2023年 9月 23日
| 最高ランクの3つ星獲得!! 農林水産省の『温室効果ガス見える化実証事業』 |
百笑米日誌2023.09 |
【新米収穫】
百笑米大嶋農場は、9月1日より収穫作業を開始しております。お米の品種ごとに個性があり、それぞれ成長スピードにも差があります。早生(わせ)・中生(なかて)・晩生(おくて)の3区分に分類されます。
早生:早く成長する品種(例:つきあかり)
中生:早生と晩生の中間の品種(例:コシヒカリ)
晩生:遅く成長する品種(例:酒米の山田錦)
ただ、気象条件や土壌環境により差があるのでそれぞれの地域により区分の違いはあります。
百笑米では、低温乾燥を行いお米の品質向上に努めております。
刈り取り時 :水分25%
乾燥終了後:水分14.0%から14.5%
乾燥時間 :24時間程度
毎時0.5%程度、乾燥させることにより高品質な仕上がりを実現できます。ただ、効率性は落ちるので日々、品質と効率性とのジレンマを抱きながらも、品質の維持にスタッフ一同努めております。
【田んぼの疑問】
一部、刈り残しのある田園風景を見たことはあるでしょうか。旅行先などで田んぼを注意深くみていただくと数か所あると思います。
なぜ、一度に刈らないのか?
なぜ、途中で仕事を辞めてしまうのか?
実は、主な理由は乾燥施設の処理能力にあります。
稲刈りの工程は以下の通りです。
コンバインで刈り取り・脱穀
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コンバインのタンクに貯蔵(左画像の百笑米がタンク)
↓
コンバインからトラックの荷台に吐き出す
↓
トラックから乾燥機へ投入
↓
乾燥機で水分を14.5%に!!
この最終ゴールの乾燥機がいっぱいになると稲刈り作業をストップせざる得ません。万が一、収穫物がコンバインのタンクに長時間貯蔵されると発酵がすすみ廃棄することになります。刈りたくても刈れない、結果の田園風景だと感じてもらえると嬉しいです。
【温室効果ガス削減に向けて】
農林水産省の『温室効果ガス見える化実証事業』
に参加し、最高ランクの星3つを獲得致しました。
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2023年 5月 20日
| 田植え |
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百笑米では、播種後の苗箱を育苗ハウスに移動し、藁こもを被せて発芽を促しております。こもは職人さんに作って頂き大切に使用しております。こもの内側の苗箱は50度以上の高温になっておりサウナ状態です。芽を出し始めたら、苗を広げ水不足にならないように何度も全体を確認しながら管理します。そして、いよいよ田んぼに移植します。田植え予定日の数日前から田植えに適したトロトロ層をつくるためにトラクターにて代掻きを行い、田植え開始時間に水位を下がるように朝から水回りを行っております。田植え後は適度な水位を維持するために毎日水の管理が必要になります。自然相手なので毎日がイレギュラーの連続です。実りのある稲をつくるに為、収穫時まで、目が離せません。
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2023年 4月 18日
| 種まき開始 |
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4月1日より種まきを開始しました。例年よりも1週間程度早めております。理由は品質向上させる為です。昨今の地球温暖化の影響か定かではありませんが、収穫適期が遅くなるほど品質に影響がでているように感じております。
社長の40年以上の稲作経験から今回の決断をし、すべての作業をスピードアップさせ予定通りの時期に種まきをすることができました。
これから収穫まで毎日、稲の成長を楽しみながら品種特性を生かした高品質の米作りの中盤戦です。
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2023年 3月 4日
| 田んぼの配水工事 |
ポンプ小屋の更新工事 |
大嶋農場の田んぼの水源は、用水路から引いてくる農業用水と地下水の二通りがあります。地下水を用いる場合、汲み上げ用のポンプと配水用のパイプラインが必要となるため、2月に複数の田んぼでこの工事を行いました。米作りの邪魔にならないように、パイプラインは地下を通していくため、パワーショベルを使った大掛かりな作業となりました。
足元では排水路の整備作業も進めております。多くの方は知らないかもしれませんが、田んぼを維持していくためには、こういった土木工事も必要になるのです。
