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農場だより(万宝院ファーム)

万宝院ファーム
万宝院ファーム

3時間前にオンライン

代 表 者 : 小松新一 
所 在 地 : 山形県
生 産 歴 : 58年
モットー : 『なせば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり』
  • 万宝院ファーム作業小屋 万宝院ファーム作業小屋
  • 収穫作業 収穫作業
  • 田植え後 田植え後
 
米沢平野の一角に位置する山形県西置賜郡飯豊町椿にて、江戸期を通し先祖代々お米を作っております。

屋号の「万宝院」は、”まんぽういん”と呼びます。英訳すると「Millions Treasures Farm」

遠い先祖はきっと幾多の宝物、美味しいお米を生み出す農家という気持ちを込めて名付けたのでしょうか。

飯豊町は田園散居集落の広がるのどかな町として、日本で最も美しい村連合(http://utsukushii-mura.jp/iide/)に加盟しており、当ファームが属す水田地帯は粘着性の高い肥沃な土壌を持ち、水源は最上川の源流白川に発しミネラル分の多い清らかな水を利用し、昼夜の寒暖の差が大きい、おいしいお米を作るのに最適な条件が備わった理想的な土地です。また世界でも指折りの豪雪地帯のため冬季は白銀の世界へと一変し、日本の中でも四季が最もはっきりしており、そのメリハリの効いた季節の移り変わり、そして昼夜の寒暖差が美味しいお米を育て上げます。

明治11年(1878年)東北地方を廻ったイギリスの女性旅行家イザベラ・バードは、現在の飯豊町椿~川西町へ至る道中の諏訪峠から米沢平野全体を見渡し、その著「日本奥地紀行」にこのように表現しております。
”米沢平野は鋤で耕したというより鉛筆で描いたように美しい。実り豊かに微笑する大地であり、アジアのアルカディア(桃源郷)である”

深い歴史が刻まれた、自然の恵み豊かな土地柄で育んだ農家自慢のお米を、ぜひ一度味わってみてください。

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2018年8月16日

お盆
田んぼに佇む墓跡群
田んぼに佇む墓跡群
地方では昔ながらの風習が色濃く残っておりますね。

8月13日は集落の人々が家族揃って皆、お墓詣りをし、火が灯された提灯を持ち、先祖を家へ迎え入れます。


都会で暮らしているとこうした風習とは無縁になりがちですが、連綿と続く歴史、先祖とのつながりを感じさせてくれるお盆の風習は斬新でもあります。

お墓も時の流れとともに風化し、刻まれた文字を読むことはできませんが、江戸時代のいずれかでしょうか。

かろうじて”文”と刻まれた文字が見えるので、江戸後期、文化もしくは文政年間に立てられたものかもしれません。

万宝院の先祖が眠るお墓が田んぼの端っこに寂しげに佇んでいるのも、なんだか妙な趣を感じさせます。

お墓を眺めていると人の人生なんてあっという間で、諸行無常の響きありとの平家物語の冒頭が頭の中を駆け巡りますが、生きている限り楽しいと思えることをやり続けることが一番ですね。

田舎で過ごすお盆の送り迎えは、日頃忘れている人の生死について考えさせるイベントです。

2018年8月3日

真夏の草刈り
ノビエ退治後の畔
ノビエ退治後の畔
3週間ほど前に刈ったばかりなのに、もう草が伸び放題。

真夏の草刈りは早朝5時前後から7時までが勝負。7時以降は直射日光が痛く、気温が急上昇し田んぼ周辺はサウナ状態。


田んぼの代表的な雑草、ノビエが伸び放題の畔。

穂が出る前のノビエは稲と姿形もそっくりで、農業初心者の私ではぱっと見区別がつかないですが、穂が出ると一目瞭然。草刈り機でさっさっと刈っていきます。

それにしても田んぼ周りの雑草の生命力ハンパない。

例えて言うならコーエーのゲーム無双シリーズ。倒しても倒してもザコが次から次へと現れ、たまに中ボスの石ころに草刈り機の刃が当たり、弾き飛ばされて手が痺れる。

初めて草刈りした時は刈り方のコツが分からず、草も田んぼの中に散りまくり、稲も刈ってしまい散々でしたが、経歴2年目にしてなんとなく扱い方が分かってきたような気がします。

雑草を綺麗に刈った後の畔を眺めるのが至福の時です。

それにしても青い空が綺麗!

ところで、草刈りには大きな難敵がいます。

それは、ヘビ!!

