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農場だより(ボンブ(ウ)ガルテン)

ボンブ(ウ)ガルテン
ボンブ(ウ)ガルテン

2日前にオンライン

代 表 者 : 中田宏明 
所 在 地 : 秋田県
生 産 歴 : 45年
モットー : 『なんもだ。さっとずづ やっていご(大丈夫、少しずつ進んでいこう)』
  • 2019年産米放射性物質検査 2019年産米放射性物質検査
  • 29年産米の食味値は82点で 29年産米の食味値は82点で
 
 秋田県の内陸南部は雪の多いところです。ここに住む多くの人たちが思わずため息してしまうほどのたくさんの雪が、実はおいしいお米の源なのです。
 まかれた種が、お日さまはもちろん、お月様や星のまたたき、かぜ、田んぼに入る水、ちいさな生きもの達、その他いろんないのちといっしょの時を過ごし、おいしいお米となります。私たちのできることは、ほんのお手伝い。
 食べてくださる方々の食卓がなごやかになりますようにと願いながら、みなさまのところへお届けします。

 ボンブ(ウ)ガルテンのボンブは凡夫。ガルテンはドイツ語で庭とか園の意です。平凡な人の園というわけで、現在4人の家族です。

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2017年8月6日

♪ 穂々にキスして そしてさよなら〜

今年も出穂の時期となりました。
春に、あきたこまちとは違う稲の苗を二坪分くらいの場所に植えてみました。一握りの玄米を種もみと同じように播き、ちゃんとした苗に育つかどうか試してみたものです。
心もとないような幼苗は、日に日に生長を続け、周りのあきたこまちと何ら変わらないようにまでなりました。
そして、こまちより一足先に出穂を迎え…。

その稲を待っていたのは、スズメたちの集中攻撃でした。籾の中にでき始めたお米の元、乳白色の汁が、スズメの大好物で、瞬く間に食べられてしまいました。あぁ、何と言ったらよいのか。

歌詞は、水越けいこの、♪ほほにキスして、そしてさよならですが、スズメたちは一度きりではなく何度でもやってきます。愛くるしい姿のスズメが、いちばん憎らしく思えるのが、この時期です(苦笑)。

それにしても、厳しい暑さの続く当地です。

2017年7月7日

七夕の願い
 梅雨と言いながら、好天、暑い日が続いている当地です。今日は29度でした。
 田んぼにいっぱい生えてしまった雑草…。数日前から手取りしているのですが、あまりの多さに一向にはかどりません。
 草取りは少しも苦労ではないけれど、でも仲間が誰もいないというのは少々さびしいです(笑)。というか、日を追うごとに、同じ作業がはかどらなくなるのが、キツイと言えばキツイかも。この時期は田んぼの水を無くしてしまうので、 抜いた草の根っこについた泥を落とすことができず、なおいっそうはかどらなくなるのです(^^)。無農薬でもないのに、雑草がたくさん。当園では良くあることです。なかなか思うようには行きません。

 夜、外に出てみたら、良い月の夜でした。暦を見たら旧の13日。十三夜の月ということになるのでしょうか。月が明るすぎて、なかなか星が見えてきません(苦笑)。
 みなさまそれぞれの七夕の願いが、どうかかないますように…。

 「『戦争が起きますように』、とか、『有事をあおって、武器がいっぱい売れますように』などという願いだけは、絶対にかないませんように!」
 七夕飾りは無いけれど、それがこころからの願いです。
 それと、「すべての子どもたちの願いが、ほんの少しでもかないますように!」

 明日の予想は31度! 秋田の中でも常にトップクラスの暑い地です(^^;)。

2017年7月1日

今年も後半に入りました!
 いつもお引き立ていただきましてありがとうございます。
 当園で利用しています宅配会社との取扱い規約が大きく変わったことにより、7月1日からの販売形態の重量上限を25キロといたしました。どうぞよろしくお願いします。

2017年4月10日

「春はあけぼの」ばかりでなく夕方も

 おとといは急な風のために中断してしまった育苗ハウスのビニール掛け作業でしたが、今日は絶好の日和となりました。通常、一日のうちで風の無いのは早朝のみ。この時間帯だけが、ビニールを被せるには最適のひと時です。

