無農薬玄米等の美味しいお米を販売。農家おすすめの美味しいお米を産地直送で販売/通販する産直お米通販のお店。美味しい玄米のお米通販、有機栽培米のお米通販ならここ!
安全性と美味しさ にこだわったお米を産地直送でお届け
×
農場だより(ボンブ(ウ)ガルテン)

ボンブ(ウ)ガルテン
ボンブ(ウ)ガルテン

2日前にオンライン

代 表 者 : 中田宏明 
所 在 地 : 秋田県
生 産 歴 : 45年
モットー : 『なんもだ。さっとずづ やっていご(大丈夫、少しずつ進んでいこう)』
  • 2019年産米放射性物質検査 2019年産米放射性物質検査
  • 29年産米の食味値は82点で 29年産米の食味値は82点で
 
 秋田県の内陸南部は雪の多いところです。ここに住む多くの人たちが思わずため息してしまうほどのたくさんの雪が、実はおいしいお米の源なのです。
 まかれた種が、お日さまはもちろん、お月様や星のまたたき、かぜ、田んぼに入る水、ちいさな生きもの達、その他いろんないのちといっしょの時を過ごし、おいしいお米となります。私たちのできることは、ほんのお手伝い。
 食べてくださる方々の食卓がなごやかになりますようにと願いながら、みなさまのところへお届けします。

 ボンブ(ウ)ガルテンのボンブは凡夫。ガルテンはドイツ語で庭とか園の意です。平凡な人の園というわけで、現在4人の家族です。

5/10ページ[最新]

2015年9月3日

最後の草刈り
 田植え前から始まった今シーズンの草刈りも、今回が最後となりました。田んぼのあぜや農道の草刈りは、シーズン中、同じ場所を最低でも4回は刈ります。刈られても刈られても伸びてくる雑草。そのたくましさに、常々閉口しながらも、ごくまれには感動することも。いや、感動というよりは、あきらめかもしれません(苦笑)。
 春や夏と違って、この時期の草は硬くなり、その姿も地を這うような形となったり、あるいは小さな穂が出ていたりします。実を結ぶのは稲だけではないようです。

 あぜの草を刈る時は、少しずつ傾いてあぜに覆いかぶさってきている稲を刈ってしまうこともしばしば。せっかくここまで大きくなったのにと思うと、こころの中でつい「ゴメンしてけれナ」とつぶやいてしまいます。
 収穫間近にあやまって刈られてしまう稲。収穫作業やもみすり、精米時にこぼれてしまうお米。その量は全体からみるとほんとうにささいなものですが、それでも、最後の最後に仲間たちと離してしまったなと思うと、お米たちに少しばかり申し訳ない気がしてしまいます。

 ここ何日も、雨が近くなってしまった当地。雨を受けながら、天気の良い時はお日さまの光を浴びながら、風の中でカサカサと音をたてつつ、実りの真っ最中です。

2015年8月29日

あっという間に季節が進み
 真夏日が長く続いた先日までの気候が遠い日のことのように、すっかり秋めいてきた当地です。それでも、厳しい暑さだった分、稲の実りが進み、稲刈りも早まることが予想されています。

 おいしいお米をと願って、生長を見守りながら作業を進めてきましたが、いよいよ最終盤のときが近づいてきました。
 稲刈りとその後の乾燥もみすり作業は、お米のおいしさを損なわないための、とても大事な工程。もっとも慎重さを要する作業です。来月の今頃は、そんな毎日を過ごすことになります。

 日いちにちと秋が近づくこの時期。残暑が戻ったりして、気温の変化も大きい時期です。体調に留意され、元気でお過ごしください。

2015年5月17日

田植えまであと少しとなりました
本日の水鏡は曇り気味
本日の水鏡は曇り気味
 田植えまであと数日となりました。周囲の農家の中には、すでに終わった家もあれば、今日植えていた家もあります。当園は明日から代かきの予定。今週後半には、いよいよ田植えです。その前に、水の入った田んぼの風景を写してみました。

 今年は、安心できる米ぬか肥料を田んぼに撒きました。昨年、原料産地の不安から魚の入った有機質肥料をやめていただけに、この秋にはどんなお米ができるだろうと、今からワクワクしています。放射性物質に対する心配を限りなくゼロに近づけるために、いまの自分にできることはこんなことです。

 普通栽培となった昨年産米を、これまでと同様にお求めくださるみなさまに、こころから感謝。以前の有機肥料主体のお米とおんなじとの感想に、うれしいやら、少し戸惑うやら…。本当にありがたいことです。
 理由あっての「普通栽培」ゆえ、新規のみなさまの目にとまりづらいかもしれませんが、よろしかったらぜひどうぞ!

