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農場だより(ボンブ(ウ)ガルテン)

ボンブ(ウ)ガルテン
ボンブ(ウ)ガルテン

8時間前にオンライン

代 表 者 : 中田宏明 
所 在 地 : 秋田県
生 産 歴 : 45年
モットー : 『なんもだ。さっとずづ やっていご(大丈夫、少しずつ進んでいこう)』
  • 2019年産米放射性物質検査 2019年産米放射性物質検査
  • 29年産米の食味値は82点で 29年産米の食味値は82点で
 
 秋田県の内陸南部は雪の多いところです。ここに住む多くの人たちが思わずため息してしまうほどのたくさんの雪が、実はおいしいお米の源なのです。
 まかれた種が、お日さまはもちろん、お月様や星のまたたき、かぜ、田んぼに入る水、ちいさな生きもの達、その他いろんないのちといっしょの時を過ごし、おいしいお米となります。私たちのできることは、ほんのお手伝い。
 食べてくださる方々の食卓がなごやかになりますようにと願いながら、みなさまのところへお届けします。

 ボンブ(ウ)ガルテンのボンブは凡夫。ガルテンはドイツ語で庭とか園の意です。平凡な人の園というわけで、現在4人の家族です。

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2004年12月6日

お米の味って?その2
 おいしさをかもしだす気候風土というのはあります。でもそのことにあぐらをかいていては、おいしさは?です。できるだけおいしくできるよう産直農家を始め多くの農家が頑張っています。
 そうしてできたお米が、どんなわけで「おいしいご飯」になるのか?このことをちょっと考えてみたいのです。

 「周りの何もかもがバラ色に見える」時はご飯もおいしいような気がします。一方、「お先真っ暗」とか「すべてが灰色」なんていう時は、砂を噛んでいるような気分でしょう。大げさな話になってしまいましたが、そんなことも大いに関係するのではと思うのです。普段の気分はこんなにも両極端ではないと思いますが、ある程度おいしくできたお米だとすれば、よほど気分が落ち込んだり、体調がすぐれないということでもない限り、そのまま「おいしいご飯」になるのだと思います。
 和賀屋(これは我家の屋号ではないのですが、漢字変換でこの字が出たので、それ以来気に入って使っています)では、お届け前日の精米の時にこんなおまじないをつぶやきますよ(笑)。「このお米でできたご飯が、食卓の雰囲気を和やかなものにする一助となりますように」って。

2004年12月4日

お米の味って?その1
 12月、収穫そしてもみすりから2ヶ月以上たちました。玄米はスヤスヤ眠っているのかな?
 
 お米の味ってどんなふうに決まるのか、思いつくことを書いてみたいと思います。
 おいしさに大きく関係するのは、田んぼの土の種類と肥料のやり方。そして品種です。田んぼといっても実はいろんな種類の土があるんですよ。真っ黒、茶色、粘土色、赤色、そしてそういう色がさまざまな組み合わせで混じったもの。あとは砂利や砂が混じったもの、まったく土だけのものなどさまざまです。土の性質は変えることができないので、どんな土で育った稲なのかということは、とても大事なのです。
 肥料のやり方も重要で、よく「有機質肥料を使ったからおいしい」と言われたりしますが、これも必ずしもそうとは言えない場合もあるようです。
 品種によるおいしさの差はやっぱりあります。
 まったく同じ条件の田んぼで同じように管理すれば品種による差ははっきり出ます。でも、あきたこまちでもコシヒカリでも、育った地域や栽培の仕方でその味はずいぶん差が出てきます。極端な話、隣の農家同士でおいしさは全然違うのです。

2004年11月5日

秋田県の「種苗交換会」という行事その1
 今年で127回を数える「県種苗交換会」という行事は、ありきたりな言い方ですが、すごい催事だと思います。関係される方々のご苦労にただただ脱帽です。
 この催事は県内各市を持ち回りで会場にし、毎年10月末から11月初めの数日間にわたって行なわれる、農業の祭典とでもいうべきものです。メインは農産物の品評会。県内多数の農家から、さまざまな農産物が出品され、賞をつけられます。食べての審査はない(はずな)ので、外観の見事さが大事な要素のひとつと思われます。形良く育った野菜や花、ほれぼれするような一株の稲など、陳列されているものはどれもこれも甲乙つけがたいものです。販売用に出荷する時もそうですが、ちょっと拭いたりするとツヤツヤしたりして、ぶりッコ(見た目というような意味)が良くなりますね。出品だけにしゅっぴん(化粧してない状態をこう言うそうですが)じゃダメ、なんて…。