 他の作業も交えながらのことだったので、すべてが終わったのは夕方近くなった頃でした。満月かなと思ったら、どうやら十四夜のようです。月を見ながらぼんやりとたたずんでいると、こころがおだやかになってきて、春はあけぼの、だけではないなーと思ってしまうのでした。街で毎日を暮らす人は、春の夕暮れをどんなふうに感じていらっしゃうのでしょうか。きっと、人それぞれでしょうね。

 ビニールハウスも準備が整い、いよいよお米作りが本格化します。

2017年3月14日

春は少しずつ
遠くの風景がもやに包まれました
遠くの風景がもやに包まれました
 3月も半ばに入る頃となりました。まだ雪のある当地。今日は雪解けのもやで、遠くの風景がぼんやりとしました。もやと書きましたが、夜、ローカルニュースを見ていたら、「融雪霧」と言っていました。初めて聞いた(気のする)言葉です。

 あと一ヶ月もすれば、稲は種まき目前。県内、所によっては種まきが済んでいる頃です。春の到来を待ちながら、作業はどんどん先走って進められていくことになります。

2017年2月4日

2月は3月のこども

 今日の夕方近くになって、お日さまが顔を出しました。何となく3月を感じさせるような雰囲気。同じ晴れ間でも、1月のそれとはやはり違うんです。こんなひと時が、2月には時々出てくるようになります。

掌編(3)

「忙しさは少し落ち着きましたか?」
 遠慮がちに尋ねた恵津子に、一瞬の間を置いて「とりあえず少しはね」と安田は答えた。田んぼから稲が無くなりさえすれば、あとはどんな仕事が続くのかなどと考えたことも無い恵津子の問いは、考えてみれば無理のないことであった。安田も何となくそう思ったからであろう。だから、とりあえずなどという言葉が出たのかもしれなかった。
「島田さんはどう? 少しは慣れた?」
 そう聞き返され、恵津子は、「えぇ、でもまだわからないことだらけです」と当たり障りのない答えをして、安田の反応を待った。
「良い時に来たと思うよ」
 突然聞こえた安田の言葉の真意を図りかね、「ここは素敵なところですね。自然がいっぱいの所で、毎日が清々しいです」と恵津子は言った。
「じっくり見ている余裕なんか無かったと思うけど、心和む風景があったでしょ。でもそんなのは、一年の中では、わずかな期間なんだ。これから日いちにちと寒さが増して、雪が降り始めるその日まで、時雨れる日が多くなるんだよ。晴れの日なんて、少しさ。そしていよいよ本格的な冬がやって来たら、雪の怖さをうんと思い知らされ、途方に暮れてしまうことも絶対あると思うんだ。島田さんは、ここが一番厳しくなる時期に来たことになるね。だから良い時に来たって言ったんだ。ひと冬過ごしたら、たぶん覚悟が決まる。ここでずっと暮らせそうかどうかがね。でも、雪は大変だけど、その雪に向き合いながらゆっくり考えれば良い。何かに追い立てられる心配も無いし、周りの声に惑わされる必要も無いからね」

 初雪は早かったが、その後はそれほど降ることも無く、年が暮れようとしていた。
「年が明けたらいよいよ、安田さんの話してた、長い長い一月がやってきますね。でも除雪だけは任せておけって言ってもらえたから気が楽なんです」
 笑いながら言った恵津子に、
「うん、それだけは心配しないでくれ。でも冬道の運転は気を付けてくれよ。あっ、また言ってしまった。これだから中年は、しつこいって言われるんだな」
 安田が苦笑いしながら答えた。
 多くの人がいやになるくらい長く感じられる一月ってどんなだろう。「二月は三月の子どもみたいなもの」ってどんな意味なんだろう。私も、春が来たら何倍もうれしくなるのかな。恵津子は、これまで聞いた安田の言葉を思い出しながら、とにかくいちにち一日を大事に過ごしていけばわかるかも知れないと思った。
 恵津子には、決めなくてはならないことがいくつもあった。この場所で、じっくり考えよう。いまはまだわずかに白いだけのこの地に立って、そう心に決めた。

             −「それぞれの旅路」−

2017年1月30日

1月もあと少しとなりました
掌編(2)