この子たち、草むらの中から頻繁に出現するんです。

蛇嫌いの方は草刈りが本当に苦手です。ヘビがダメで草刈りはベテランシルバーの方を雇う農家さんもいます。

多くのヘビは草刈り機や人の足跡の振動で近寄る前に姿を消していると思われますが、なかにはじっと動かず、哀れにも草刈り機に刈られてしまう子も。。

農家さんと話していると、あーーヘビ刈ってしまったとか、みんなトラウマな経験をしています。

幸運にも私は今までヘビを刈ったことはなかったんですが、昨日の夕方、僅か一時間の間に二匹も刈ってしまいました。。。

なんで逃げてくれなかったのかなーと思いつつ、草刈りをする気力が一気にトーンダウン。

幸いにも一匹は尻尾の負傷でなんとか大丈夫そう。

畔には豊かな生態系が育まれています。無数の虫が雑草に群がり、それを目当てにカエルが集まり、カエルを主食とするシマヘビ、ヤマカガシが住み着く。

雑草を伸び放題にしておくとカメムシが湧いて稲に悪さをするので頻繁に刈りますが、自然の営みに直に接することができる稲作は本当に面白い!でもヘビとは遭遇したくないな。

2018年8月2日

つや姫の稲 現況
つや姫の稲
つや姫の稲
つや姫はあと一週間ほどで出穂予定です。

ぱっと見、はえぬきもつや姫も同じような稲に見えますが、色の濃さや長さなど、よく目を凝らすと違いが見えてきます。

出穂間近のこの時期は、穂があるかないかで簡単に見分けがつきます。

品種によって育ちかたに違いがあるのも面白いですね。

稲も順調、雨乞いしないと!

2018年8月2日

出穂 はえぬき
はえぬきの稲
はえぬきの稲
今年は本当に雨が降らない!

80日ぐらいまとまった雨が降ってないので、水源の白川ダムの貯水率が20%を切りました。


本格的な渇水状況が続き心配です。

向こう一週間も雨が降らなそうなので、こればかりは雨乞いするしかない;)^^

水不足ですが稲は順調に育ってます。

はえぬきは穂も出てきています。

つや姫はまだで、一週間後あたりに出穂です。

都会で生活していた時は雨なんて通勤に最悪だと忌み嫌ってましたが。今はただ一日も早く雨に降ってもらえるよう、天に向かって祈るばかりです。

2018年7月31日

下椿黒獅子祭り2018

今年も飯豊町下椿地区の黒獅子祭りに参加してきました^^


7月28日土曜午後2:30スタート

前日夜に獅子舞の練習あったのですが、家族を連れて東京から帰省したのはお祭り当日の夜明け前。

練習なしのぶっつけ本番。やばいです。。

昨年初めて参加しそれなりに練習をしていたのですが、以来一年間何もしてこなかったので、獅子の独特のステップも綺麗さっぱり忘れてしまってます。。。

数時間仮眠して、早朝6時にお祭りの準備に参加。

寝ぼけまなこの中、下椿の若衆?(こちらは50代、60代もバリバリ現役の若手です!)に混じり幟などを立てました。

一度解散し、午後2:30に集合。神主さんの祈祷(何を言ってるか全く理解できません..)の後、つまみのスルメイカや漬物を肴にお神酒が振舞われます。

酒下手な私はこの時点で顔が真っ赤に。。。

清酒は飯豊町の酒造、若乃井。

雑談を交わし、いよいよ出陣!黒獅子が勇壮に神社から出て行きます!

下椿神社周辺の各農家を練り歩き、玄関前で黒獅子舞、口を三度パコパコして玄関に入って踊りは終わり、清酒やビールが振舞われます。

下戸の私は水が飲みたいのですが、出るもの出るものとにかくアルコール。さらに酔いを深めます;)^^

練習していなかったので、獅子のステップが踏めず、一度舞ったら変な動きになってしまい、2度と振られることはなかったのが残念、といより今年は昨年よりも多くの人が参加し、60代を過ぎたベテラン大先輩の勇壮な踊りを間近で見ることもでき、何気に獅子の後ろについてのんびり歩くだけでそれほど疲れなかったです。ラッキー!

でも酔いはハンパない。。

2才半の息子は黒獅子をみて怖い怖いと絶叫で”あっち行く、あっち行く”と泣きわめいてしまいました。子供にとってはトラウマレベルの顔ですよね。

台風の影響で風も心地よく、辺りが暗くなりひぐらしの鳴きはじめたころ、神社へ帰還。

その後、下椿地区の家族一同が集い、屋台で焼きそばやおでんなどが振舞われ、ご年配方を中心にカラオケ大会が始まりました。

黒獅子祭りが終わると今年一年が終わったなって感じがして、なんだか寂しくなります。

地元の人々との交流、楽し過ぎますね!県外から来てもWelcomeで、いずれは海外からの観光客も呼び寄せて参加してもらいたいです。

The Nippon!!って感じで雰囲気あり、酒もローカルフードも味わえて温泉もあって最高なんです。

明治初期からなんら変化のない置賜の田園風景の中、ひぐらしが鳴き、蛍の光が点々と輝く光景を目にするのは至極の体験です。

2018年7月25日

百姓という働き方

お隣の農家さんが今年からひまわりを育てております。


暑い中の水やり、よく見ると芽が出てます。

網の一つ一つにひまわりのタネを一つずつ植えております。

農家は百姓、百の姓を持つと言われるように、昔からいろいろなことに挑戦し収益源を作りあげ生計を立ててます。

近隣の農家さんを見ていると、本当にいろんなことに挑戦し、器用にこなしてます。

トラクターなどの稲作重機を操るのはおてのもの。故障しても自分で直し、ユンボーで土を掘ったり、牛を育てたり、さくらんぼを植えてみたり、作業代行したり、様々なことに興味をもち柔軟に行動しております。

