去る1月22日(金)、リージョンプラザ上越にて、青森のリンゴ農家 木村秋則さんの講演会が開催されました。
社長を始め、皆で聴きに行ってきました。
木村秋則さんは、農薬と肥料をいっさい使用せずに、リンゴを栽培している農家の方です。
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演されたこともあるので、ご存知の方も多いと思います。(2006年12月7日放送)
そもそもこの講演会を聴講したきっかけですが、社長が、昨年11月に木村さん関連の本を手に入れて読んでいたんです。
その後12月初旬に、上越での講演会の開催を知り、「聴きに行こう!」と即決。
講演の演題は、「〜「答えは必ずある」〜 自然栽培によるリンゴづくり」。
農薬・化学肥料、すべての肥料を使わないリンゴ栽培に踏み切ったきっかけ。
リンゴの収穫ゼロの時代に、他の作物の栽培に時間を使って得たこと。
一日中、作物につく虫を観察・研究し、そして発見したこと。
農薬や肥料を使うことが、どれだけ環境に負荷がかかっているかなど、ここに書ききれないくらい様々なことをお話してくださいました。
ゆったりとした語り口ながらも、心身からあふれ出る情熱を感じました。
あっという間の2時間に、衝撃と影響を受けた内山農産。
社長に講演の感想を求めました。以下が社長の感想です。
麦の根が、硬盤層を突き破るほどの力があるとは知りませんでした。
通常、土壌内の硬盤層を突き破るためには、サブソイラーという機械を使いますが、麦の根が硬盤を突き破ってくれるとは、目から鱗が落ちる思いです。
※補足:日本の土壌は、標準で土の表面から30センチ程下のところに、硬い土の層(硬盤層)がある。
この下には、4千年分蓄積されたカリ(カリウム)が眠っており、このカリを活かすためには、硬盤層を突き破る必要がある。
これまで肥料は上から撒くという認識であり、硬い土の下に蓄積されているカリを使う発想はまったくありませんでした。
既存の農業技術にとらわれず、今までにない考え方を取り入れるヒントを与えてもらいました。
さっそく今年、我が家の果樹園(柚子、銀杏、柿、スモモなど)や畑に麦を蒔いてみます。
麦は実ったら食べても良いとのことなので、麦飯にしましょうか。
なお、食べない場合は、刈り取った麦は土に鋤きこんではいけないとのこと。
処分に困ったら、ドライフラワーにしてみるのも良いかもしれませんね。
社長内山義夫の感想でした。
社長の感想だけでは分かりにくい、もっとよく木村さんのお話の内容が知りたいという方は、ぜひ木村さんの著書『リンゴが教えてくれたこと』をお読みになってください。
かなり刺激を受ける内容だと思います。