2014年10月24日

新米販売中
袋のデザインが変わりました
袋のデザインが変わりました
 放射性物質の検査が終わり、色彩選別機による選別も、順調に進んでいます。あきたこまち新米のお届けを始めてから二週間くらい経過しました。

 これまでお買い上げいただいた「特別栽培あきたこまち」は、今年産より、秋田県産あきたこまち「ほんわかしましょ」という商品名になりました。お米に添える農園便りの寒いギャグとともに、喜んでいただけたらと思います。理由(わけ)あって普通栽培!です。

*なお、「特別栽培あきたこまち」は、販売中止という表示になっております。お手数ですが、ご注文の際は、上記商品名をお探しください(袋のデザインも変わっています)。

2014年10月3日

前途多難?
日いちにちと秋が深まってきています
日いちにちと秋が深まってきています
 何日前だったか、朝早くに、いつもの方角に向かってカメラを向けました。遠くに見えるコンバインの姿がもう少し大きく写ればと思いましたが、なかなか思うようにはいきません。
 田んぼの中で一晩を過ごしたこのコンバイン。6条刈(一度に6列の稲を刈っていきます)のものです。大多数の農家が使っているのは、3〜4条刈のもの。6条刈りはなかなか、お目にかかれません。

 コンバインが出始めた頃、その価格は、大まかに言って1条(当たり)100万円と言われていました。現実には1条刈の機械は無く、2条刈でしたから、200万円前後といったところでした。40年くらい前の200万!となれば、ずいぶんな金額です。それから、3条刈り、4条刈り。コンピューター制御の高性能仕様などいろいろ出てきて、1条当たり100万円という基準は、どこかに行ってしまいました。6条刈りで高性能ともなれば、1千万くらいかもしれません。いや、超えるものもあります。

 一年の実稼働日数は、4条刈を使っている農家でも、10日も無いことでしょう。でも、これを始めとして、あらゆる機械や設備が無ければ、お米を作ることはできません。こうしたものへの「過剰投資」が、訳知り顔で、常々批判されてきましたが、そういうことを言う人も、実際に農家になってみれば、同じようなやり方になってしまうと思います。

 「1000万円あったらナー」、何か別の使い道を選択できると良いんですけど、土地が目の前にある限りは、そうした意味での自由は無いということになります。

 目の前には田んぼ…。前途田なんダー(寒)。これを書きたくて、ずいぶん長い前口上を述べてしまいました。

 放射性物質の検査結果が速報で届き、ヨウ素131、セシウム134、137とも、「検出下限値以下」でした。検出下限は0.25ベクレルです。新米発送可能まで、あと数日となりました!

*この記事の内容は、ごく一般的なものであって、写真に出ている機械やその所有者とは、一切関係が無いものであることをお断りしておきます。もちろん、和賀屋のことでもありません。

2014年9月25日

それがよいんです
ついさっきまであったのに…
ついさっきまであったのに…
 朝にはあった稲が、日中刈られて、夕方にはすっかり別の風景になっています。
 コンバインという、刈取りと脱穀を同時にこなす機械が出る前は、刈られた稲が、田んぼにずっとあって、自然乾燥されていました。懐かしい風景です。今ではほとんど目にすることができません。

 刈られても、それからお米になるまで、いくつもの工程がありました。もちろん、今もそれはありますが、そうした作業のほとんどは機械に代わられています。でも、余韻というか、何かが無くなったのも、事実です。それを進歩ととらえるのか、ただのノスタルジーととらえるかは、きっとひとさまざまです。物事には、表裏いろいろありますが、その間にもたくさんの面があります。

 野廃留爺…、何だか「良露死苦」みたいです。「良」が違っているような気がしますが(^^;)。

 ちなみに、自然乾燥というとイメージは良いのですが、というか、それはそれとして、乾燥機による乾燥も、機械の進歩で、自然乾燥以上に好適な状態でできるようになっています。