都会では一つの会社で勤めあげるのが一般的だと考えられておりましたが、急速な技術進歩で変化を続ける経済環境においては、所属する組織が永続的に続く保証はなく、フリーランスのような収益源を多数持つ、多様性のある働き方へシフトしてきているのも事実です。

百姓とはまさにフリーランス。

特に珍しいことをしているわけでもなく、昔からフリーランス的な働き方をしており、農家経験ゼロの私には未知の領域の知識経験を学ぶことは本当に刺激的です^^

2018年7月19日

本ガツオ釣っちゃいました!!

やりましたーーー!!予想通り正真正銘の本ガツオ釣り上げました!


少し前に沼津界隈で本ガツオ、スマカツオが岸からルアーで釣れているという情報を得ており、居ても立っても居られず、昨日は4:30夜明けと同時刻に出航。ポイントは西伊豆のお気に入り、めちゃくちゃ広大なフィールド。

当日は遊漁船、いつもは何隻か浮いているカヤックも見当たらず、独りぼっちで心細かったですが、朝まずめのチャンスタイムは逃せないぜ!ってことで沖へ目指してゴー。

時刻は5時前、まずは水深40Mの根があるポイントでジグをワンピッチジャークでしゃくっていると、ガッガッガッと当たりがあり、続いてドラグが鳴りまくりラインが出ていきます!

これは青物かなーって思っていたのですが、思ってたより走らない、でもラインがどんどん出ていく。格闘10分ほどで個体が海面に浮き上がってきました。おっ、でかい真鯛だ!!春のノッコミシーズンも終わり、 釣れることはないと勝手に想像していたらガツっと当たりました!

幸先いいな! 間髪入れず、さらに沖合の水深70-80Mへ向かいます。

魚探に映るベイトの活性もいい感じ。底から中層へかけイワシなどの小魚の群がびっしり。これは大物がついているに違いないと読み、ジグを投入しワンピッチ、早巻きストップ早巻きなど、海の中を想像しながらジグを動かしていきます。高速で移動するカツオに対し、こちらも動きのあるジギングで勝負。

釣りは想像力豊かに柔軟な発想が求められ、状況に合わせ手を替え品を替えの動きがビジネスにも通じるものがありますね^^ 家族への釣りへ行くことの言い訳にもなります^^

すると何度かカッカッカッと当たりがありますが喰い込まずバラすのを繰り返し、ついにきました!カッカッと竿先が水面へ突きさり、その後大きなブルブル感が!ソウダガツオは釣ったことがあるので、これはワラサでなくてカツオかもって期待して慎重にリールのやり取りをしていきます。

巻き上げている途中も頻繁にブルブル感が伝わり、徐々に確信へと繋がります。これはカツオに違いないと!

20分ほどの格闘の末、ついに魚体が海面下に見えてきました。おーーー見たことない線模様の腹!やりました!!カツオ初ゲット!

カツオは動けなくなるとダメなのでしょうか、水面下ですでにお星様になっておりました。。

カヤックフィッシングを初めて4年ほど。最近ようやくジグの動かし方がわかってきて青物も釣れるようになり、ますます釣りの世界へのめり込んでます^^ 苦節!??を経て念願のカツオをゲットできしばし恍惚状態。

その後、丸々太った鯖も加え、海の中は青物祭りでした^^

朝まずめの賑やかさも9時ごろになると静寂さを迎え、海上も真夏のギラギラした太陽が照りつけ、朝方吹いていた微風もなくなり、灼熱地獄化してきたのでStop the Fishing!

早めの帰宅で、友人を呼んでカツオ祭り。バーナーで炙りたたきにし、ニンニク醤油で食べたら絶品!

ついでにママ友へもおすそ分けし、釣った真鯛も見せ、私はすっかりヒーロー気分、釣り人あるある。

妻には子供のように自慢して、周りも”わーすごい”って付き合ってくれてるのよと釘を刺されました;)^^

炊きたてのうまい米と新鮮なカツオ、極上の幸せです。

釣りは最高だな!!

2018年7月17日

つや姫生産者講習会

先日、飯豊町椿地区で開かれたつや姫の講習会へ参加してきました。


当日はざっと見渡しても100名以上のつや姫生産農家の方々が参加。

山形県の農業技術普及課の方がつや姫の水田を前に現時点の育成状況を説明し、草刈りは7月20日までに地域で協力して済まし、つや姫の肥料はいついつまでに終わらすよう等、事細かに指導してくださいました。

雪若丸とつや姫、栽培ポイントは? 高畠、飯豊で講習会
http://yamagata-np.jp/news/201807/07/kj_2018070700136.php

ついつい独りよがりになりがちな農作業も、近隣の農家さんと情報交換しこうした講習会へ参加することは、全体の流れを把握し、今年の天候予測、現況を鑑みた作業スケージュールとの逸脱がないかを確認することができ、大変有意義なものです。