 二人のやり取りに戸惑った様子でいる恵津子に気付いて、柴田は「私たち同級生なの」と言うと、あらためて安田を紹介し、そして恵津子と子どもたちを紹介した。
「島田さん、これからいろんなことで、どうしたら良いんだろうと思うことが出てくると思います。自分はもちろんのこと、役場のそれぞれの担当がいろいろ手助けさせてもらいますが、もし慣れてきたら、たいていのことは遠慮せず安田君に言ってみてください。この人のアドバイスは、少々年寄りじみたところもありますが、押しつけがましさが無い分、気が楽ですから」
 安田はまだ忙しそうだった。顔合わせが済むと、それぞれは別れ、恵津子は新しい住まいへと入って行った。

 その夜、子どもたちが寝入ってから、恵津子は外に出てみた。午後の、今にも降り出しそうだった空からは想像もできないくらいの満天の星空に、恵津子は思わず小さな声を上げた。すぐに中に戻り、子どもたちを起こして一緒に見ようと思ったが、ここでは急ぐ必要は無いのだと思い直し、止めた。こんなにきれいな星空なのに、明日は本当に雨が降るのかしらとも思いながら。
 翌日、昼前から降り出した雨は、四日も続いた。恵津子は、子どもの学校のことや自分がこれから働くことになる職場での説明会、そして暮らしに必要なものの買い揃えなど、休む間もなく動き回った。
 その足となったのは、どんなに古くても構いませんから、出所のはっきりした物をお願いできないでしょうかという、事前のやりとりで用意されていた軽自動車であった。
 行く先々で、恵津子のことを知らない人たちは、稲刈りの出鼻をくじく雨について、困った天気ですねぇと挨拶代わりに話した。
 車を走らせている最中に、恵津子はただ一カ所、稲が刈られた田んぼを見つけ、車を止めて降りてみた。そこには幅が広くて深い轍が何本もあり、降った雨がたくさん溜まっていた。安田さんが刈ったという田んぼだろうか。刈った跡というのはみなこんなふうなのかしら。恵津子はぼんやりと思った。

 新しい地に越して来てから、瞬く間に一ヶ月が過ぎた。いつの間にか田んぼの稲はすべて刈り取られ、山間の村の風景は一変していた。気持ちがまだ落ち着かないまま毎日を過ごしていた恵津子の眼にさえ、この間の景色の変化は生き生きと見えていた。
 そうして、少しずつ職場にも、子どもたちが学校にも慣れ出したと思われた、ある日の夕方、たまたま家の前にいた安田と言葉を交わす機会が訪れた。それまでも目にすることは何度もあったが、いつも忙しそうに動き回っている安田に、あらたまって声をかけて話しかけることができないまま今日まで来ていたのだった。

2017年1月24日

1月のお米の便りは、恒例(?高齢)の掌編(1)
好天の日の雪景色は良いもんです
好天の日の雪景色は良いもんです
 島田恵津子が、二人の子どもとともに、荷物らしい荷物も持たないまま遠く県外の山間の村を目指したのは、九月も半ばを過ぎた頃だった。
 その村がどんな所なのか、斡旋してもらえた空き家が一体どんな状態なのか、その時の恵津子ははっきりとわかってはいなかった。「必要最低限の家電製品や家具は準備済み。入居したその日から生活が始められます」という案内だけが、唯一の拠り所だった。役場担当者の「良い所ですよ。何の心配もいりません」という言葉にすがる思いで、恵津子は今やっと、住み慣れた地を後にしていた。

 何度かの乗り換えを経てたどり着いた最寄り駅で、出迎えてくれたのは、柴田という中年の女性職員だった。役場に立ち寄ってひと通りの挨拶をした後、車はこれからの住まいがある集落に向かった。
 道すがら、所々で現れるわずかな平地にある田んぼは、一面黄金色となり、稲の穂はどれも重そうに垂れていた。青空とともに目にするその光景は素晴らしいものだったが、いつの間にか黒い雲が押し寄せて来ていたことに気付いた時、「悪戯な雨が降るかもしれない」という、柴田のひとり言が聞こえた気がした。

 空き家は想像していたより、きれいだった。家の周囲も、自分たちのために整備してくれたのだろう。雑草なども刈り払われて、まだ間もないように見えた。その様子を目の当たりにして、恵津子は少しほっとした。
 思いがけないことに、柴田は始めに、斜め向かいにある家に行った。しかし、中には誰も居ないようだった。
「おかしいわねぇ。稲刈りにでも行ってしまったのかしら。ここには、中年の男性が一人で暮らしているんです。あっ、でも心配はいりませんよ。安田伸之っていう人なんですけど、至って真面目で、それでいてのんきな人ですから。何ヶ月か前までは母親が一緒だったんですが、年老いてしまってね。介護が必要となって、今は町の施設で暮らしています。良い人ですから、どうぞ安心してください」