2014年9月10日

当園の26年産米について
 おつきあいくださっているみなさまと、ご希望のお米を探して当園をチェックしてくださるみなさまへのお知らせです。

 これまで当園では、減農薬減化学肥料栽培ということで、使用量の大部分を「有機質肥料」でやってきましたが、今年産米には使っていません。
 有機質肥料の原料として使われることが多い魚について、気になることがあってです。

 福島原発での大事故以降、いまだに大量の放射性物質が、大気中にもれ出ていることは周知の事実であり、放射性物質を含んだ汚染水が海に出ていることも、隠しようのない事実です。セシウム合算100ベクレル以下なら流通しても問題無し、となっている中で、私たちはいったいどれくらいの放射性物質を含んだ魚を口にしているのでしょう。流通の段階で産地名を変えることは、いとも簡単であり、現実にそうしたことは行われています。あまりにもゆるい基準の中で、流通可能となった魚はもとより、基準越えとなった魚はいったいどこに行っているのでしょうか?

 考えすぎ、そういった根拠のない憶測が「風評被害」を助長する、という意見もあることでしょう。肥料を直接口にするわけでもないのに、と思われる方もおいでかと思います。どんなことであれ、お考えは人それぞれです。当園では、そうしたことが気になって、有機質肥料の使用をやめました。
 農薬の使用についてはこれまでのように、「減農薬」に該当する基準内でしたが、上記の事情により、当園の26年産米は、「普通栽培」、あるいは「慣行栽培」と区分されるお米となります。

 *今販売されている化学肥料にも、たいていは、わずかながら有機質成分が入っています。今年使用した肥料もそうです。もどかしい限りです。
 当園では、当園で収穫できたお米のみを販売しています。ここで書いた思いは、当園のお米についてのみ抱くものであることを、加えさせていただきます。
 26年産米のご案内ページも後日公開します。どうぞよろしくお願いします。

2013年10月1日

新米間もなく、そして放射能検査 
秋の深まりは、同じ場所をさまざまな光景に変えてくれます。
秋の深まりは、同じ場所をさまざまな光景に変えてくれます。
 好天に恵まれ、収穫およびその後の作業も順調に進んでいます。白米ですと11日頃より発送のめどがつきました。早くからご予約くださっていたみなさま、それと、これから関心を寄せてくださるみなさまにも、こころから感謝申し上げます。

 数日前に、放射性物質の検査を依頼し、今日その結果が届きました。放射性ヨウ素131、セシウム134、137の三種について、いずれも「検出下限値以下」でした。検出下限は0.24ベクレルです。多くの食べ物が「安全」の名のもと、どんどんどんどん流通する中、この結果が、関心をお持ちの方々のもとに届きますようにと願っています。

2012年10月29日

等級検査
 穂が出て以降、稲刈りの最中にまで厳しい暑さにさらされた今年の稲。当園の米は、1等米と2等米が半々となりました。粒の一部が乳白色になった米粒の割合によって、区別されました。2等は残念。でもお米の味はいつもどおりでした。どうぞよろしくお願いします。 

2012年10月5日

新米お届け始まりました
本日昼前、頭上の雲。みなさまのところはどんな雲でしょうか?
本日昼前、頭上の雲。みなさまのところはどんな雲でしょうか?
ご予約いただいていました順に発送が始まりました。
いまのところ、ご注文いただいた2〜3日後の発送です。どうぞよろしくお願いします。

2012年9月29日

24年産米について
詳しく詳しく調べてもらいましたが、「不検出」でした。ほっとしています。

2012年9月24日

実りの秋がやってきました
稲刈り始りました
稲刈り始りました
 全国的にもそうでしたが、8月中ごろからつい先だってまで、当地は高温続きでした。記録的な暑さ、残暑となったようです。玄米の外観がどうなっているか、少し気になるところですが、味の方はおいしくなっていると思います。