興味深かったのは、山形県の新ブランド雪若丸の特性。

雪若丸の稲が育つ水田を前に、栽培ポイントを説明してくれました。

雪若丸ははえぬきやつや姫と比べて、素人目でも稲は短く株が多くて青々していることに気付かされます。

追肥のタイミングや出穂、収穫の時期も異なるので注意が必要ですね。

万宝院ファームでは今年は作付けしておりませんが、来年は作付けしお客様へ販売していきたいと考えております。

雪若丸、つや姫、そしてはえぬき、3つのブランド米を肥沃な置賜の穀倉地帯で育てていきます^^

2018年7月13日

草刈りと溝切り完了

西日本豪雨の被災者の皆様にお見舞い申し上げます。

懇意にしてくださるお客様が岡山県、広島県にいらっしゃいますので、無事を祈りつつ、個人農家としてこうした災害時にボランティアでお米を送るとか、どのように向き合っていくかを考え行動に移したいと思います。


こちら置賜も先月、豪雨土砂災害警報が発令されましたが、幸い大事に至らず、稲も無事すくすくと育っております。

山形県置賜地方は災害が少ないと言われる地域ですが、日本列島そのものが火山大国、活断層はどこにでもあるとの認識で、いつ何時大きな災害に見舞われてもおかしくなく、災害時には余剰のお米を被災地へ送るなど助け合いの精神でいたい気持ちが強いです。

4月上旬の種まきから続いた断続的な稲作作業も、この草刈り、そして田んぼの溝切りにてひと段落。

今年は田んぼを6ヘクタールへ増やしたので、全ての田んぼの畔周りを草刈りするのに5日ほど、溝切りも4日ほどかかり、全身筋肉痛でなかなかの重労働。稲作は短期集中で作業を効率よく行い、余暇はのんびりが基本ですね^^

いやーーそれにしても全身パキパキです。草刈り機のアクセル吹かすのに常に右の人差し指でレバーを押すのですが、人差し指だけ極度な筋肉痛で頻繁につってしまい、寝ている時も痛さで何度も目が覚めます:(

作業も終わり久しぶりに神奈川へ戻ってきたのですが、妻の第一声は”痩せたね!”でした。

草刈りしていると不意に足元に蛇が現れ、はっとする瞬間があります。気をつけないと一緒に刈ってしまうので、どいてどいてって追い立てます;)^^

さあ、久しぶりの余暇、西伊豆へカヤックフィッシングでも行って来ようかな。

聞くところによると、ショアから本ガツオやスマカツオが上がっているらしいです。朝まずめ夜明け前からジグ投げてみます^^楽しみーーー

思う存分英気を養い、秋の収穫へ備えます^^

2018年7月6日

田面ライダー

小雨混じる涼しい陽気、田んぼの作業もはかどるので多面ライダーの出番です。


多面ライダーとは後ろに溝切りがついたバイク。

田んぼの中を爆音轟かせ暴走族のようにツーリング^^

こんな感じに田んぼに溝を掘り、水はけを良くして中干し(田んぼを一度干し、根張りを促し根の活力を高めることを目的とする)を助けます。

炎天下で田んぼの中に入るとサウナ状態で作業になりませんが、曇天だとはかどるはかどる。

それにしてもただでさえ寒暖差の激しい山形県、雨が降ると朝晩15℃まで冷え込み寒いです。

風邪を引かないよう気をつけないと。

2018年7月5日

2回目の草刈り

田植えを終え、夏本番を前にした2回目の草刈りを開始。


置賜はまだ梅雨の真っ只中、晴れたり雨が降ったりの繰り返しの日々ですが、畔の雑草の勢いが俄然強まってます。

例年7月20日を目安に2回目の草刈りを終えるので、全面終えるのに一週間はかかるだろうと予想し、このタイミングで始めました。

この時期、伸び盛りの雑草をそのままにするとカメムシの巣と化し、稲に悪さをするのでしっかり刈り取ります。

8月中旬には稲から穂が出(出穂)、出穂後カメムシが水田へ侵入し、籾に口針を刺し吸汁し、吸汁した籾の部分は黒く変色し(斑点米)、お米の品質を下げてしまいます。

今年は自走式草刈機を導入したので、畔の草刈りが早い早い。

肩にかけて一歩一歩草を刈って進むタイプのものと違い、戦車のように1速、2速とスピード調整できて高速で刈っていけるので、あっという間に広大な面積を刈り取ることが可能です。

伸び放題の雑草をスパッと刈っていく快感は何気に楽しい!

草を刈ると視界も開けて、清々しい気分になって気持ちいい。

この時期は草刈り、田んぼの溝切りとやることが多いですが、終わればのんびりできそうです。

今年は田んぼの面積を増やしたので、自走式草刈機が大活躍。購入してよかった!