 この他、農業関係のいろんな団体の方々が紹介のコーナーを準備したり、農業とはちょっと関係ないけど多くの人が集まる機会だからということで、さまざまな団体の方が展示をしたり、なかなかすごいものです。 そして野外の広い場所では、農業機械メーカーがたくさんの展示。大型のトラクターやコンバインには若い女性が乗って、手で持たなくても良いマイクを身につけ、にこやかな笑顔とともに機械を操作するというデモンストレーションを繰り返しています。家族連れやじっちゃんたちはそれなりに足をとめて見ていますよ。何となく口元もゆるみがち、ハイ、凡夫もおなじくゆるみがちです(笑)。で、ボーッとしているところへ、となりの(大蔵大臣の)かあちゃんやばっちゃんたちから「あんなに高いのどうやって買うの」との一声。あとはシュンとしてしまうわけです。

 この会場には何故か仏壇屋さんや石材店、庭石、植木、刃物、衣料その他いろんな特設店舗が立ち並び、農家の人ならずとも見にきたくなるような、楽しい場所となっています。
 一角で白衣を着て簡易針を売っているオジサンがいました。ケーシー高峰のような感じの人でした。そのオジサンが通りがかりのおかあさんに声を掛け、初めに前屈をさせて両手が地面に着かないことを確認させ、両足首にシール状の簡易針をペタン。「さぁ、見ているお客さん、これからびっくりすることが起きるよ。さぁ、おかあさん、もう1回手を着いてみて」 両手は見事に着きました。取り囲んでいた人たちも、思わず「ほーっ」。「さぁ、この針が*千円、マッサージ1回分でずいぶん買えますよ。おかぁさん、どぉ」 対するおかあさんの答えがふるっていました。「手が着くようになったから買わなくていい」 笑い声とともにみんなちりぢりに…。おかあさんの方が一枚も二枚も上手でした。

 近くでは、ヘリコプターの遊覧飛行。曇り空ながら紅葉のきれいな会場周辺をぐるりと回っているようでした。「空がら下見だらなんぼきれいだべな(どんなにきれいだろうな)」と思いながら、でも高所恐怖と搭乗料金が急にもったいなく思われて、またまた立ち止まってしまった10月末の凡夫でした。

2004年10月23日

秋の深まり
 秋の深まりとともに、お日さまの光も弱く、でも、やわらかくなってきました。
 朝晩の冷え込みが日一日と厳しくなっていくため、あたたかさを感じるまでの時間も長くかかるようになってきました。住宅や店舗などがいっぱいたちならぶような場所では、この時期の様子はどんなふうなのでしょう。遠くとはいえ、周囲を山々で囲まれたここでは、秋の雰囲気はとてもしっとりとしていて、わずかながら哀愁が感じられます。

 朝日や夕日に照らされ、たくさんの影がずーっと長くなってきています。あらゆる生きものが少しずつ、冬への備えをしていることでしょう。これらを今年もいっぱいはぐくんでくれたお日さまが、今度は少しずつ別の場所へ移り、そこにあるいのちたちをはぐくむ…。そんな循環があるから、どの季節もきっとかけがえのない素敵な日々なんですね。
 すべて玄米となった我が家のお米。いまようやく落ち着いて、作業場の中でうとうとしているところです(笑)。

2004年10月15日

月夜や星空にちからをもらって…
 新米のご注文をいただきます。贈答用にというご注文もいただきます。うれしいですね。こころから感謝です。
 今の時期は、たいていの場合、夜に精米をします。雨が降ったりすると別ですが、これからの季節、雨の降らない日はとても貴重なので、発送前日の夜に精米をすることが多いのです。
 夕食後、一息ついてから作業場へ。格別急ぐ理由もありません。のんびりと精米の準備を始め、あわてずに精米をします。色彩選別機を使っての着色米の除去、気分がのれば袋詰めまで。精米する量によっては、終わるのが21時を過ぎることもしばしばです。

 作業場の中に差し込む月の光。作業を終えて外に出た時、すみきった星空だったり、月が見えたりすると、それだけで身体の疲れがすーっと取れるような…。暗闇はこわいものですけど、わずかな光さえあれば、こころが何となく落ち着くこともありますね。そんな思いを感じるのは私だけでしょうか?