 収穫作業はいよいよ佳境に入っていきます。等級検査前でも大丈夫でしたら、来月7日ごろには、玄米でのお届けができるかもしれません。

 放射能検査のために試料を送り、結果を待っているところです。当園の検査の取り組みについて、農場便りでお知らせしますが、お問い合わせくだされば、返事を差し上げます。

2012年6月15日

ご注文ありがとうございます
16、17の両日は家を離れるため、ご注文やご連絡いただきました際、当園からの返事が18日となります。どうぞよろしくお願いします。

2011年10月18日

等級検査
やったぁー!
やったぁー!
 たぶん大丈夫と思っていたものの、でも受けてみなければ確かなことはわかりません。全量1等米になりました。ほっとしました。

 等級検査前に届けさせていただきましたみなさまに、ご報告とありがとう、です。今後ともよろしくお願いします。
 当園ならびに当園のお米に関心をお寄せくださるみなさまにも、どうぞよろしくお願いします。

2011年10月9日

本格的にお届け始まります
♪虹の向こうは 晴れなのかしら〜
♪虹の向こうは 晴れなのかしら〜
10月のたよりから抜粋です。*昨夜は花火の音が聞こえました。

 家の後ろすぐ、一本の道路が横に通っています。その道路に沿って前方に、田んぼが広がっています。花火が見えるところまでと思い、農道をほんの少し歩いた途端、驚いてしまいました(この話の先に、あまり期待しないでください)。目の前に、すーっと影が現れたのです。もちろんそれは自分の影でしたが、それがほんの一瞬の時差で、大小二つになったのでした。思わず振り返りました。十三夜の一日前の月が、真後ろ高くあります。そして、道路の脇に一本の外灯があったことにあらためて気づいたのでした。凡夫と外灯、そして月が、ほぼ一直線になった瞬間に、ふたつの影が音もなく現れたのでした。歩をそのまま進めると、大小の影たちは、照らされる角度が変わるためでありましょう、ひとつは縮み、ひとつは伸びていきます。それは自分の数倍もの長さであったり、子どもと同じような低さであったりしました。あるいは外灯からの距離によって、影の濃淡に変化が生じ、子どもの自分が薄くなったり、見えなくなったり。大きい方の影にも、同じようなことが起こっていました。試みに横へわずかに動いてみたら、影は斜め二方向に、それぞれ分かれました。このとき、影の大小や濃淡、出現方向の組み合わせは、おそらく無限であったに違いありません。さぁ、52才凡夫が、春の田植え直後の光景に続き、またまたファンタ爺を自覚した一瞬でした(笑)。

 こんなことをしている場合じゃありません、ということで、稲の無いのを良いことに田んぼの中を50メートルくらい歩きました。月の明かりは思いがけないほどに明るくて、だだっ広い田んぼの中にぽつんといる自分が、もしかすれば誰かの眼にうすぼんやりと見えるのではないかと思われるほどでした。花火を見たのは、ほんの二、三分のことです。それで充分でした。家に入る前にもう一度、影が現れた場所に立ってみました。思い描くような影の動きが見られるかと思い、前後左右に数歩、行ったり来たり。でも、ハッと思い、すぐやめました。誰かの眼に止まったなら、私の行動は怪しいのひと言に尽きます。貴公子ならぬ奇行師、ファンタ爺どころか、ヘンなオジサンと言った方がピッタリではないですか!

2011年9月29日

新米販売まであと少し
 稲刈りが始まって今日で7日。晴れの日がよく続きました。予報によると、明日から4日間くらいは雨の模様です。機械設備の関係で一日に多くの面積を刈ることができず、残る田んぼにあと3日の晴れの日を要しそうです。
 稲刈り初日の籾を、急いで籾すりして、検査機関に送りました。

 玄米のお届けができるようになるのは、もう10日くらいでしょうか。その数日後からは白米も可能になります。23年産米、どうぞよろしくお願いします。

2011年9月10日

秋の気配
秋の空にはいろんな形の雲が…
秋の空にはいろんな形の雲が…
 9月も9日目となりました。昨夜は雲の切れ間から時々、半月が顔を見せていました。雲がゆっくりと動いているのか、それとも月が動いているのか、もしかすればそのどちらともなのか、ともかく、しばしの間ぼんやりと、その様子を見ていた凡夫です。交わした言葉は二言三言。いや、交わしたと言っても、その時月が何かを答えてくれたわけではありません。ただこころの中で自問自答しただけのことでした。

 ちなみに月の答えは、どんな時であってもたいていの場合、「そうかもしれないね……」だというように感じています。あっ、いえいえ、月に語りかけるなんて、そう何度もあることではありませんよ。でもこれからの季節、みなさまも、独りのときにいかがでしょうか?