2018年7月1日

中干しの準備

田んぼの水を抜き、中干しの準備です。


万宝院ファームでは毎年7月上旬に中干しを行います。

中干しとは一度田んぼの水を抜き、日干ししてからからの状態にすること。

深水管理で中干しを行わない農家さんもおります。

中干しの目的は、

- 土中へ酸素を入れ、根腐れを防ぐ
- 土中の有害なガスを抜く
- 過剰な分けつを抑制
- 土を固くすることで、収穫時のコンバイン作業が可能となる

田んぼの排水口を開き水を抜き、あとは田んぼが乾くの待ちます。

1週間から10日ほど待ち、田んぼがある程度乾くといよいよ田面ライダーの出番。

仮面ライダーのパクリそのもので、田んぼの中を疾走し溝を切り、排水口に溝を繋げることで排水をスムーズにし、より効率良く中干しが行えます。

田んぼの溝切りが終わると、畔の草刈り、そして下椿地区の黒獅子祭りへと続きます。

2018年7月1日

田園散居集落 2018.07 BY DJI
万宝院ファーム
万宝院ファーム
美しい水田風景をドローンで空撮してみました。

万宝院ファームのある飯豊町下椿地区の全景を撮影。

新緑に染まった水田は本当に美しい。

東に蔵王連峰、南東には磐梯朝日国立公園に指定されている吾妻連峰、南西に飯豊山と、風光明媚な山々に囲まれた置賜を空から撮影してみると、改めてその美しさに心が奪われます。

今年は四季の風景をドローンで撮影し、編集してショートムービーを作成してみたいと思います。

それにしても綺麗です^^

2018年6月30日

残雪 蝉の声

飯豊町も梅雨明けかと思わせる晴天。

田んぼの中の雑草とり、天日干しの準備で昨日は一日中水田で作業をしておりました。


風が少しでも吹いていれば作業効率も上がるのですが、無風で30℃超えは危険なので、これからの時期の作業は早朝と夕方のみ。

飯豊は真夏でも寒暖の差が激しく、夜は20℃前後で大変過ごしやすく、早朝と陽の沈む夕方は心地よいです。

もう7月に入るというのに飯豊山には残雪が見られます。

そして近所の農家さんの防風林から蝉がけたたましく鳴いてました!

なんともいえない不思議な光景。

今夜は下椿地区の部落の集まりで、黒獅子祭りの打ち合わせ。

久しぶりのお酒を飲みますか^^

2018年6月28日

前職へのささやかなお礼

前職でお世話になった方々へささやかながらお米を送らせていただきました。


日本市場への進出20周年記念ということで、300グラム(おおよそ2合)の”はえぬき”を20セット。

当初はロゴのスタンプを作り、お米袋に押印していこうかと考えたのですが、作成時間が10日間ほどかかるようなので、代わりにステッカーを注文し貼付してみました。

早速お米を受け取った仲間の方々からthank you! の返答を続々いただき、素直にうれしいです!

前職は優秀なクリエイター集団のエージェント。私の素人感満載なステッカーとCANVAで作成したパンフ。少し恥ずかしいですが手作り感満載で大丈夫かな;)^^

これから米袋のパッケージをどうしようか、ロゴを製作していただいたBRIDGEさんへ相談し、こつこつとブランディングを構築していこうと思います^^ 一歩一歩ですね。

2018年6月27日

雑草の勢いが弱いです

今年は雨が少ないので、雑草の勢いが弱いです。


4月から5月末にかけて雨風強い日々が続いていたのですが、田植えが終わるとともに雨が止んでしまい、雨の降らない梅雨空が続いてます。

今日は久しぶりの本格的などしゃ降りですが、少雨の影響でしょうか、畔の雑草の勢いが弱いです。

雑草が伸びてこないので、草刈りの頻度も減りそう。

7月中旬に草刈りし、あとは8月下旬の2回で終わればいい感じ。

昨日は田んぼの中に入り、雑草を取ってましたが、ぬかるんだ泥に足を取られ、暑さでバテてしまいました。

骨の折れる作業ですが、根っこから引き抜くと気持ちいい。

飯豊町は飯豊山系からの雪解け水が豊富なので、雨が降らなくてもそれほど心配はないです。飯豊山にはまだまだ雪が残ってます。

側溝を流れる水は冷んやりし、暑さでバテてくると足を突っ込み体温を下げることができるので重宝してます。

今日は雨なので家でのんびり。晴耕雨読の生活です。

2018年6月24日

インスタにうれしい投稿が^^)

万宝院ファームのお米がインスタグラムに紹介されておりました!

投稿はこちらです。 (こちら記載させていただきたくご連絡したところ、快諾してくださりました!ありがとうございます^^)

https://www.instagram.com/p/BkU89MSl8yP/?taken-by=saoringo_0222
"万宝院ファームさんの玄米ごはんな朝ごはん&山形のだしなお弁当&秋刀魚の蒲焼きな晩ごはん(*Ü*)
今朝は、先日届いた山形県の飯豊町にある万宝院ファームさん (@millionstreasuresfarm )のつや姫🌾
粒も揃っていて、噛めば噛むほど甘い! めちゃめちゃ美味しくて、ペロリと食べてしまいました😋
そして、お弁当&晩ごはんは72時間経った寝かせ玄米🍚 もっちもちで美味しい♡
毎日、美味しい玄米が食べられる幸せ。
そして、ごはんを美味しいと思って食べられる幸せ。
そんな幸せを大切にしていきたいと思います。"


美味しそうな食卓の画、当ファームのお米を美味しくめしあがってくださり、生産者一同感謝感激です!