 そんな話の後、恵津子は家の中の案内を受けた。そうして、それがひと通り終わった頃、一台の車が向かいの家の前で止まった音がした時、柴田が外に飛び出し、恵津子も後に続いた。
「安田君、私、三時頃には来るからって伝えてたよね。それなのにどこに行ってたの?」
「悪い。今年頼まれた田んぼが、今の時期になってもなかなか乾けなくてさ。明日から何日か雨の予報だったから、少し早いとは思ったけど、稲刈りに行ってたんだ。昼から急に雲行きが怪しくなって来ただろ。それで何としても雨の前に終わらせてしまわなければと思って、戻ってこられなかった」
「そうだったの。だったら仕方ないね」

2016年11月28日

12月からの発送につきまして
隣りの田んぼに降りたんだったら、こっちにもおいでよー。
隣りの田んぼに降りたんだったら、こっちにもおいでよー。
 お付き合いをいただいているみなさまならびに、当園のお米に関心を寄せてくださったみなさまにお知らせです。

 12月1日から2月28日までの期間、午後5時頃までにいただいたご注文につきましては翌日の発送となりますが、6時を過ぎてからのご注文につきましては翌々日の発送となります。
 冬期間恒例(?高齢)の、冬の郵便配達業に伴い、精米などの発送準備が夜間になるためです。ご了承のほどお願いいたします。

 なお、首都圏とその近郊、地方の大きな都市では、午前中や午後2時までのご指定は、翌々日の配達となるようです。夜遅くにメールをいただいて、午後2時までのご希望の場合、到着までに思いがけない日数を要する可能性があります。ご迷惑をおかけしますが、余裕を持ってご注文いただければ幸いです。

 夜、静かに雪が降る中を、のんびりと精米や箱詰め作業をすることは、こころ楽しいひとときです。ご注文をお待ちしております。

2016年11月24日

初冬の枯野
晩秋から初冬
晩秋から初冬
 一週間ほど前の、良い天気の日。この日は、外の仕事がいろいろやれました。
 晩秋の枯野、夕刻…。カラオケの歌詞をかぶせれば良いような風景です。

ー 何だか、ムード歌謡でもやりたくなっちゃった。

ー うわぁ、おいおい、オマエなにやってるんだ! まさか、ヌードかよう(寒)?

 枯野と書いていながら、実は我が家の農地。申し訳ないと思いながら手が回らず、毎年雑草だらけで過ごしている畑?です。10数年も農薬を使っていない夢の場所。前向きに考えればそう言えなくもないのですが…(苦笑)。

 今朝、ほんの少し雪が積もり、季節はもう冬となりました。

2016年11月18日

発送お休みにつきまして
数日前の家のもみじ
数日前の家のもみじ
 明日(19日)夕方から21日までいただきましたご注文につきましては、22日の発送となります。
 いつもお引き立ていただいているみなさま、あわせて当園のお米に関心を寄せてくださったみなさま、どうぞよろしくお願いします。

2016年11月3日

秋田県農業種苗交換会
大会のシンボルマークが野菜を使って展示されています
大会のシンボルマークが野菜を使って展示されています
 いつものこととはいえ、なかなか好天が続かない秋田です。毎年この時期、秋田県では「種苗交換会」という農業の一大イベントが開かれます。
 約一週間の会期中、一度はあられッコの飛ぶような寒い日が訪れるものですが、今年はお天気に恵まれない日が多く、開催市(県内各市を持ち回りで開催されるのです)にとってはとても残念なことだったと思います。関係者のみなさんも、寒い中本当にお疲れさまでした。
 明日は最終日。せめて雨が降らないでほしいと祈っています。

2016年11月3日

おめで鯛と鶴
ミニサイズの和菓子です
ミニサイズの和菓子です
 農業種苗交換会の帰りに、道の駅に寄りました。入口近くの店頭販売でかわいい和菓子を見つけました。鯛と鶴。ずいぶん前には、この二種類に加え、海老と亀、それに羊羹などが入った大きな箱が、結婚式の引き出物(お菓子部門)として一般的でした。そんな時代に結婚して、現在も何とか続いています(苦笑)。あんまりめんこくて、つい多めに買ってしまいました。

