙いに出航しました。

アマダイは高級魚でめちゃくちゃ旨い魚で、水深60〜150メートルの砂泥地に生息しています。

ジグでも釣れるようですが、狙って釣るには難しいので、オキアミ(エビの一種)をエサに狙います。

過去に釣った実績エリア(水深100メートル前後)を重点的に攻めたのですが、当たりがなかったので、思い切って遊漁船の一団が停泊しているさらに沖合の130メートル前後を狙いに行きました。

岸がどんどん遠ざかっていくけど、当日は一日を通して無風の予定なので、安心して沖へ向かうことができます。

魚群探知機を装備しているので、海底の様子を見ながら漕いでいきます。

高性能の魚探を装備した遊漁船は確実に大きな魚のエサとなる小魚の群れやリーフ(根周りに小魚がつき、それを狙いに大型魚が集まる)の真上に停泊しているので、邪魔にならない距離間をとりつつ、仕掛けを投入。

仕掛けが海底へ着底するとまもなくコンコンコンと小気味良いあたりが竿先に伝わり、すぐにゴンゴンと力強いあたりが。

おっ、これはアマダイ特有のあたりだ!仕掛けを回収している間も定期的に力強い引きを楽しめます。

特大サイズのアマダイが上がってきました^^

この日はアマダイ7匹が釣れ、大満足で終了です。

早速家に戻って捌き、昆布締めの刺身にして、常食のお米”はえぬき”を炊き上げて食したのですが、絶品でした^^

昆布の旨味成分がアマダイの身に浸透し飴色に変わるのですが、やばい旨さです。

心地よい歯ごたえと甘みのあるお米”はえぬき”との相性もばっちり。すし飯にして握りもありです。

ごちそうさまでした。

お魚とお米の相性は抜群ですね。

田植えシーズンが終わったら、お米に合う食材探しの旅へ出航するのが楽しみ!!

2018年3月2日

8年連続特A 山形置賜地区つや姫

山形県置賜産つや姫が8年連続で特A評価を獲得^^

日本穀物検定協会の2017年産の米の食味ランキングで、飯豊町が属す置賜産のつや姫が8年連続最高ランクの特A評価を獲得です。

22年連続で特Aを獲り続けたはえぬきは、昨年に続き今年もA評価です。

参考品種の雪若丸(村山産)も特A評価。

雪若丸は山形の新品種ブランド米。キャッチフレーズはつや姫の弟分、炊いた米粒が雪のように白く輝くことから名付けられました。

今年は当ファームでは作付けしませんが、来年度は生産許可申請してぜひ作付けしてみたいです。

機会があったら近々試食してみます。どんな食味なのか楽しみ^^

米の食味ランキングは、産地/品種ごとに炊いた白飯を日本穀物検定協会の評価員が実際に試食して、審査することで決められます。

複数の産地のコシヒカリのブレンド米を基準米として、外観、香り、味、粘り、硬さ、総合評価の6項目について、実際に試食した際の感覚的な相対評価となります。

毎年2月に公表されるお米の食味ランキング、購入する際の一つの指標となるので、ぜひご参照ください。

http://www.kokken.or.jp/ranking_area.html

2018年2月21日

近年にない積雪です

屋根の雪と繋がってしまいました;)^^

豪雪地帯の飯豊町にはもちろん豪雪対策本部が常設されており、日々町内の除雪を行っておりますが、さすがに追いつかない状況です。

動力の除雪機がない昔は、冬の間は家の中でじっと耐え忍んでいたのでしょうか。

豪雪の労苦は計り知れないですが、豪雪の裏返しである豊富な水源、春から秋にかけて台風の被害がほとんどなく安定した気候等、米作りには本当に適した地域です。

雪解けまであと一ヶ月の辛抱。来月下旬には稲作が始動します!

2018年2月6日

田んぼの生態系

春になるとどこからともなくアカハライモリが、わらわらと湧くように田んぼに這い出てきます。

お腹が赤いからアカハライモリ 。

小さくて大人しくてほんとに可愛いです!

独身時代は爬虫類両生類飼育にはまっていて、ヘビとかトカゲを飼っていた時期もあり、田んぼでヘビを見つけると、アドレナリン出て作業そっちのけで観察してます^^ 追いかけてしまいヘビ君達に怖い思いをさせてしまうことも多々ありますが。。

本当のこと言うと、ヘビを飼育してみるまでめちゃくちゃ恐怖心あったんです。

小さい頃、カブト虫採りで林の中へ入って行く時なんて、ちょっとガサガサって音がしただけでヘビがいるんじゃないかって怖がってました。

でも不思議と龍のような長いシルエットに近寄りがたい神々しさを感じていて、大人になってから爬虫類ショップ(中野のハチクラですね^^)で綺麗な白やブルーのヘビを目にし、実際に触らせてもらい、触り心地もサラサラ、大人しく手の上で絡まっている姿、可愛すぎて衝動買いで飼育してました。

またインテリアにも合うんですよね。

飼育してみたことで、ヘビに対する偏見、恐怖心はなくなってました。でも田んぼで突然遭遇するとビビりますが ;)^^

田んぼは自然界の生態系を目にすることができる貴重な学びの場です。

クモなどの虫やミミズをイモリやカエルが捕食し、カエルをヘビが捕食する。そのヘビをタヌキや猛禽類が捕食する。どの生き物もみんな田んぼで目にすることができます。

豊かな生体系を有する田んぼ、いつまでも大事にしていきたいです。

2018年1月28日

2メートルの積雪

この一週間、積もりに積もり、産直所の玄関前は2メートルを超える積雪です!!玄関埋まってしまいました。。

今年の冬は例年以上の積雪ですね。

除雪が大変です!

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