 日中の暑さはともかく、朝晩はずいぶんと、秋の気配を感じるようになりました。寝心地が良くなってきて、ついつい起きるのが遅くなってしまいます。「悪い奴ほどよく眠る」というのは、誰が言ったことでしょう。その昔、話題になった映画のなかの科白でしょうか。時間は決して長くないのですが、毎日良く眠れる凡夫です。あはは、心配ごとはあるんですよ、それなりに(笑)。いったい何が(何処が)悪いのか? 思い当たることがないわけでもありませんが……。

 稲の稔りもずいぶん進んできました。ぷっくりと膨らんだ籾の色は、夜露を受けた朝などは、とてもみずみずしく見えます。籾の表面には、うっすらと産毛のようなものが付いているのですが、これも濡れていて、(少し大げさですが)きらきらと輝いて見えたりしています。稲刈りはあと10日もすれば始まっていることでしょう。ちょうど、春の田植えを控え、5月に入ってどんどん風景が変わっていったように、9月も下旬頃からやはり、日一日と様相が変化していくこととなります。こころに浮かぶ思いは、実にさまざまです。

2011年3月22日

再開のお知らせ
亡くなられた多くの方々のご冥福と、被災されている多くのみなさまの平安をこころより願いつつ、受注再開のお知らせをさせていただきます。

2010年10月25日

あんどナウ
 今年のお米は外観がいつもと少し違っていて、初めて精米した時は、驚きというか衝撃を受けたのでした。果たして味はどうなのかと心配したのでしたが、食べてくださった方々からは、「いつもと変わりないですよ」とか「おいしいですよ」といった感想をいただき、ホッと胸をなでおろしているところです。
 ありがたいことに、贈答用にお使いいただくことも多々あります。この場合、お米がおいしくないと、何よりお使いものとしてご注文くださった方に、申し訳が立たないのです。その意味でも、味に違いが無かったことはありがたいことでした。

 お米は、品種や栽培地域の違いにより、味がずいぶん違います。同じ地域、同じ品種であったとしても、栽培方法によって「本当に同じ品種?」と思ってしまうほどの違いが出るものです。
 今は食味計という計器があって、おいしさを数値化できるようになっています。当園のお米は、残念ながら最高ランクにまでは遠く及びませんが、それでも、「お米ってこんなにおいしいんだ」という感想を、時々いただくことがあります。お米作りも含めて農業全般が厳しい時代の折り、こうした言葉にたくさんの元気をもらえていることを、ありがたくしあわせなことだといつも思っています。

 安堵ナウ。いまはやりのツイッターでは、こう書くんでしょうか(笑)? 

2010年10月20日

たんぽぽ
一足先に飛んでしまったものも
一足先に飛んでしまったものも
 天気が良いのに、ここ数日なかなか外での作業の時間がとれません。
 夕方近くになって、家の前の畑を耕していたら、少し前の方にタンポポの綿毛がありました。時期が来て風に吹かれても、バラバラになった綿毛は花を咲かせることなく、冬になるのでしょう。けれども、春になればきっとどこかで咲くはずです。きっとどこかで……。

 タンポポの周りの緑色は、稲刈りのあと、切り株から出た葉っぱ。こちらでは「まさり」と呼ばれています。作柄の良くなかった年に多く出ると言われています。
 畑を耕したのは、自家用にタマネギの苗を植えるためでした。

2010年10月15日

珍しいお客さん
「レースは危険」でーす
「レースは危険」でーす
 昨日の11時半ごろ、田んぼから戻ってみると作業場の前を歩いていました。そばまで行っても、飛び立つわけでもなく、ただちょこまかと歩くだけ。50センチくらいまで近づけました。両足にはそれぞれ輪っかが付いていて、レースの途中だったのか、片方には青森中央という文字と電話番号らしきもの。もう一方には、飼い主の苗字と思われるものと数字が書かれていました。夕方まで居て、あとは暗くなったので、どうなったのかわかりません。

 あげるのはどうなのかなぁと思いながら、めんこくて、ついついくず米をひとつかみあげてしまいました。いっしょうけんめいついばんでいました。水もそれなりに飲んだようです。