2016年10月10日

本日より新米の販売開始です
 今年も、さまざまないのちや天の佑けを得て、おいしいお米ができました。

 あきたこまちでありながら、もちもち感はほどほど。主食なのに、食事の中では、でしゃばらないおいしさ。「そういえば、このお米おいしいね」って時々感じてもらえるようなお米かもしれません。こころを込めて作ったお料理の味が引き立ちます。

 食べてくださる方の食卓が、より和やかな雰囲気となりますようにと願いながら育てたお米です。おまじないの効き目、どうぞ確かめてみてください。0.1ベクレルの安心も添えてお届けしします。

2016年10月3日

そうだったか…
 今日午後、放射能検査を依頼していた検査機関より、結果が届きました。
 ここ数年は検出下限0.25ベクレル。今年のお米は0.1ベクレルで検査をしてもらいました。出たらどうしよう。不安が無かったわけではありません。でも、どうしても確かめなければと思いました。

 どなたさまも、いつの日にか何かの形で、食べ物による内部被ばくの恐ろしさを認識する機会が来るかもしれません。

 結果は「検出せず」でした。うれしさとも安堵とも違う、うまく言葉に言い表せない思いが静かに湧いてきました。届いた結果とともに、「そうだったか…」というひとりごとを、ゆっくりと飲み込んだことでした。

 ご予約をくださっていたみなさま、さっそく明日お送りします。関心を寄せてくださるみなさま、準備を整えて、10日より販売を開始します。どうぞよろしくお願いします。

2016年9月29日

今日が最終日の予定が…

♪ 今日でお別れねー もう 刈れないー?

 昨日は、「一時強く降る見込み」の予報が見事に外れ、今日は「曇りのち晴れ」の予報が、これまた見事に外れました。予報通りに晴れていたら、今日は稲刈り最終日。そしてそのつもりで、明日に大事な予定を入れていました。

 雨は結構降ってらどー。残念ながら、今日は完全に無理です。明日の秋晴れに期待して、大事な予定は遅くなってもどうにかしなければなりません。
 とりあえず稲が田んぼからなくなってしまえば、ひと安心です。けれども、仕事はこれからさらに多忙を極めます
 本日、放射能検査機関に米を発送しました。何よりも大切なこと。ひとつづつひとつづつ…。

 お待ちくださっているみなさま。これから当園のお米に関心を持ってくださるみなさま。あと少しで販売開始です!

 

2016年9月25日

♪ 雨が止んだら〜

稲刈りなのねー
夕べのいさかい
水にながーしてー

 新米の収穫作業が始まりました。開始早々、コンバインに不具合が発生したものの、その後は順調に稼働しています。
 刈取り、籾すり、色彩選別機による着色粒除去、放射能検査…。お届け開始まであと10日ほどとなりました!

 放射性物質の検査は、今年もやります。検出下限値0.1ベクレルでと考えています。

 ちなみに収穫に関する一連の作業。ふたりで仲良くやっています。
 そう言えば、♪ 夕べのことはー もうー 言ーわなーいーでー なんて歌もありましたね(笑)。

*写真は乾燥機のモニター画面です。いろいろ知らせてくれるんです。

2016年7月21日

気づきののちに空を見上げて
 一般的には、6月末、あるいは7月に入ると、それまで湛水状態にしていた田んぼから、水が落とされます。田んぼは通常、手前側が用水路となっていて、一枚の田んぼの何カ所かから水を入れます。向こう側は排水路で、そちらにも何カ所か口を作り、水を落とし(排出)ます。

 落水と相前後して、溝切りという作業をします。田んぼが良く乾くように、落水とその後の入水が順調にいくように、その他いくつかの理由で、田んぼに何本もの溝を作るのです。ちょうどこの作業をする頃、田んぼの中や周辺の生きものの変化に気付くことがあります。赤トンボがどんどん減っているのはここ数年のことですが、今年はアマガエルの減少も目立ちました。代かきやその後の田植えの頃、夜のカエルの大合唱は、いつも通りだなと思っていたのでしたが、いざ草刈りなどを始めてみると、あんなにいたカエルがどうして、と思えるほどに激減しているのです。その一方で、ヘビは増えています(たぶん、ですが)。カエルが減ったのと関係があるでしょうか? パクリ。モグモグ?