2004年10月4日

秋は感傷的?
ここ数日、天気がパッとしない秋田です。
ほとんどの稲が田んぼから姿を消してしまった現在、
まだわずかながら残っている稲たちの姿も、
何となく弱々しく見えるようになってきました。
「時」というのがあるのですね。
対ひとや対社会の仕事、物事の推移、その他いろんなことに「時」はあるのでしょうが、
農業においてもそのことを思わせられる時が
たくさんあります。

コンバインがまだ普及していない時代、
中秋の名月の頃は、田んぼで干されている稲が
月明りに照らされ、
その影がはっきりと田面に映っていたことでしょう。
子どもたちは野球を遊びたくて、
その稲が早く片付けられるのを心待ちにしていました。
いまでは、そうした影も、野球をする子どもたちも
目にすることが無くなりました。

いまはいまで、また別の風景があり、
それが一人ひとりのこころのなかに
記憶されていくんですね。
ふと、この風景を大事にしたいと思ったことでした。

2004年9月28日

稲刈りが終わりました
 昨夜の予報では、雨のおそれありと言われていた秋田県内陸南部。けっして狭くはない範囲なので、もしかすればどこかには降ったのかもしれません。でもここは晴れて、暑い一日となりました。
 稲刈り最終日、晴れてよかったな。わずかながら植えていたもち米も無事収穫できました。収穫の何日も前から、下葉が枯れ上がってきていたのです。

 近隣の農家は2、3日前に済んでしまった家も多く、目の前に広がる田園地帯のほとんどがもう稲が無くなってしまい、10日ほど前とは景色が一変してしまいました。
 夕方、ほっとしたところへ、東の山からぽっかりと満月…。昨晩の予報の時に「中秋の名月」を見ることができるかなと思っていたので、何となくひと安心。なんもなくなってしまった田んぼを照らしています。

 もみすりや(ご注文に応じての)精米作業…。いよいよ新米がお届けできるようになります。

2004年9月23日

いただきまーす
 稲刈りの合間の時間を使って、自家用野菜の大根の間引きをしました。
 種は6粒くらいまきました。ほとんどの種が芽を出し、順調に生育。それを2本だけ残し、さらにはきょう1本にしたのでした。百姓を何年やっても、この「間引く」という作業だけは、少々気が引けます。せっかくがんばって大きくなったのに、抜いてしまうんですから…。
 だとすれば、最初から種は1粒だけまけば良いようなものですが、そうするとなぜか発芽率は落ちます。不思議です。

 おひたし、和え物、そして浅漬け。そんなふうにして間引いた大根葉を食べました。初物でした。ここらへんの年配の方々は「初物を食べたら75日長生きする」なんて言ったものでしたが、だんだん、「初物」とか「旬」といった言葉が死語のようになってきたような気がします。
 思いがけず食べることのできた大根の間引き葉。料理してもらえて良かったなと思いました。それでも余った分は、きょう明日、自家用の20羽の鶏たちへ…。くしくも、鶏とおんなじものを食べた我が家の面々でした。

2004年9月18日

稲刈りが始まりました
 稲刈りが始まりました。収穫用の機械、「コンバイン」と呼ばれています。稲刈りと脱穀(稲穂から籾を取り外すこと)とを同時に行ないます。前の機械は、籾が機械の中に溜まり、そこから順次袋に取り出しながら作業が進められました。運転する人がひとりと、横について歩きながら、籾でいっぱいになった袋を取り出す人がひとり。そんな感じです。いまでもこうした機械はありますが、さらに進歩したものもあります。籾が機械内部のタンクに溜まるところまでは同じなのですが、それが機械についた長い煙突のようなものから、まとまって排出されるものです。籾袋をひっきりなしに取り出す役目の人は、楽になりました。

 田植機もそう、コンバインもそうです。いや、農業機械の分野だけに限った話ではありません。技術の進歩、発明や工夫というのはすごいものがありますね。凡人には思いつかないようなことが、誰かの頭の中でイメージされて、それがついには形になる!「プロジェクトX」ではないですけど、そこには想像を越えたような苦労もあることでしょう。
 ほとんどが手作業で、それこそ「八十八の手間がかかる」と言われたお米作りも、いまではいろんな意味で楽になりました。10年以上も前に亡くなった祖父母が「こんな世の中になるとは想像もつかなかった」と言いながら、畔に腰かけてトラクターでの田おこしや代かき、田植機、コンバインの作業の様子を見ていた光景が今も時々目に浮かびます。どんなことを思っていたのかなと思ったりします。