健康にも良い寝かせ玄米、我が家でも72時間保温して食べてみます^^

玄米レシピも豊富で参考にさせていただきます!

ありがとうございます!!

2018年6月22日

ロゴデザイン 万宝院ファーム

素敵なオリジナルロゴを作成していただきました^^


万宝院ファームのオリジナルロゴを作り、いい感じのパッケージで自慢の美味しいお米を販売してみたいとずーっと思っていて、日々ネットでサーチしたり、coolなTsutaya書店のデザインコーナーをぶらぶらしてました。

Pinterestでお洒落なロゴが入った米袋などを収集し、ああでもないこうでもないと思いを馳せながら徒らに時間が過ぎ去っていき。。。

ある日ネット検索していると、クリエイター向けの作品ポートフォリオサイトのBehanceというSNSを見つけ、とある日本のクリエイターのポートフォリオにビビっときました。直感で生きてる派なので^^

どこか懐かしさを覚える、それでいてモダン、そして異国情緒なアクセントを感じとれる、クリエイターは沖縄在住のTakashi Maekawa様。英語の紹介文から醸しだされる人柄、作品に対する情熱も素晴らしいです。

万宝院ファームは英語にするとMillions Treasures Farm。グローバルな市場も視野に入れビジネス活動する気概を抱く私どもには、この異国情緒感も直感に響きました。

BRIDGE DESIGN WORKSという沖縄拠点のデザインオフィス。

BRIDGEのやるべきことに大いに共感です。

”デザインはアートではなく、消費者のニーズに応える商業ベースの存在です。また、デザインは主役では無く、お客様の会社や店舗、サービスの個性をより伝わりやすく可視化する付加価値だと思っております。”

デザインとかどこか独りよがりで自己満足の世界に偏りがちなところがあると素人ながらに感じていたので、これは!と思いました。

センス良くて直感でいいな!って感じられる作品。感謝感激です。

デザインの意図も事細かに叙述してくださり、おーって感じさせられました。

シンボルマークは美しく並ぶ「水田」をイメージ。

整然と並べることで「真面目さ」も表現。

稲作農家のことよく理解されてるなって嬉しい気持ちになりました。

田植え機を上手く使いこなし、真っ直ぐ整然と植えることで多くのお米を収穫できます。

稲が整然と植えられた水田は美しい。初心者の私が植えた田んぼはぐにゃぐにゃ曲がってますw

田植え後も日々水管理を怠らず、雑草を刈り、稲の発育を見守っております。稲作農家真面目でないと務まらないですね^^

その他感心させる記載もあり、こちらのロゴデザインとともに歩んでいきたいと思わせる作品のご提供、ありがとうございました!

ブランディング楽しみ^^

これからパッケージ等に活用していきますので、私どものお米に対する思いを、ロゴを通し感じ取っていただければ幸いです!

2018年6月18日

雑草の管理

田植え後の初回の草刈りを5日ほどで完了。

暖かくなると雑草の勢いが強まり、あっという間にあぜ道が草で覆われてしまいます。


これから1ヶ月に一度ほど、9月末の収穫まで3~4回ほど草刈りを行います。

それにしても草刈りはなかなか難しいです。

経験の浅い私が行うと地面を刈ってしまうのも頻繁で、石ころに当てて刃が跳ね返り、ドキッとすることもしばしば。硬い石に刃を当ててしまうので、あっという間に刃がダメになってしまいます。

以前、面白そうな稲作の本『サトちゃんのイネつくり作業名人になる』を手に入れ、そのまま本棚に置きっぱなしにしていたので、何かヒントがあるんじゃないかと思い、雑草管理の章を読んでみました。

作業のhow to本って、実際に作業を体感してから読み込まないと、何を言っているのかわからず、全く頭に入ってこないですね。

そんな理由で、上達しない草刈りを効率よく進めるために、こちらの稲作本を読んでみました。

いやーー、目から鱗です。

曰く、”ズバリ、刈る高さは株元から10cm”