 溝切りの後、ヒタヒタの状態から無水になります。かろうじて溝や足跡のくぼみに残った水も、好天が続くことによって、土の割れ目から浸透したり蒸発したりします。卵から孵ったオタマジャクシが、何とかカエルの形になっていれば、水が無くとも生きながらえますが、間に合わなかったものたちは、気の毒なことに死んでしまいます。今年は溝切りの前にまとまった雨が降り、用水路がいっぱいになったことがありました、その時にまぎれこんでいたのでしょうか。作業の最中に、小鮒を何匹か目にしました。これらも田んぼの中の水が少なくなったことで死んでいました。そんな中で、たまたま凡夫の目に留まったのが2匹。急いですくい上げて家まで走り、苦しそうに口をパクパクしているのをバケツに入れました。透明なバケツではなかったので、うれしそうな横顔を見ることはできませんでしたが(笑)、そのなかをゆっくり泳いでいる姿を上から見るのは、心和むことでした。一匹は鮒で、もう一匹は鯉。たばこの長さくらいもない、小さなかわいい2匹でした。
 
 一面真っ平に見える田んぼも、一枚の田んぼの中では、数cmの高低差があるのが普通です。当然のことながら高いところから早く水が無くなり、極端な話、わずか数十cmの場所の違いで生と死が混在しているのですが、やがては低いところも、小魚やオタマジャクシが生きながらえるには無理なほどの状況になります。そのことに、生きものたちは気付いているのでしょうか?「あはれといふもなかなかおろかなり」です。でも、人間だって似たようなもの。いや、自分だって気付いていません。朝の紅顔が、今は白骨の手前となっているのに(苦笑)。

           ーお米の便り7月号よりー

 
 夏至が過ぎてほぼ一ヶ月。暑さはなお厳しさを増していますが、日の長さが短くなっていることを、植物たちは感じていることでしょう。

2016年4月18日

昨日から今日にかけてこんな一日でした

 当地、本日昼過ぎより、台風並みの暴風が吹き荒れ、未だおさまる気配がありません(22時10分現在)。住宅と住宅の間隔が広いため、暴風がまともに吹きつけている状況です。

 住宅の屋根は、今にもはがされてしまうかのような音を立て通しです。敷地内にある育苗ハウスは、ちょうど種まき時期になっているため、ビニールがかかっていて、それがまともに暴風を受け続けているのですから、グラグラ揺れが止まらないままです。どうなっているか心配ですが、恐ろしくて見に行けません。どうにかなっていたとしても、風がおさまるまでは、何もできないからです。
 ただただ、運を天に任せて…。眠れない夜になりそうです。

 こう記した後、しばらくしてから外に出てみました。ビニールハウス全体が、相変わらず大きく揺れています。「頑張ってるな、頑張ってるな」二棟のハウスの前に立ったら思わずそんな言葉が出て、何度も何度も声をかけてしまいました。雲ひとつない、星のまたたく良い月の夜。複雑な思いで半月を見たことでした。

 朝になって、すでに暴風はおさまっていました。ビニールハウスは、幸いにも何とか倒壊せずに済んだのでした。ハウスの点検をしながら、「よく頑張ったな」と何度も言ってしまいました。ただただ感謝の朝でした。

2016年4月5日

田んぼが息をしている?

 今朝は、おととい夜から昨日にかけて降ったたくさんの雨が蒸発。もやとなって、視界不良となりました。写真は、もやが晴れだしてから写したものです。まるで田んぼが呼吸をしているよう。
 
 この好天を利用して、軽トラックで、粗大ごみを処分してきました。車にいっぱい積み込んだのに、ごみが減ったふうには少しも見えません。家庭内の雑貨、農業関係の書類、資材類など、使わなくなったものが作業場にはたくさん。
 モノを買った人は、自分が使えなくなっても(使わなくなっても)なかなか処分できず、すべて、後の人任せ。しかも、なかなかふんぎりをつけることができません(苦笑)。買うは易し、捨つるは難し?