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2023年 1月 13日
| 東京農業大学経営者大賞受賞 |
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昨年の2022年12月16日に開催された、『東京農業大学経営者フォーラム2022』にて大嶋農場の経営が評価され、経営者大賞を受賞致しました。本賞は、東京農業大学出身者を対象に学科長の推薦を得て、書類及び現地調査を行い審査されます。授賞式では、学長より賞状及び記念品の贈呈がございました。また、現役の東京農業大学の学生に向けた講演会も同時開催され、次代の農業を担っていく学生から数多くの質問が寄せられ希望に溢れる会になりました。弊社では、東京農業大学より実習生を受け入れております。現場を経験したからこそ、知る・感じる・学ぶ、その結果として農業に携わる道を開いてあげられるのだと思います。本年も実習生を受け入れ、農業の楽しさ・面白さ、仕事の大変さを知ってもらえたらと思います。
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2022年 12月 6日
| 百笑日誌12月号 |
トラクターでの肥料散布 |
12月になると寒さが本格的になり、いよいよ冬に入ったことを実感しています。農場では冬の作業が始まりました。
【来年度に向けた田んぼの準備】
大嶋農場では11月上旬に全品種の稲刈りを終えました。稲刈りが終わるとすぐに田んぼを耕耘して、藁を土に漉き込み微生物による分解を促し、その後肥料を散布して土に栄養を与えます。
他にも畦の漏水防止用に張ったビニールの撤去や堆肥の散布等、やるべきことはたくさんあります。寒さはどんどん厳しくなりますが、来年度の春を楽しみに作業を進めて参ります。
【種子用の籾の調整作業】
大嶋農場では種籾の販売を行っており、11月からのげ取りという種籾の調整作業が始まりました。「のげ」とは、種籾についている髭のような部分のことで、種まきをする時に機械に種籾が詰まらないように取り除く必要があります。種籾は2〜3月が出荷のピークとなるので、それまでに約50品種の種籾を調整していきます。
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2022年 11月 26日
| 百笑日誌11月号 |
稲刈り体験会の様子 |
近頃は朝晩ずいぶん冷え込むようになりました。9月半ばから始まった大嶋農場の稲刈りも、11月の初旬でようやく終えることができました。
【クラウドファンディング風酒造り 稲刈り体験】
10/9に、クラウドファンディング風酒米づくり参加者の稲刈り体験会を開催いたしました。当日は晴天に恵まれ、お酒の原料となる山田錦を収穫することができました。収穫した山田錦を酒蔵に仕込んでいただき、春先にお酒ができあがります。試飲会は年明けの3〜4月頃を予定しております。(写真は体験会の様子)
【創立131年東京農業大学収穫祭】
10/28〜10/30で東京農業大学 食と農の博物館の収穫祭に出店致しました。今年収穫した新米や加工品の販売に加え、今年は米袋を材料にしたエコバッグ作り体験会を開催しました。
大嶋農場の米袋のデザインを活かしたものが出来上がり、参加者の皆様にもご好評いただくことができました。
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2022年 10月 11日
| 百笑日誌10月号 |
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近頃はずいぶん涼しくなり、過ごしやすい気候になってきました。季節の変わり目ですが皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
9月は台風もありましたが、今のところ収穫に大きな影響なく進んでいます。ミルキークイーン・コシヒカリの収穫も終え、ようやく皆様に新米をお届けできる準備ができました。今年のお米も自信を持ってお出しできる味に仕上がりましたので、皆様のお口に合えば幸いです。その他品種も収穫完了次第順次出荷開始いたします。
【創立131年東京農業大学収穫祭 出店について】
東京農業大学世田谷キャンパスの収穫祭に出店致します。
皆様に直接お会いできるのを楽しみにしておりますので、
ご興味ございましたら是非ご来場下さい!
日 時:10/28(金)〜10/30(日)
出店場所:東京農業大学 世田谷キャンパス
「「食と農」の博物館」1階映像コーナー
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