私のようにできる限り根元ぎりぎりで刈ってしまうと、雑草が頑張って分けつし余計増えてしまうようです。

10cmぐらいの高さで刈れば、地面を削ったり石を誤って刈ることもないので、刃も長持ちするし、地面にも光が当たらなくなり、新たに伸びる草の数が減るとのことです。

次回は株元10cmを目安に草刈りを進めていこうと思います。

2018年6月12日

昔日の面影 置賜

T-SITEを探索していると、なんだか馴染みのある表紙が。

大英帝国の女性旅行家、イザベラ・バード著『日本奥地紀行』の装丁のイラストタッチと似ている。

手にとったのは『逝きし世の面影』。

出版社はどちらも平凡社。

平凡社って歴史好きには堪らない中国古典文学シリーズを刊行してて、その叢書は至高の知の源泉。

その奇書シリーズ、黄緑色の装丁で分厚い『水滸伝』『三国志演義』『西遊記』は、若年の頃寝食を忘れ読み耽ってました。

これは本当に偶然なのですが、『逝きし世の面影』を手にとり、ぱっと開いたページで手の子と言う文字が目に飛び込んできました。

イザベラ・バードの記事を引用しています。当時の東北地方の農民の肖像画も。


そこにはこのような描写が。

”山形の手の子という村の駅舎では、「家の女たちは私(イザベラ・バード)が暑がっているのを見てしとやかに扇をとりだし、まるまる一時間も私を煽いでくれた。代金を尋ねるといらないと言い、何も受けとろうとしなかった。・・・・・・・・・・それだけではなく、彼女らは一包みのお菓子を差し出し、主人は扇に自分の名を書いて、私が受けとるよう言ってきかなかった。私は英国製のピンをいくつかしか彼らにやれないのが悲しかった。・・・・私は彼らに、日本のことを覚えている限りかぎりあなたたちを忘れることはないと心から告げて、彼らの親切にひどく心うたれながら出発した”

手の子という村は現在では飯豊町手ノ子地区を指します。万宝院ファームがある椿地区のお隣です。

イザベラ・バードが旅した明治初期と現在とでは、何もかも異なり比することはできないですが、東京から来た私も、土着の方々の親切心に常日頃接しています。

なんだかイザベラ・バード の言葉に同調したのは、私も手ノ子出身の方に大変良くして頂き、お昼や夕食に天丼、おむすびと焼き魚などを届けてくれ、その親切心に感謝しています。

150年ほど前に異国の地を旅した異国の方が感じた思いを、同じ土地で私が実体験で現在進行形で感じている。なんだか不思議な感じです。

時代は変われど、他所者でも誠心誠意地元の方々へ接していると、その土地の人々も親切に返して頂ける、置賜に限らず、逝きし世の面影は日本全国津々浦々、現代も連綿と続いているんだなと改めて感じとりました。今も昔も人々の営みが続くかぎり。

イザベラ・バードが愛した置賜は、人情味溢れる自然豊かな素敵なところです。

2018年6月8日

畔の草刈り

稲も順調に育ち、一安心。

こちらは梅雨入りがまだで、この2週間は雨が降らず毎日暑い晴天の日々が続いております。


稲はいい感じに伸びてきて、水田のいたるところにトノサマガエル、アマガエルのおたまじゃくしがわらわらと湧くように活動してます。

それにしても暑い!!

雨が降らないので雑草の勢いもそれほどではないですが、それでも草刈りが必要な背丈へ伸びてきたので、早朝から草を刈り始めました。

重量ある草刈り機を肩に掛け作業をしていると、体力の消耗が思いのほか激しく、水分をこまめに補給していないと、頭がくらくらし熱中症に陥ってしまいます。

梅雨入り前に初回の草刈りを終わらせたいですね。これから収穫までに3、4回ほど草刈りします。

お隣の農家さんは飯豊牛を10頭ほど飼育していて、刈った雑草を軽トラに積んで飼育小屋へせっせと運んでいます。刈ったばかりの乾いていない雑草はビタミン含む栄養豊富で牛さんも喜んで食べるとのこと。

牛もかなりグルメなようで、スギナという繁殖力旺盛な厄介ものの雑草(別名地獄草と言われてるようです!)は嫌いで、クローバーは大好物だそうです。

草刈りは大変ですが、雑草を次から次へと撃退していくゲームのようで、爽快感半端なくて以外と楽しいです^^

2018年6月7日

わらび採り

隣町、小国へわらびを採りにいきました。

小国町は山菜の宝庫として有名で、小国町観光わらび園は毎年県内外から多くの観光客で賑わいます。

私どもも飯豊町の産直で販売するわらびを確保するため、毎年5月末から6月初旬にかけて小国の山へ採りに出かけます。

早朝の山は靄がかかり空気が美味しい。

こんな陽が当たる山肌にたくさん自生してます。

一本一本丁寧に採り、帰宅後にアク抜きをし、お店へ並べます。

醤油や麺つゆをかけおひたしは絶品。炊き込みご飯も最高!