2016年3月2日

やっと晴れました
くっつく雪は春が近づいているしるし
くっつく雪は春が近づいているしるし
 おととい夜からすごい風で、朝起きたら、玄関のサッシには雪がびっしりと付いていました。一日中大荒れで、卒業式だった高校生も、きっと記憶に残る一日となったことでしょう。自分が卒業した次の年の3月1日も大荒れで、すぐ目の前が見えないほどの猛吹雪の一日でした。これはいまも語り草となっています。

 数年前の元旦もこんな吹雪の日でした。配達で難渋していたところ、ちょうどこんな感じのサッシのお宅で、雪に寿春と大きく書いてあるのを見て大感激。書いた方の人柄を、しみじみ思ったことでした。そう言えば、紙などあまりなかった昔、おじいさんが囲炉裏の灰に火箸で字を書いて、孫に教えたなんていうのは、良く聞く話です。そこだけ想像すると、ほのぼのします。
 春が近づくとこんな雪になります。水気が多くて、くっつきやすいというか、ちょっと粘り?も出てくるような。

2016年3月2日

歩道の上にもシャドウ(寒)
こんな電柱だったら…
こんな電柱だったら…
 今日ようやく晴れ間が広がってきて、外に出てみました。地形の高低に沿った形で雪が積もるせいで、そこにできる影は、時にユニークな形になります。家のすぐ近くにある電柱はこんな影を見せてくれました。
 道路は両側面に雪が積もり、ちょうど水路などのU字構のような感じになっていますが、飛んでいる鳥が、素早く道路の上を横切った時など、影の動きはおもしろいものです。

 昨日は、農業用軽油の免税券というものの交付を申請するため、3か所を回り、午後からは夕食後までかかって税金の書類書きでした。実質一日がかり。出てきた結果は、一日ガッカリ。今日は税務署その他です。

2016年2月15日

長靴に関する…
 季節を問わず、仕事柄、長靴は欠かせません。安ければ千数百円。高いものは4,000円弱。ピンからキリまであります。買うのはいつも、最低線のところです。たまに2,500円くらいのを買いますが、最低のものの2倍持つということも無い感じです。いや、確かに高いものほど、履いた時の感じは良いのですが、寿命が伴わないのです。踵が減り、ついには水が下から浸み込んできます(使う度、泥を落とすため、水路に入って洗うので、こうなればおしまいです)。あるいは上横の一部にひびが入ります。

 冬の仕事である郵便配達に使うものを買う時は、少し迷います。期間は3ヶ月と少し。最低線のものでは、必ずと言っていいほど2足目を購入することとなります。1,500×2で3,000円。配達の仕事が終了してからも、この2足目は、しばらくは使えます。
 この冬は、ふんぱつして(試しに)?3,000円のを買いました。せめてこの3ヶ月間はもってもらわなければと思っていたのですが、今月に入って早々にひび割れてしまい、安い「2足目」を買うはめとなりました。
 
 郵便局の他の人、何人かに話を聞いてみたら、値段の高低にかかわらず、自分のように早くダメになる人はいないようです。「確かに当たり外れはあるけど」ということでは、みんなの意見は一致していたのでしたが…。問題なのは自分の足かも(^^;)。フット思ったことでした(寒)。

 それにしても、千数百円の長靴…。情けないことに、そんな金銭感覚というか現実なんです(苦笑)。

2016年1月23日

12月の便りから(その2) いのちこんじょう
 今年最後のオリコメも、残り半分となりました。初めて耳にしたのがいつのことだったか、今では思い出すことのできないのですが、味わい深い、あるユニークな言葉について書いてみます。

「いのちこんじょう」、漢字を当てはめるなら、命根性となるでしょうか。何かの折に近所の数人で雑談をしていた時、自分より5才位年上の大工さんの口から、こんな言葉が飛び出したのでした。笑いながら口にしたのは、「いのちこんじょう、汚くなったもんだナ」というもの。その場にいた中で、初めて聞いたのはおそらく自分だけだったかもしれません。みんなは、つられて笑っていました。

 大工さんは仕事の中で、高いところや危険なところに立つことが何度もあります。立つだけならまだしも、そこで作業をし、重いものを持って動き回ることもしょっちゅうでしょう。若くて動作が機敏な時は大丈夫でも、年齢を重ねるにしたがって危険度は増し、恐怖心も増してくると思われます。そんな時に、アブナイところに行きたがらない。もっともらしい言い訳をして、そんな場所から逃れようとする…。すると、「いのちこんじょう、汚くなったナ」と、からかわれるんだとか。でも、笑って言うからには、決して責めているのではないんでしょう。誰だっていずれはそうなるということを、みなが分かっているから、だと思います。そんな思いも含んでの、この表現。つくづく、愛おしく感じられます。