 自分が、人付き合いがあんまり得意でないこともあり、人よりも動物類が我が家をよく訪れます。昨日はまたヘビの子どもがいたけど、それは内緒にしておかなければ。今日のお客さんは、みんなのこころをなごませてくれました。無事鳩舎に戻れますようにと願ったことでした。

2010年10月1日

稲ッコなくなったぁ
昨日の朝
昨日の朝
 昨日は稲刈り最終日。今シーズンは刈り終えるのに11日間かかった。刈った日それぞれが(時間的に)目いっぱい刈れたことや、収量が少なくて一日に多くの面積を刈れたことなどもあって、この日数でできた。刈り取り最中の突然の雨で中断したり、収量が多くて一日の刈り取り面積が予定より少なかったら、あと2日くらいはかかっただろう。それにしても田んぼの面積の割りには、11日というのは多すぎる。乾燥機その他の設備(規模、能力)が小さいためだ。あきたこまちと、自家用に栽培したきぬのはだという名のもち米を刈り取って終わりとなった。

 晩ごはんの前、いつものように神棚と仏壇へ。無事収穫できたことの報告と感謝をこころのなかで唱える。収穫作業に使う機械はすべて、ずいぶん年季が入っている。いつ、どうなってもおかしくないくらいだ。機械がどうにか持ちこたえてくれたことにも感謝。撫でることはしないけど、やはり「がんばったナ」とつぶやく。

 とりあえず、田んぼには稲がなくなって、籾すり(籾から玄米にすること)作業はあと数日。この機械も古いので、「あと少しだからナ」と言い聞かせながらの作業だ(苦笑)。
 もち米は、わずかな量なので、機械乾燥ができず、ブルーシートをひろげて、その上で乾かしている。今日明日の好天で、ちょうど良いくらいになるだろう。
 これからの作業は、天気と相談しながらの毎日。相談と言っても、こちらはいつも聞き役だけなんだけど。

2010年9月23日

♪トンビがくるりと輪をかいた
 この地でトンビの姿をひんぱんに見なくなってから、数年が過ぎています。以前はどこの家でも、家の周囲の畑の隅ッコに、刈った草や野菜クズ、米ぬか、生ゴミなどを積んで置く場所があって、そこに捨てられた魚類の残渣などは、時にカラスとの争奪戦の原因ともなっていました。

 カラスとの空中戦は一対一で始まるのが常でしたが、いつの間にかカラスの方には援軍がやって来て、孤独なトンビは、(本当のところはともかく)いつも劣勢のように見えていました。常々、野菜などにいたずらをするカラスのことをにくたらしく思っていたこともあって、トンビのことを応援しながら見ていた気がします。

 通常トンビがどのようなところに営巣しているのかということは、今もって知りません。以前やって来ていたトンビが、はたしてどこから来ていたものなのかも、もちろんわからないままでした。ただ、子どもの頃から見慣れていたトンビのいる光景が、ここ数年、身近なものでなくなってしまったことだけは確かなことでした。

 稲刈りを始めて三日目のこと。夜露に濡れた稲は、それが乾くまで機械で刈ることができず、その間、屋内で作業をしていました。ふと稲の乾き具合を見ようと外に出た時、空高くゆっくりと弧を描いて飛んでいる一羽のトンビが目に入ったのです。もうこの地では見ることができないものと思っていただけに、感激でした。尾翼を巧みに傾けながら、大きな輪を描いて、その輪が少しずつ移動しているのがわかります。たぶん、田んぼにねずみなどがいないか探していたのだと思います。
 
 ややあって、そこへ一羽の小さな鳥が近づいていきました。はやぶさ(の一種)かなと思っていたら、同じように輪を描いて飛んでいるではありませんか。「トンビの子ッコだぁ」と声をあげてしまいたくなりました。急いで屋内に戻り、仕事中のパートナーに報告。「小さいのが二羽いるよ」との声に、またまた外に出て見とれてしまったのでした。オスとメスがどれくらいの違いがあるかはわかりません。でもずいぶん小さかったので、きっと子どもだったと思います。子連れのトンビ、それが父か母かはわからなかったのですが、親子三羽、どんな状況なのかなと、思わず人間に重ね合わせて考えてしまったことでした。