2018年5月26日

田植えも終わり平穏な日々へ

4月初旬から2ヶ月間、各工程待ったなしの日々が過ぎ去り、田園も落ち着きを取り戻しつつあります。


今期から本格的にトラクターと田植え機を乗りこなし、水田の耕耘、代掻き、田植えを完了。

耕耘では田んぼそれぞれに特徴があることを身を以て体験。粘着質の泥深い田は、田植えブーツを履いても膝まで埋まり、歩くこともままならないですが、トラクターも気をつけないとすぐにエンストし立ち往生してしまいます。そんな時は油圧レバーで耕耘機を上げ脱出。

耕耘で細かく砕いた土をトロっトロにし、いつでも田植えできる状況までもっていく代掻き。

田んぼ一つ一つが個性を持っていて、同じ地域でも粘着質、さらっとした土、泥の深さなど千差万別。

田植えは真っ直ぐ植えるのが難しい。

2枚目、3枚目と植えていくと機械の特性とコツが分かってきて、真っ直ぐに植えられた稲を自慢げに眺め自己満足に浸り、いつしかそのゲーム性に酔いしれます。

今年も無事田植えが終わり、気付けば初夏の訪れが感じられる季節となりました。

日が暮れると近くの社から囃子の音色が聞こえ、黒獅子祭りの時期ももうすぐ。

豊かな自然と土着文化が融合した置賜の光景は美しいです。

2018年5月20日

久しぶりの晴天!

最高に心地よい久しぶりの青空!

5月に入り強風、雷雨の日々が続き、先日は夜中にスマホから飯豊町に土砂災害警報のアラームが鳴り響き、田んぼが心配で不安でした。


ようやく待ちに待った青空。やっぱ晴天の下での田んぼ作業は気持ちいい!

遠くに見える飯豊山はまだ雪を冠し、その雪解け水は冷んやりします。

近くの山もまだ積雪が見られます。

蔵王山も見渡せますが、ほとんど雪は残ってないですね。天元台もゲレンデに少し雪が残っている程度。

四方が有名な山々に囲まれ、置賜は本当に美しいところです。

田植えもほぼほぼ終わったので、そろそろ一時休憩。

早く釣りに行きたい!!

2018年5月18日

農家の現況への考察

12日土曜日から田植えを始め、田んぼ2枚を残しほぼほぼ植え終わりました。

毎朝早朝5時から暗くなるまで作業、帰宅後に晩飯をレトルトで済まし、そのまま爆睡状況です。この状況なんだかおかしくないかな??


というのも、これほど根詰めて雨の日も休みなく働き、周囲の誰よりも早く田植えを終わらせ悦に入る、生産のみに力を入れる個人農家なら(万宝院ファームもまだまだ個人農家ですが)、もちろん自身のペースで好きなスケジュールで進めていけばいいと思います。

ただ私は新規就農者として稲作を軸として農業ビジネスを経営するとの意思を示し、他業界から進んでこの飯豊町へ移り、生産のみならず販売、マーケティングに力を入れてます。

これから生き残る農家は生産3割、販売マーケ7割と言われている時代。しかしながら、多くの個人農家は販売をJAや近隣の直販をしている農家に頼り、人件費を鑑みず作業をしているのが現況です。

田植えを早く終わらせることに異論はないですが、雨天の中作業を行うと視界不良、冷え、必要以上な水量等、作業効率は著しく落ちます。

あと、あまりに早く田植えを始めると、周囲の農家も焦り出し、結果田植え早植え競争が勃発します。。。

スケジュールは余裕があるのに、なぜ早く植え終わる必要があるのだろうか?近隣の米沢、赤湯、長井では飯豊より暖かい気候であるにも関わらず、まだ代掻きも終えていない田んぼも多くあり、田植えはもちろん始まっていない。

また適度な休暇は本当に大事ですね。10日間を超えた作業は心身ともに疲労が蓄積し、他の業務が疎かになります。

生産のみに携わってきた農家は得てして短期間に終わらすことに生きがいを感じ、短期集中に伴う根性論へ走りがちだと思われます。

自身のブランドを築き個人法人問わず全国、そして海外のお客様と直接取引を行うには、根性がどうのこうのはひとまず置き、自身の頭をフル稼働し、生産はどのように行えばより効率よく、そして何より大事なのが楽しく取り組めるのか真剣に考えないと、農業という労働への熱量を維持するのは至難のことです。

私より上の世代の方々は根性、我慢という言葉を好んで使うように感じられますが、こうした精神論を他者へ強いるやり方では、若者を呼び込むことはできないし、人口減でいずれ田舎の市町村はなくなるでしょう。

他者への寛容さがすごく大事だと思いますが、個人農家はどこもかしこも事業主で王様気分。頑固さや今までのやり方を踏襲し変革することは大変難しいのが事実ではないでしょうか。

都会で生まれ育ち、他業界から飛び込んできたからこそ、現地の人々には思いつかないことを感じとり、試行錯誤しながら前へ進んでますが、独り思い悩むことも多々あります。

メディアでよく目にする地方移住の現実、大げさでなく結構当たっているなと改めて感じます。

今流行りの地方創生、どこもかしこも補助金目当てが横行し、行政主体で新しいビジネスを築き上げる、若者の移住を促進する、民間のビジネス感覚を持ち合わせていない為にどの施策も上手くいっているとはいえない状況です。

もちろん田舎ならではのメリット、自然が最高、空気がきれい、飯が旨い、親切な人が多い、どれもこれも素晴らしい。こうしたメリットがあるから農業ビジネスへ打ち込むことができています。

本格的に稲作業を引き継ぐため力を入れ始めて一年が経ち、農家の現状について思うことをとりとめなく書き綴りました。

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