2004年9月14日

赤とんぼが日に日にふえてきているようです
 9月に入って何となく増えてきたように思えた赤とんぼが、ここ数日目立って多くなってきました。ひとくちに「赤とんぼ」と言っても、数種類いるのかもしれません。身体の色、羽の先端についてある黒色の部分の形などが違っているのです。たくさんの赤とんぼがさわやかな秋の空を悠々飛び交う光景は、いくら見ていても飽きないほどです。

 種類によっては、とても人なつっこいものもあって、平気でくっついてくるんですよ。とんぼは田んぼで生まれます。たくさんのヤゴが羽化する時期に、田んぼにはお百姓の姿が。まさか、よく言われるように「最初に目にしたものを親と思ってしまう」からではないと思うんですが(笑)。

 夕方、電線にはたくさんのとんぼが…。一晩ここで寝るのかな?ドタッと地面に落ちたりしたらおかしいよなぁ、なんてひとりで考えたりしてしまいます。風の強い日や雨の日はどこにいるんだろう?
 こどもの頃から何十年も見てきたのに、そんな疑問をなにひとつ解明するでもなくこんにちまできてしまいました。

2004年9月10日

朝早い時間…
 「朝早い時間」と言っても5時半頃のこと。起きて玄関の方へ行ってみると、コオロギの鳴き声がします。一晩中鳴いていたのかな?思いがけず家の中に入ってしまい、出られなくて鳴いていたのかな?そーっと玄関を開けると、動いているものはなにひとつ無いかのようです。私の足音を聞いて一瞬止んだあとふたたび発せられたコオロギの声だけが、「動いている」唯一のもののようです。
 秋になると夕方夜露が降り出すのがわかります。風の止む時間が少ない海端の方はそうではないかもしれませんが、盆地のここいらではしっとりとした夜露が降りるのです。朝起きた時、コオロギの声とともに聞こえるのは、屋根に降りた夜露が長い時間をかけて小さくまとまって、雨だれとなって落ちる音。間隔のずいぶん長い音です。

 周囲の農家のほとんどは最後の草刈りを済ませました。まだ残っているのはほんの数件。和賀屋もそのうちの一軒です。暑い夏の早朝とはまた違った草刈り機のエンジンの音(の響き渡る音)。無我の境地ならぬ、雑念ばかり湧いてきて、単純な草刈り作業はあと少し続きます。

2004年9月6日

秋の気配
 いつの頃からか、コオロギの声が夜通し聞こえるようになり、朝はもやがかかるようになりました。朝晩、めっきり涼しくなり、日中も秋を思わせるようなさわやかな風が吹き出しています。時おり降る雨は、他の季節と違って少しばかり白く見える気がします。
 また台風がやって来ました。いろんな人、農作物、その他さまざまなものへの影響が最小限ですみますようにと願ってやみません。

2004年8月31日

みなさん、はじめまして!
 きょうからこちらに加わりましたボンブ(ウ)ガルテンです。名前の意味は紹介の方に書きましたが、変な名前で、知っている人はほとんどいません。名付けた私自身、言いづらくて口にすることがありませんが、愛着ができてずっとそのままです。

 新米の収穫まであと20日弱となり、10月5日頃よりお届けできるのですが、15年産米が数10kの在庫があるので、出品してみました。どうぞよろしくお願いします。

 秋田は昨夜半から風が強まり、この時間はピークを過ぎて少しずつ弱まりつつある状態です。稲はひっきりなしに暴風に揺さぶられ、気の毒です。
 台風情報はひんぱんに流れ、でもその映像のほとんどは、駅構内や港、街角の光景です。田んぼや畑、果樹園などがどんな状態になっているのか中継するテレビ局がひとつぐらいあってもいいんじゃないかなと思います。
 被災された方々が早く元気を取り戻すことができますように。私も、大きなダメージを受け、前のめりになりながらも頑張っている稲のちからを信じて、収穫の秋に向かっていきたいと思っています。

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