 ただトンビを見ることができたというだけのことです。その時、その光景をパートナーと見ることができたというだけのことでした。感激の度合いはきっと違ったことでしょう。でもその光景をいっしょに見ることができて、そのことを話題にできた……。いつもとはいかずとも、共に働けることの喜びを、あらためて感じることのできた一瞬でした。

2010年9月21日

稲刈りが始まりました
お盆に載ると、少しは体裁が良くなりますね。
お盆に載ると、少しは体裁が良くなりますね。
 暑い夏もようやくのことで終わり、秋の訪れをゆっくりと感じる余裕も無いままに、今年も稲刈りの時期を迎えました。猛暑の中を過ごした稲。収穫量はもちろんのこと、米質や味がどんなふうなのかが気になるところです。
 そして、稲刈りを後追いするかのように始まる籾すり作業。刈られると同時に脱穀されたたくさんの籾は、機械で乾燥された後、1〜2日置いて玄米の状態にされます。刈り取り、乾燥、籾すりの3作業が、ほぼ同時進行の形。それに付随した様々な作業もからんできて、いつものことながら我が家は当分ドタバタ状態です。

 籾すり作業は、籾すり機のご機嫌を取るのが以外に難しく、いったん始めたら、キリの良い所まで機械を止めるわけにいかなくなります。小休憩も作業しながら……。昨日は彼岸の入り。団子を食べる日でした。インスタントコーヒーととんがりコーン。

2009年9月22日

間もなく稲刈り、新米のお届けまであと少しです その2
9月の便り、続きです。

 今月下旬には間違い無く稲刈りを始めている和賀屋ですが、実は、例年に増して天気の移り変わりに一喜一憂している今日この頃です。
 それというのも、一部の田んぼの稲が部分的に将棋倒しのような状態になりつつあるから。まだ完全には倒れていません。少し前のめりになったような感じです。こうなると、いちばん避けたいのが雨。いや、雨でなくとも、これからは夜露がじっとりと降りる季節です。その重みも決して侮れません。それはあたかも、腰の曲がった老人の背中に半日以上も荷物を乗せているような状態。その重い露を乾かしてくれるのはお日さまと風のちからですなんですが、何とか持ちこたえてもらいたいナーと祈っているところです。ナンマイダーナンマイダー(笑)。

 稲が倒れてしまうことを「倒伏(とうふく)」と言います。ですがこのあたりでは「稲ッコ きゃった
(倒れた)」とか「つぶれた」という言い方が一般的です。「オメェがきゃす(倒す)なんてめずらしいナ」と近所の同級生に言われました。倒伏というのは人災によるところが多くて、あぁ、でも好き好んで倒す人なんかいないので、人災と言うのは酷かもしれません(自分に甘い)。その原因のほとんどは、肥料のやり過ぎか、やる時期のミスと言われます。稲自体がグンと伸びる時期に肥料が効くのはあってはならないことなんですが、今年はなぜかそうなってしまいました。肥料は春にやったきり、しかもいつもより1割以上減らしていました。栽培管理は同じなのに、一枚の田んぼだけがそうなったのも不思議なことです。「♪のびすぎたのはー あなたのせいよー」なんていうデュエット曲が浮かんできたのですが(一部変えてあります)、声にしたらひんしゅくを買いそうです。のびすぎることとなった原因は特定できませんが、「あなた(私)」しか関係者がいないことだけは確かです。大雨や強風、台風…、来てほしくないなー。

 「つぶれるくらいでなければ、いっぱい取れね」とは増産が叫ばれ、農業や農村に活気があった時代の話。少し前のめりになるくらいが最高の出来と言われていました。いまでは価格がどんどん下がって、それでもなお、「キロ***円までならコストダウンが可能」などと、各界のおエライ方々や学者センセイ、新聞の社説などで言ったり書いたりしているのを目にすると、正直不思議でなりません。あれこれ立派なことを言えるくらいの人が、そんなに大して食べるわけでもないお米の値段に何でそこまで?と思ってしまうのですが、あはは、こういうのを愚痴と言うのかも。
 食欲の秋もすぐそこまで来ていますね。体調をバッチリ整えて、どうぞ元気で迎え撃ってくださいますように!

5/10ページ[最新]