 これを聞いてからというもの、この言葉が時々こころの中に浮かんできます。そして自分のことを苦笑いしてしまうのです。なぜって、大工さんに限った話ではないのですから。
 放射性物質の汚染の広がりを知れば知るほど、「いのち根性汚くなったナ」と笑われそうです。いや、それを口にすればするほど、大きな力によって「汚くなったな」と責められることになります。誰も本心を明かせない、いやな世の中になりました。

 何年も前に植えて、もうダメかと思っていた柿の木に、今年7個の実が付きました。さるかに合戦のかにみたいな気持ちで、毎日のように眺めていたら、最終的には3個が残り、甘い実になりました。良く成らせてくれたなと、思わず「三顧の礼」(笑)。来年が楽しみです。数年前より挑戦しているタマネギは、300本くらいの苗が無事根付き、冬を迎えることができました。味噌用に収穫できた大豆は、冬が来る前に選別が済み、来春は久しぶりに自家用味噌が仕込めそうです。ヨーグルト製造機の広告を見ていたら、納豆づくりや甘酒にも使えるとのこと。試してみたくなりました。果物の木をもう数種類植えて、小さなハウスで、自給野菜の収穫幅を広げ、数羽のニワトリ、もう一回飼ってみようか…。

 「いのちこんじょう汚くな」ったら、やることがいくつも見えてきました。ユメもチボウも無いけれど、農地があります。ダジャレは…、ちからにならないか(笑)。
 今年もありがとうございました。どうぞ良い年をお迎えください。お元気でお過ごしください!

2016年1月21日

12月の便りから(その1) 冬の仕事
 12月8日。今日は良く晴れた一日でした。空気は少しひんやりしていたものの、冷たい風が吹くでもなく、この時期としては本当に穏やかな、好い日でした。日中、晴れた時間の大半を、郵便の配達作業に費やした和賀屋の凡夫。その足取りは実に軽やか、と行きたいもんですが、新調した長靴が大きすぎて、しかも重い。ブカブカ、ドタバタ、モゾモゾ…。迷った挙句に買った寸法は、凶と出ました。大は小を兼ねるとは言うものの、過ぎたるは及ばざるがごとし、なのでした。どなたか、足の大きくなる薬をご存知の方はおられませんかー。効果は3ヶ月ほどで良いんですー。

 今年も12月1日から、地元の郵便局に行っています。平飼養鶏をやめてから続けていますので、20年以上となりました。配達請負という立場なので、良く言われる「ケガと弁当は自分持ち」に加え、配達用バイクも自分持ちです。ひそかに付けた名前は「トシナンテ(2号)」。冬期間苦楽を共にする、大切な相棒です。幸いにもこれまで、大きなケガなく過ぎてきましたが、雪の上の運転は、緊張の連続です。悪路の通行に、寒いにもかかわらず汗をかくこともしばしば。いきおい、ヘルメットの中は過湿状態となり、「毛がなく」今日に至っています。お金のために失うものは(笑)、ひとそれぞれですね。でもこれは自分が選んだ道。後悔したくはありません。「おーい、いつまでヘルメットかぶってるんだー。公開したくないっていうのはわかるけどよー」

 今年は「暖冬」と予想されているようですね。11月も全国的に、平年より気温が高い地点が多かったらしいですが、今月もその傾向が続いているのではないでしょうか。当地では、先週初雪がありましたが、その後は続かず、曇りもしくは雨。雪は、ほぼすべて消えました。この先降れば、もう根雪になることでしょうが、今週末までの予報には雪マークは出ていません。雪が降らないと、ホント楽です。というより、雪が降ると、なかなかキビシイことのみぞ多かりき、です。しかも、残念なことに、雪よせ作業は重労働ながら、ダイエットには少しもつながりません。それどころか、ご飯やおやつ、ビールが美味しくなる。実に困ったものです。そうした中で、冬の郵便配達は積雪地帯なればこその仕事。「何か要望があれば、天の方に伝えておきます」なんていう人が仮にいたとしたら、いつだって、「ほどほどの量でお願いします」と言うに違いない凡夫です。

 さて、こちらの様子のみを書いてしまいましたが、みなさまのところでは、どんな冬になっているでしょうか。いつの間にか、今年も残すところ、あと3週間余。これからは、日いちにちと気ぜわしくなってきますね。カゼなどお引きになっていませんか? どうかそうでありますよう。

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