12月12日のニュースアンカーの特集に出たときの内容が、関西テレビ『ニュースアンカー』のHPに掲載されています。
せっかくこだわって育てているのだから、知ってもらいたい。そんな気持ちがギュッとつまっています。
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こだわりのコメ農家が田んぼを飛び出しラジオに!?
(ニュースアンカーHPより)
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徳島県で農業を営む女性がコメ作りの楽しさを伝えようと、ある取り組みを始めました。
伝えるのは「音」。
私たちが普段、聞くことが少ないコメ作りにまつわる様々な音を、ラジオで届けています。
「子どもたちの声。水のせせらぎ。田舎を彩る、ざまざまな音…」
ラジオで今年9月、新番組が始まりました。
「昔、徳島で栽培されていた伝統米が、収穫を迎えました…」
番組のパーソナリティーを務めるのは新居希予(にい・きよ)さん(33)。
新居さんの本業、それは…
そう、コメ農家です。
新居さんは6年前、大学時代の先輩だった夫と結婚し農業と出会いました。
新居さんは化学肥料や農薬を使わず、落ち葉をたい肥にして育てる伝統的なやり方でお米を作っています。
結婚するまで農業の経験が全くありませんでしたが、今ではすっかりその魅力にとりつかれています。
自らが魅せられた、お米が育つ田舎の風景を伝えたいと考えた新居さん。 ラジオ局に何度も掛け合って番組が実現しました。
「田舎っていいなって言われることはあるんですよ。私たちが田舎はこういうものですっていうのを写真とか文章だけで紙に書いたものを渡すよりは、ラジオはもっとイメージをその人の中でふくらましてくれると思うんです」
「ザクザク…この音、わかりますか?
これは稲刈り。稲を刈る音です。身が落ちないよう、大切に一株一株、収穫します」
番組で大切なのは、田舎にあふれる様々な「音」です。
「優しく刈りよるから、それが音に表れるように」
稲を刈った音を聞いてみます。
「まな板で野菜を切るような音に聞こえた…」
稲刈りをしたことがない人にも音だけでイメージしてもらえるか。納得するまで録りなおします。
保育園で新米の収穫祭。
子どもたちに食の大切さを伝える活動も続けています。
「今からお米を洗ってもらいます。いじめるように洗わないで、指の柔らかい所でなでるようにね」
研いだお米は昔ながらの羽釜で炊き上げます。
都会では聞かれなくなった薪のはぜる音。
新居さんはラジオで子どもたちの声を共に届けたいと考えました。
「田舎にいても田舎が出来るわけではないんです。逆に都会に行っても緑が何もなくても生活の中で手作りすることであったり、田舎らしいことを都会に行ってするとちゃんと田舎らしくなるんですよ」
色々な情報が簡単に手に入る時代だからこそ、あえて新居さんは自分の声と音だけで語りかけます。
「初めての羽釜ご飯。元気にはしゃぐ声が響きます。
炊き上がるご飯を楽しみに待っています。
お米の粒のようにキラキラ光る楽しい思い出の誕生です。
人は思い出の味と共に生きています。幼いことからの楽しい記憶と食べ物。
それが健康に生きるための道しるべになる、大切なものです。
私たちのお米作りの原点が、ここにあります」
お米作りを彩る、様々な音。
そんな「田舎の風景」に耳を傾けながら、お米を味わってみませんか